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9/30【全日本】諏訪魔が両ヒジのメンテナンスで欠場示唆も 石川との5冠戦実現を原動力に吹っ切れた

『全日本プロレス チャリティー熊谷大会〜あついぞ!熊谷 vol.1〜』埼玉・ホテルガーデンパレス(熊谷)(2018年9月30日)
○諏訪魔&石川修司vsジェイク・リー&岩本煌史×

 諏訪魔が両ヒジのメンテナンスによる欠場を示唆したものの、石川との究極の5冠戦実現を原動力に前向きさを取り戻した。

 この9月、諏訪魔は王道トーナメント3連覇の偉業に挑んだものの、2回戦でゼウスに敗れて夢とついえた。10月にデビュー14周年を数え、11月には42歳の誕生日を迎える。石川とともに「全盛期」を標榜してきたが、ここにきて「限界が見える」と弱気な発言を口に。「限界と向き合うのか、あきらめるのか、どっちだ? それを決める必要がある」とプロレスラー人生の岐路に立たされていた。

 言葉とは裏腹に、この日もリング内外で大暴れ。最後も孤高の芸術を仕掛けた岩本をノーモーションのバックドロップで引っこ抜くと、2発目の岩石落としでダメ押しして3カウントを奪取。普段と変わらぬ強さをみせつけた。

 試合後、ヒジを気にする仕草が気になったが、諏訪魔は「今年ずっとヒジに違和感を抱えてた」と明かした。両ヒジにしびれが走り、両手の握力も低下しているという。今日までだましだまし試合出場を続けてきたが、「ヒジが限界にきてる」と痛感。そこで「この状況を何とかしなきゃいけないと思って、ちょっとメンテナンスに入ろうかなと思う」とようやく治療することを決めた。

 となれば欠場も懸念されるところだが、諏訪魔は「そんな重いもんじゃないんで、ちょっと時間をくれ」と強調した。それに今回の治療は諏訪魔にとってあくまでも前向きなもの。というのも、ようやく精神的に吹っ切れることができたからだ。10・21横浜文体で真霜&KAIとの世界タッグ戦も決まったばかりで、諏訪魔は「一回ヒジのしびれを取って文体の世界タッグにちゃんと照準を合わせたい」とキッパリ。何より「石川修司との究極の5冠戦という俺の夢もある」と言うように、今回実現が遠ざかった大目標が前向きさを取り戻す大きな原動力となった。「石川選手との5冠戦を実現させるためにも、物凄い脅威なものになって帰ってくるよ」と言い切った諏訪魔にもう迷いはない。

【試合後の諏訪魔】
――先日から「限界が見える」など後ろ向きな発言があったが?

▼諏訪魔「冷静に考えて、全日本プロレスの若手だとか、今の勢いある奴らが台頭してる中、俺は王道トーナメントで結果が出なかったんでね。今、冷静に考えてみて、今年ずっとヒジに違和感を抱えてたんでね。去年の終わりぐらいからおかしくなって、どんどん握力が落ちていって、しびれもどんどん強くなっていってたという状況があったんでね。それを言い訳にしたくなかったんだけど、ちょっとここでヒジが限界にきてるんだなってことにやっと気づいた、この間の王道トーナメントでね。この状況を何とかしなきゃいけないと思って、ちょっとメンテナンスに入ろうかなと思う」

――その中で10・21横浜文体では真霜&KAIとの世界タッグ戦も決まったが?

▼諏訪魔「あるんだよね。一回ヒジのしびれを取って文体の世界タッグにちゃんと照準を合わせたいよね。その先には最強タッグもあるし、石川修司との究極の5冠戦という俺の夢もあるんで、それに向けてちょっとメンテナンスしたいなと。そんな重いもんじゃないんで、ちょっと時間をくれと」

――前向きな気持ちを取り戻せた?

▼諏訪魔「そうだね。ヒジも過去に何回やってるかな。3回目なんでね、これが。そのたびに今までやってきてるから」

――前向きな気持ちを取り戻せた理由は石川との5冠戦実現という目標が大きい?

▼諏訪魔「そりゃそうだよね。この9月は凄く考えさせられたなと。王道トーナメント3連覇できなくて、遊行寺も台風でできなくなって残念だなと思ったけど、またやりたいって気持ちがあるんでね。だったら流れ変えるしかないよね」

――一回つまずくことで、実現させたい気持ちがより強くなったと?

▼諏訪魔「今まで俺自身、こけても何回も戦ってきてるから。今回もメンテナンスさせてもらってだね」

――王道トーナメントは3連覇ならなかったものの、最強タッグは2連覇がかかっているが?

▼諏訪魔「そうか。去年、凄かったんだね俺。まだまだ俺の年を続けるためにもやっぱり頑張りたいなと。今のままじゃ石川修司に思いきり何発もラリアット打てないよ。打つたびにしびれてたらしょうがないからね。だから石川選手との5冠戦を実現させるためにも、物凄い脅威なものになって帰ってくるよ」

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