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10/3【全日本】近藤と佐藤が10・10世界ジュニア戦へ「削り合い」に合意

 10・10後楽園大会で行われる世界ジュニアヘビー級選手権試合へ向けた会見が3日、東京・新木場1stRING大会の試合前に行われ、王者・近藤修司、挑戦者・佐藤光留が出席。両者が「削り合い」の戦いに合意した。

 9・22博多大会で近藤が岩本煌史を下し、世界ジュニア王座3度目の戴冠。全日ジュニアの至宝は他団体に流出することになった。その試合後、佐藤が「奪還」に名乗り。10・10後楽園大会で近藤初防衛戦となるタイトルマッチが組まれた。

 挑戦者・佐藤は「タイトルマッチ以上に今ベルトを持っている人間への恨み、つらみ、個人的な感情、非常にたくさんあります」と改めて近藤に対する悪感情を口にした。近藤からは「これは全日ジュニアのベルトじゃない、世界のベルトなんだ」と投げかけられたが、「これ近藤さんが捨てていったベルトですから。それ以上に魅力があるから出て行ったのに、何言ってんだよ」と反論。今はタイトルマッチに向けて研鑽を重ねる日々で、「僕が勝つのはもちろんです。ただで帰さないようになる」と強気に言い放った。

 王者・近藤はいきり立つ挑戦者とは対照的に、「こういう大事な試合というのは精神的にコントロールしなきゃいけない部分が多々あるので、自分は我が道を行かないと危ない」と冷静そのもの。かつて全日ジュニアの絶対王者と称されたこともあり、3度目の戴冠を果たしたことで、「このベルトを持って戦ってた時は削り合いというか、肉体的にもそうだし、精神的にも。魂の削り合いみたいな試合をやってた」と当時を思い起こした。

 あれから6年の歳月が経ち、近藤自身も40歳となった。「そういう試合をこの年でまたできるものなのか。今日直接当たる前哨戦なんでね。もう今日からその削り合いが始まってるのかもしれません」と見据えたように、佐藤とのV1戦は王者にとっても挑戦となる。近藤の発言を受けて、佐藤は「削り合いで佐藤光留に勝てると思ったら大間違い。どれだけ削り合ってきたか。今あるみんながもってるプロレスの常識の範囲外で削り合ってきましたから。上等ですよ。やってやりますよ」と合意。自信みなぎる挑戦者を横目に近藤は「自信満々だという印象ですね。そのへんも含めて当時とは違うよね。言ってることに説得力もあるしね。覚悟して防衛戦は挑まないといけない」と警戒しつつ気を引き締めていた。

【会見の模様】
▼佐藤「次期挑戦者の佐藤光留です。タイトルマッチ以上に今ベルトを持っている人間への恨み、つらみ、個人的な感情、非常にたくさんありますんで、それをぶつけるというのは簡単なんですけど、どういうふうにぶつけるかというのを自分なりに整えて、それに向かって毎日毎日とにかく練習してます。今日も当たるんですけど、10月10日、リング上で仮に3割しか発揮できなくても、僕が勝つのはもちろんです。ただで帰さないようになると思います。それまではいろいろあると思うんですけど、必ずリングに出てきてくれると思います」

▼近藤「全日本プロレスのジュニアに対して、なんやかんや言ってきました。僕がこの世界ジュニアのベルトに固執する理由というのを今一度考えてみたんですけど、このベルトを持って戦ってた時は削り合いというか、肉体的にもそうだし、精神的にも。魂の削り合いみたいな試合をやってたなと。そこには技術とか云々じゃなく。そういう試合をこの年でまたできるものなのか。今日直接当たる前哨戦なんでね。もう今日からその削り合いが始まってるのかもしれません」

――佐藤選手は怒りの感情を抱いているが?

▼近藤「まぁまぁ、たぶん前回の世界ジュニア戦でもそうなんですけど、こういう大事な試合というのは精神的にコントロールしなきゃいけない部分が多々あるので、自分は我が道を行かないと危ないなって気持ちですね」

――『削り合い」と表現したが、過去の世界ジュニア王者時代を上回る戦いをやりたい?

▼近藤「何をもって上回るのかわからないですけど、ただ、いろんなものを削って、自分の中でも削ってきたし、そんなことしてたなって思い出しました。それがこの年になってどこまでいけるのか」

――怒りの感情を抜きに、レスラーとして近藤選手をどう見ている?

▼佐藤「当時、一回だけシングルマッチ、金沢かどっかでやったことがあるんですよ。その時はまだこの人の眼中にいないんだなって突きつけられた。そのあと雑誌で週刊誌でジュニアリーグかなんかに出る時に通知表みたいなのをつけられた。当時、僕と一緒にやってた奴はなぜか0点で、僕は50点だったですね。だから可でもなく不可でもなく眼に入ってないんだなと、ずっと思ってました。今、近藤選手がどこで何をやっているか知ってはいるんですけど、聞こえてこないんですよ。たいそうなこと言っていなくなったわりには全然聞こえてこない。今のタイトルマッチ、全日本ジュニアの中で世界ジュニアを獲り合ってるのがうれしくてうれしくてしょうがないんだろうなって。だったら応えますよ。削り合いで佐藤光留に勝てると思ったら大間違い。どれだけ削り合ってきたか。今あるみんながもってるプロレスの常識の範囲外で削り合ってきましたから。上等ですよ。やってやりますよ」

――今現在、佐藤選手を採点するとすれば?

▼近藤「この会見でもわかるとおり、たぶん彼、自信が今あるよね、間違いなく。逆に俺の方が自信が昔よりないのかもしれない。逆に彼から見たら50点かもしれない、俺がね。当時のことも覚えてない」

――ジュニアタッグリーグで佐藤選手の関節技でギブアップを奪われているが警戒する?

▼近藤「そうですね。そのへんも含めて削り合いというかね。どこまでプロレスかという部分で面白い試合になるんじゃないかなと思います」

――近藤選手から「全日ジュニアのベルトじゃない、世界のベルトだ」と投げかけられたが?

▼佐藤「全日本ジュニアが世界一だと思ってますから。世界ジュニアで異論はないですよ。ただ、何か最近のマナーとか、ルールがどうこうじゃなくて、法律がそうだからこうじゃなくて、そういうもんじゃねぇだろと。人間ですから。誰かが決めて、もともと言われたものだから、それ以上のものじゃない? 凄くドライなものを感じましたね。極端な言い方がどうか、聞く人に任せますけど、これ近藤さんが捨てていったベルトですから。それ以上に魅力があるから出て行ったのに、何言ってんだよ。まず帰ってきて、『大変申し訳ありませんでした』『もう一度輪の中に入れてください』だろって。たぶん削り合って、僕が削り勝ったら実行してもらいますよ。どんな形であれ」

――佐藤選手の発言を受けて?

▼近藤「さっきも言ったように自信満々だという印象ですね。そのへんも含めて当時とは違うよね。言ってることに説得力もあるしね。覚悟して防衛戦は挑まないといけないと思ってます」

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