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9/24【全日本】火野、真霜を連破 宮原が王道トーナメント初制覇

『第6回 王道トーナメント』エディオンアリーナ大阪 第2競技場(2018年9月24日)
第6回 王道トーナメント準決勝=○宮原健斗vs火野裕士×
第6回 王道トーナメント優勝決定戦=○宮原健斗vs真霜拳號×

 宮原が火野、真霜を連破し、王道トーナメント初優勝を飾った。

 これまで意外にもリーグ戦やトーナメントの栄冠に縁がない宮原。三冠ベルト陥落から2ヵ月が経過し、残り少なくなった2018年下半期の主役となるためにも、「優勝しかありえない」と宣言して王道トーナメントに出陣した。1回戦でヨシタツ、2回戦でジェイクを撃破。この日の準決勝では8・26流山大会で敗れている火野に雪辱を遂げ、決勝の舞台に勝ち上がった。

 相手は石川、ジョー、そしてこの日の準決勝で三冠王者・ゼウスに勝利したK-DOJO・真霜。2016年6月の三冠戦以来、2年3ヵ月ぶりの再戦が実現した。巧者・真霜に宮原は大苦戦。場外戦で先手を取ったものの、右腕を集中砲火されて劣勢に。エプロン上でのショルダーアームブリーカー、腕固めで攻め込まれ、苦痛に顔をゆがめた。

 流れを変えたい宮原はエプロン上での攻防を制したかに思われたが、右腕をコーナーの金具に叩きつけられ、むき出しの床にエプロンからのダイビングアームブリーカーを敢行されて苦もん。痛む右腕も構わずエルボー合戦で渡り合ったが、顔面蹴りをぶち込まれた。

 真霜が仕上げを狙った垂直落下式ブレーンバスターは宮原が食い止め、ブレーンバスターを敢行。ブラックアウトを連射すると、シャットダウンの構えに入ったが、真霜が決めさせない。これをアームバーで切り返すと、腕ひしぎ逆十字で捕獲。耐えた宮原は延髄斬りをかいくぐって後頭部へのブラックアウトをさく裂させ、二段式ジャーマンで追い討ちをかけたが、3カウントは奪えず。ついに無道に捕まった。

 宮原も意地でギブアップしない。垂直落下式ブレーンバスターを再び阻止し、スタンド状態でのブラックアウトで逆襲。ハイキックを食らっても、ブラックアウトを連射してたたみかけ、3度目のトライでシャットダウンスープレックスを爆発させて3カウントを奪った。

 大苦戦だったが、持ち前のタフネスぶりを発揮しての逆転勝利。宮原が王道トーナメント初優勝を飾った。試合後、優勝カップにキスした最高男は、激闘の疲労もなんのその、恒例の最高マイクで王道トーナメント最終戦を締め。その中で「やっぱり俺にはキラキラしたものが似合うね」と自画自賛しつつ、「俺はまたプロレスラーとして一つも二つも上へ這い上がる。今日ここで誓う!」と宣言した。

 今後については「今日のところは王道トーナメント優勝に浸らせてもらう。この先、俺がどうするかは明日の俺に聞いてくれ」とあえて言及しなかったが、宮原が見据えるのは三冠ベルト返り咲きであることは言うまでもない。「また俺はレスラーとしてひと皮もふた皮も今日一日でむけることができた。そのぐらいこのトロフィーは俺にとってでかい」と初優勝を噛み締めた宮原は、「全日本プロレスのエースは俺だからな。俺がやらなきゃ、このプロレス界はまだまだ面白くならないでしょ。このトロフィーがあれば次のステップにいける」と言い切った。

 三冠陥落から2ヵ月。秋の栄冠を手にした宮原の復権ロードがここから始まる。

【試合後の宮原】
▼宮原「プロレス人生においてようやくつかんだ。この今までのプロレス人生、リーグ戦、トーナメントに全く無縁だった男が優勝を果たした」

――下半期の巻き返しへ向けて大きな結果を一つ出したが?

▼宮原「この王道トーナメント決まってから、俺のプロレス生活はこのトロフィーを獲るために中心に動いてたから。この日を迎えるまで、このトロフィーを獲ること以外、考えられなかった。また俺はレスラーとしてひと皮もふた皮も今日一日でむけることができた。そのぐらいこのトロフィーは俺にとってでかい。今までプロレスラーやってきて優勝したことないんだから、また俺、最高になるよ。プロレス界、みとけよコノヤロー。俺はいつもその気持ちで戦ってんだ。できなさそうなことを俺は実現させてみせるぞ。全日本プロレスのエースは俺だからな。俺がやらなきゃ、このプロレス界はまだまだ面白くならないでしょ。このトロフィーがあれば次のステップにいける」

――準決勝、決勝で外敵が相手で負けられない状況だったが?

▼宮原「ぶっちゃけね、この王道トーナメント、俺の中で他団体とかそんなの関係ないんだよね。この全日本プロレスという日本プロレス界最高峰の中にプロレス界のトップを目指す者が集まるのは当たり前で、その中で一番を決めたんだから。全日本プロレスだぞ、このリングは。俺は自信を持って王道トーナメント優勝者は俺だと声高らかに大阪で叫べた。うれしすぎるよ。最高の一日だ。やっぱり俺はキラキラしたものが似合うね。明日からのことは明日からの俺に聞いてくれ。リング上で言った通り。今日はこれを獲るために全身全霊、必死で毎日生きてきたから、明日のことは考えてなかった。ただ、下半期のプロレス界を面白くするのはこの俺だ。このトロフィーとともにな。よっしゃ」

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