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9/25【全日本】王道T初Vで「新たな自分に出会えた」 10・21三冠挑戦決定・宮原が頂点返り咲き宣言

 「第6回王道トーナメント」優勝者・宮原健斗が一夜明けた25日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。初の秋の栄冠獲りを果たし、「新たな自分に出会えた」と進化を実感する最高男は10・21横浜文体での三冠ヘビー級王者・ゼウスへの挑戦が決まり、自信満々に頂点返り咲きを宣言した。

 無冠で迎えた今年の王道トーナメント。宮原は9・24大阪大会の最終戦に生き残り、準決勝で火野裕士、決勝戦で真霜拳號と外敵連破で初優勝を飾った。一夜明けたこの日、会見に臨んだ宮原は「本当にたくさんの満員の会場でこのトロフィーを手にできたことは、またプロレスラーとして非常に最高の一日」と振り返った。

 シングルマッチのダブルヘッダーはレスラー人生で初めて。肉体的にも精神的にも極限状態になったというが、「やっぱり人間は追い詰められたその先に新たな自分に出会えると思うんで。昨日はまた新たな自分に出会えたかなと思います」と話した最高男は、秋の栄冠を初めて手にしたことで、「初めての感触というのは何事においても人間ステップアップする」と進化を実感することもできた。

 今後について前夜の試合後は「明日からのことは明日の宮原健斗に聞いてくれ」とし、あえて明言しなかったが、10・21横浜文体での三冠ベルト挑戦が正式に決まった。王者・ゼウスとは7・29大阪大会以来3ヵ月ぶりの再戦。自らの力で頂点返り咲きのチャンスをつかんだ。

 陥落してからこの2ヵ月間、宮原は「チャンピオンあっちかもしれないですけどね。ベルトはなくても主役はまだ俺」との自負があったものの、「何かが足りない」と喪失感を味わってきた。その何かとは言うまでもなく三冠ベルト。「全日本プロレスの歴史上、最も最高の時代にしようと思ってるんで、それは俺じゃなきゃできない」と改めてエースとしての覚悟を口にした宮原は、「新規層、新たなファン層を増やすためには俺がベルトを巻いてわかりやすく日本全国を飛び回りたい」と熱望。「平成が終わろうとしてるこの時に、平成生まれ、平成が生んだプロレス界の最高男がベルトを巻く。これはプロレスの神様から宿命を新たに与えられた」と自らに頂点返り咲きを義務づけた。

 「相手がベルトを持ってしまったというものに関しては今までの宮原健斗vsゼウスではない戦いが生まれる」と再戦を見据えた宮原。確かにゼウスは三冠初戴冠から2ヵ月間、王者の責務と重圧を背負って戦ってきた。着実に進化しているのは間違いないが、宮原も王道トーナメント初優勝によって今まで以上に最高になったと自認している。だからこそ、3ヵ月ぶり4度目の戴冠に自信満々で、「俺しかいないだろうというのは今の全日本プロレスの動きを見てても思う」と断言してみせた。

【会見の模様】
▼宮原「昨日、大阪のファンの皆様、そして全国のファンの皆様が大阪に集結してくれて、本当にたくさんの満員の会場でこのトロフィーを手にできたことは、またプロレスラーとして非常に最高の一日でした」

――三冠戦について?

▼宮原「そうですね。うーん、昨日までは本当にこのトロフィーを獲るためだけに生活してたんで、三冠ベルトどうのこうのというのは僕の中でなかったんですけど、これを獲ったあかつきにはというか、今の俺しかいないだろうというのは今の全日本プロレスの動きを見てても思うし、プロレス界の動きをみてても、このトロフィーと宮原健斗しかないでしょ。平成が終わろうとしてるこの時に、平成生まれ、平成が生んだプロレス界の最高男がベルトを巻く。これはプロレスの神様から宿命を新たに与えられたかなと思ってます」

――王道トーナメント初優勝でより最高になった?

▼宮原「間違いないですね。今までね、プロレスラーしてて、こういうリーグ戦、トーナメントに無縁だったんで、こういうトロフィーとか手にしたことなかったんで、初めての感触というのは何事においても人間ステップアップすると思うんで、本当に昨日はうれしかったですね」

――しかも火野、真霜と外敵二人を破っての価値ある優勝となったが?

▼宮原「シングルマッチを一日2試合することがおそらく初めてでもあったので、そういう意味では本当にタフな、ハードな一日。体も酷使して精神的にもホント追いつめられた一日だったけど、やっぱり人間は追い詰められたその先に新たな自分に出会えると思うんで。昨日はまた新たな自分に出会えたかなと思います」

――10・21横浜文体で三冠挑戦が決まり、ゼウスとは3ヵ月ぶりの再戦になるが?

▼宮原「俺の中で再戦という意識はないですけどね。ベルトを持ってね、日本全国を盛り上げたいというのは僕まだあるし、もっともっと有名になりたいというのがあるんで、あのベルトがないと物足りない、主役になれないというのがありますからね。全日本プロレスの歴史上、最も最高の時代にしようと思ってるんで、それは俺じゃなきゃできないんで。そのためにあのベルトは必要ということで。しかも横浜文化体育館のメインに立ったことがないんでね。そういう意味でもここを逃したらね、逃したらじゃないな。逃さない。逃さないでしょう」

――三冠ベルトを巻いて今、主役に立っているゼウスの戦いぶりをどうみている?

▼宮原「俺、あんまり人のことどうこういうの嫌いなんで、あえて言わないですけど、チャンピオンあっちかもしれないですけどね。ベルトはなくても主役はまだ俺かなと思ってますけどね、この3ヵ月も。ただ、ベルトを巻いて新規層、新たなファン層を増やすためには俺がベルトを巻いてわかりやすく日本全国を飛び回りたいんで。そのためにはベルトが必要かなと、この3ヵ月で改めて思ったし、何よりプロレスラーとしてプロレス界でトップを目指してるんで、あのベルトはプロレスラーしてるうちはずっと持っていたいですね」

――3ヵ月間間主役という意識があっても三冠がないのは寂しかったのでは?

▼宮原「そうですね。何かが足りない。それは今までも過ごしてきたんですけどね、そういう期間。この平成が終わるという時に平成を代表するプロレスラー・宮原健斗が何ができるんだって考えた時、三冠チャンピオン、この平成が終わる頃にチャンピオンは俺じゃなきゃダメだなと思いますね。プロレス界にとって」

――新たな元号を迎えるまで三冠ベルトを守り抜くと?

▼宮原「間違いないですね。全日本が47年目を迎えるにあたって、俺がわかりやすく先頭にいた方が…いた方がというか俺がいたいんで。そしてもっともっと全日本プロレスを上に上げていきたいんで。で、俺自身も上がりたいのがあるんで。そのためにはチャンピオンでいたい。シンプルです」

――三冠ベルト初戴冠の時の相手もゼウスだったが、ゼウスはどんな存在?

▼宮原「うーん、そうですね。あえていうんであればね、僕からベルトを獲った瞬間というのが、そして防衛1回してるんですかね。今、ベルトというものと向き合ってる最中だと思うんですけど、あのベルトというのはね、何かこう説明できない力、エネルギーがあるんで、レスラーとして俺の勝手なイメージですけど、おそらくチャンピオンは孤独なんで。それを今戦ってるんじゃないですかね、ゼウス選手は。そう僕は今、客観的にみて思いますね」

――孤独な状況に飛び込むと?

▼宮原「僕はね、あえて今までプロレスラーしてる中で、孤独という空間をためてためて入場して、ファンの人にエネルギーをもらうというのが僕のプロレスラーとしてのスタイルなんで。プラス僕はエースですからね。ゼウス選手が今チャンピオンベルトを持って凄く上がってると僕は思ってるんですね。リング上をみてて。そういうゼウス選手と戦うのに意味があるかなと思います」

――過去の対戦とそういう変化を踏まえ、勝つポイントは?

▼宮原「あっちは初めて三冠ベルトを巻いてるという日々を過ごしてる中で、本当に頭をフル回転させてプロレスについて考えると思うんですけど、そういう勝負でもあるかもしれないですね、今までにない、相手がベルトを持ってしまったというものに関しては今までの宮原健斗vsゼウスではない戦いが生まれるし、そう思いますね」

――王者・ゼウスに挑戦するのは初のシチュエーションになるが?

▼宮原「その日までじわじわじわじわ前哨戦なり組まれて戦いが繰り広げられる中で、どうしようかというのを今日から考えますね」