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9/26【東京愚連隊】愚連隊が久々揃い踏み 海援隊DXに敗戦も23分の熱戦展開

『TOKYO CARNIVAL 2018』東京・新宿FACE(2018年9月26日)
○ディック東郷&獅龍&MEN'Sテイオー&TAKAみちのくvsNOSAWA論外&FUJITA&KIKUZAWA&MAZADA×

 東京愚連隊が久々の揃い踏み。海援隊DXに敗れはしたものの23分の熱戦を繰り広げた。

 当初、X-PACが久々の来日を果たし、論外&MAZADA&FUJITAと東京DXを結成する予定だった。が、X-PACは「私のコントロール出来ない部分での問題が発生」したため来日中止となり、論外が代打としてKIKUZAWAを指名。今月11日に真珠腫性中耳炎の手術をしたばかりだが、KIKUZAWAも呼応し、久々となる東京愚連隊揃い踏みが実現した。相手は東郷&獅龍&テイオー&TAKAの海援隊DX。時空を超えたユニット対決となった。

 まずはKIKUZAWAがテイオー相手に先手争いを展開し、ヘッドロックで絞め上げる。MAZADAと獅龍はスピーディーな攻防を展開。FUJITAとTAKAはタックル合戦で渡り合ったが、海援隊DXが連係を駆使して捕まえ、東郷が低空ドロップキックを打ち込むと、ポージングを決めた。

 ならばと論外が東郷と向き合い、MAZADAとの連係で海援隊DXに傾きかけた流れをせき止める。場外戦で流れを作ると、リングに戻れば論外とMAZADAがスライディングして東郷の両足をすくい、FUJITAが低空ドロップキックを打ち込んだ。

 東郷がパンチ連打で論外を黙らせると、場外戦でゴングの木槌で何度も殴打して流血に追い込む。MAZADAも獅龍に額を叩き割られてしまう。ここから論外が額を狙い撃ちされて劣勢に。テイオー、TAKAの順で額をかきむしられ、獅龍はドロップキックを額にお見舞い。論外が逆水平で抵抗してもパンチで返り討ち。バックドロップで叩きつけ、DDTで突き刺した。

 苦境が続いた論外だったが、獅龍のハンドスプリングレッグラリアットをドロップキックで撃墜して突破口を開いた。交代したKIKUZAWAは海援隊DXの連続串刺し攻撃を浴びても、獅龍をパワースラムで叩きつけ、東郷とTAKAを両腕ラリアットでまとめてなぎ倒すと、テイオーをバックドロップで投げる大立ち回り。FUJITAもTAKAをエクスプロイダーで投げ、愚連隊4人で連続串刺し攻撃を浴びせると、論外、MAZADA、KIKUZAWAの3人でスーパーパワーボムを敢行。FUJITAがダイビングボディプレスを発射して勝機をつかんだ。

 そして終盤戦はMAZADAと東郷の巧者対決に。めまぐるしい裏の読み合いを制したMAZADAが変型DDT、正田ひねりで攻勢に出ると、東郷のクロスフェースに捕まっても、論外とFUJITAがダブルフェースバスターで東郷を叩きつけ、KIKUZAWAがダイビングボディアタックを放って援護射撃。MAZADAが正田落としで勝負に出た。

 だが、3カウントは奪えず、これで流れが海援隊DXに傾いた。両軍が入り乱れる混戦模様の中、論外、FUJITA、KIKUZAWAが獅龍、テイオー、TAKAのエルボー同時発射で蹴散らされると、ローンバトルに追い込まれたMAZADAがTAKAのスーパーK、テイオーのミラクルエクスタシー、獅龍のハンドスプリングレッグラリアットを立て続けに被弾。ラリアット、ペディグリーで東郷にたたみかけられると、ダイビングセントーンを投下されて3カウントを聞いた。

 23分超の熱戦を繰り広げたものの愚連隊が海援隊DXに敗れた。試合後はウルフパックポーズを頭上で合わせてノーサイド。論外は「一時期僕らがインディーでバラバラでやってる時、目の上のたんこぶ」という海援隊DXと互角に渡り合ったことで、「ああいうよくも悪くも悪い先輩方がいるから俺たちも何クソってやってこれてるんで。久しぶりに熱くなれるというか、充実感ありましたね」と満足げに振り返った。

 また、試合後のマイクでは「本当に今回、大会前めっちゃしんどかったですね。精神的にもいろいろ追い込まれたんですけど、今回X-PACが来日できなくて本当に本当にごめんなさい」とX-PACの来日中止を謝罪。「X-PAC、ショーンは僕にとって大事な友達なんで、いつかきっと東京愚連隊のリングに来てくれると約束はしてくれてます」とX-PACの意向を報告した。次回は11・28新宿大会。論外は決定カードとして「カズ・ハヤシ&ジミー・ヤンvsNOSAWA論外&シャノン・ムーア」を発表した。

【試合後の論外、FUJITA】
▼論外「X-PACが来なくて、ある意味、東京愚連隊と海援隊DX。海援隊が何だろう、一時期僕らがインディーでバラバラでやってる時、目の上のたんこぶというか、本当に口もきいてくれないような嫌な先輩いたよね前髪の。20年ぐらい経って今日は胸を借りるんじゃなくて、アクシデントあったけどテーマは俺らが胸を貸してという気持ちでやってるんで。どうなんだろう。キャリアとかやってきたことといったら、まだまだ俺たち勝てない部分があるのかもしれないけど、ああいうよくも悪くも悪い先輩方がいるから俺たちも何クソってやってこれてるんで。久しぶりに熱くなれるというか、今の若い選手たちとやってても全然燃えないし、やっぱ上とやってた方が俺たちも生きるし、何だろうな、充実感ありましたね」

▼FUJITA「そうですね。東京愚連隊興行ってハチャメチャも無茶苦茶もやるんですけど、こういう、これぞプロレスというのもみせられたらいいなという感じなんで。本当にリングの中だけじゃなくて、若い選手も出てもらってるんで、勉強してもらいたいですね。ただ引っ込んでるだけじゃないし、それを踏まえたうえで偉大な先輩方から完全勝利といきたいですよね」

▼論外「ここ最近、飲みすぎが原因だね。バカでしょ。飲まなきゃやってられなかった。X-PACは僕にとって大切な友達なんで、どこまで伝えられてるのか、伝わってるかわからないけど、本人が一番、悔しがってるというか。逆にかわいそうなことしちゃったのかなって思って。近い将来必ず。再来月の28日は『東京WEDNESDAY NIGHT RAW』。カズ・ハヤシ&ジミー・ヤンのヤングドラゴンズと俺とシャノン・ムーアの2カウント。これでやって」

▼FUJITA「コアですね」

▼論外「誰も触らないことをね。外国人いたら面白いんで。X-PACが来なくても今日、お客さん完売して当日立見も出たんで、僕らも努力しながら。いろんな選手呼んでやっていきたいんで。ある意味、海援隊と愚連隊は今日でこれ業務提携みたいなもんだから、認めてくれてはいるんじゃないですか俺らのこと」

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