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10/2【DRAGON GATE】所属最後の後楽園で惨敗も…鷹木がハルク襲撃でハッピーエンド拒否「最後の最後まで自分らしく戦う」

 『THE GATE OF VICTORY 2018』後楽園ホール大会が2日、行われ、鷹木信悟がDRAGON GATE所属として最後の“聖地”に登場。B×Bハルクと最後の同期タッグを結成した。電撃復活したPACに惨敗したものの、試合後にハルクを襲撃してハッピーエンドをぶち壊しに。「俺はな、最後の最後まで自分らしく戦うからな」と高らかに宣言した。

 鷹木はDRAGON GATEを退団し、フリーに転向することを決意。所属としてのラストマッチを10・7博多に定め、同期のハルクを対戦相手に指名した。それに先立ち、所属最後の後楽園ホール大会でハルクとの同期タッグ結成を宣言。鷹木のことを「大嫌い」だというハルクもファンの声援に押されて渋々承諾した。しかし、2人のタッグ結成をよく思わなかったのが、鷹木とこれまで共闘してきたアンチアス改めREDの面々。突如として鷹木に牙を向き、Eitaが同期タッグの対戦相手に名乗り。パートナーとして「X」投入を予告していた。

 最後に登場したXはまさかのPACで場内は一時騒然。そのままペースを奪われてしまう。しかし、鷹木はハルクとのチームを上手く機能させて、Eita相手に挽回。ハルクのリープフロッグをフェイントにして鷹木がDDTを決めれば、鷹木がキャメルクラッチに固めたところにハルクがカカト落としを放つなど連係攻撃も的確に決まった。

 REDのセコンドについたビッグR清水らが介入すると流れは逆転。鷹木はEitaと場外でイスチャンバラを繰り広げるも、競り負けて背中を痛打させる。ハルクも捕まってしまい、厳しい展開に。しかし、ハルクが起死回生のニールキックでPACを振り払うと、鷹木が最後の聖地で大暴れ。PACをデスバレーボムでぶん投げ、パンピングボンバーで場外に叩き落とすと、Eitaにもショートレンジのパンピングボンバーをグサリ。ネックスクリューも決まった。

 串刺しバックエルボーとスピンキックのサンドイッチ弾、バックドロップ&ミサイルキックなどハルクとの連係攻撃がまたまたキレイに決まる。その後、ハルクが攻め込まれる場面もあったが、鷹木がコンプリートショット&DDT、両腕パンピングボンバーでREDをナデ斬りにして救出すると、連続串刺し攻撃からダブルインパクト式ニールキックが火を噴いた。

 しかし、REDは神田がボックス攻撃で介入して強引に流れを押し戻す。鷹木はボックスを奪い取っても、投げ捨てて正攻法にこだわった。それを読んだEitaはレフェリーと交錯させて無法地帯を作り上げると、REDが連続串刺し攻撃をズバリ。清水の砲丸投げスラムを繰り出すと、Eitaはトラースキックを乱れ打った。必死に肩を上げて最後の粘りを見せた鷹木だったが、最後はPACの360°シューティングスタープレスがさく裂。鷹木は無念の敗戦となった。

 試合後、各ユニットがリングに登場してPAC包囲網を形成。激しいマイク合戦を繰り広げると、鷹木は一人蚊帳の外に。さすがに悔しさをにじませたが、邪魔者がいなくなると「信悟」コールを浴びて再びリングに上がり、ハルクと2人きりで向かい合った。

 「俺らもいい大人だから揉めるわけないだろ?」とこぼした鷹木は、「いやあ、ハルク。負けたなあ」と肩を落とす。ハルクは「鷹木信悟が負けたんだからしょうがないよ」と笑顔でチクリ。「しょうがなくねえよ。最後の後楽園ぐらいカッコつけさせろよ」と鷹木は吠えるが、ここでもハルクは「お疲れさん」と皮肉った。

 すると、鷹木は「俺はよく考えたんだよ。なんで負けたかって。俺の実力不足かなといったら、そうじゃないんだよな。ハルク、やっぱりテメエのせえだ!」と同期を突き飛ばして怒りをあらわに。感情的になったハルクは「だいたいな、お前は年下のくせに生意気なんだよ!」と年齢を盾にして応戦した。

 一旦落ち着きを取り戻した鷹木は「負けてしまったけど、所属最後の後楽園だ。最後ぐらいハッピーエンドで締めようじゃないか」とハルクに提案。観客も大きな拍手で後押しする。そして、「ありがとう」と握手を求めるが、ハルクが笑顔で応じようとした瞬間、「バカヤロー! ふざけんな!」とパンピングボンバーを一閃。場内は大きくどよめいた。

 「ハルク、7日の博多の戦いはもう始まってんだ!」と感傷ムードをぶち壊した鷹木は、「おい、東京。俺の大嫌いな東京のDRAGON GATEファン。最後にいいところと思うな、バカヤロー。俺はな、最後の最後まで自分らしく戦うからな」と高らかに宣言。「最後まで楽しみにしろよな!」と吠えると、ハルクを1人残し、颯爽とリングをあとにした。

 いがみ合ってきた同期と仲直りするというハッピーエンドをぶち壊しにした鷹木は、ラストマッチの博多まで自分の戦いを貫く構えだ。

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