10/4【NOAH】杉浦次なる照準は史上初“GHC&GL同時制覇"、他団体相手の防衛戦も視野に
前夜(4日)の後楽園大会で中嶋勝彦を激闘の末に破ってGHCヘビー級王座6度目の防衛に成功した杉浦貴が5日、都内事務所で一夜明け会見。次なる照準を史上初の“グローバル・リーグ戦&GHCヘビー同時制覇"に合わせた杉浦は、他団体勢迎撃も視野に入れ始めた。
前夜はハードヒットにラフ&インサイドワークも加わった中嶋の新スタイルの前に劣勢が続いたものの、最後は執念のアンクルホールドでタップアウト勝ち。「今までのGHC戦やノアの選手にはないタイプの選手になってきて、ノアのなかでも新しい、GHCのなかでも新しい戦いができたのかな…という意味では、それはそれでアリだと思いますね」と収穫と手応えを口にした。
杉浦が強大な壁として立ちふさがる方舟世代闘争としては、中嶋は“第5の矢"だった。新世代軍6人のうち、すでに拳王、小峠篤司、潮崎豪、マサ北宮、そして中嶋を撃破。試合後には“最後の一人"となった清宮海斗が挑戦を表明したものの、「直接やって倒したワケじゃないけど、以前拳王との次期挑戦者決定戦で負けてるからね。ああやって出てこられても、正直『なんだかな』ってほうが強い」と改めてやんわり拒否。同時に長井満也らフーリガンズ勢も本格的に噛み付いてきたものの、時期的に自身の再優先事項は10・30後楽園大会から開幕するグローバル・リーグ戦だ。
すでに杉浦は4大GHC王座を獲得し、グローバル・リーグ戦もグローバル・タッグリーグ戦も制覇経験がある。さらにはGHCヘビーの最多防衛記録も保持しているものの、GHCヘビー級王者のままグローバル・リーグ戦を制するいわゆる“同時制覇"は誰ひとり達成したことがない。
杉浦は「そういう人がいないと聞いたら挑戦したいと思うし。団体的にはね、ここで俺が優勝したら相手がいなくなるんで面白くないのかもしれないけど、俺的には面白いんでね」と史上初の偉業に次なる照準を合わせた。
さらには同時制覇を達成した暁には、世代闘争に区切りをつけ「ノアに敵はいないってことで外に相手を求めてもいいかな」と杉浦。「この前の9月30日に田中将斗の記念試合に出たりして新しい刺激も受けたんでね。それを考えると、そういう選手たちとやっても面白いんじゃないかな」と“弾丸ヤンキース"の盟友・田中将斗相手のGHCヘビー級王座実現も視野に入れた。ともあれ、新世代軍5連破を成し遂げて史上初の偉業達成へ。48歳の全盛期"を自認する王者が、杉浦イヤー締めくくりへラストスパートに入る。
【一夜明け会見の模様】
――中嶋との王座戦を改めて振り返って?
▼杉浦「ひじょうにハードな試合だったと思いますね。結構、蹴られたし、顔もかなり張られたし…。いつも俺が相手にエルボーぶち込んだり、張り手ぶち込んだりするんだけど、昨日は逆に何倍も返されたかな…って感じで、なかなかハードな試合でした」
――以前とは変わったダークサイドな中嶋と戦ってみて?
▼杉浦「初めてだし、前哨戦からやりづらさはかなり感じてたんですけど、終わってみれば勝ったんで良かった。ただ、今までのGHC戦やノアの選手にはないタイプの選手になってきて、ノアのなかでも新しい、GHCのなかでも新しい戦いができたのかな…という意味では、それはそれでアリだと思いますね」
――試合後には清宮、フーリガンズが名乗りを上げたが?
▼杉浦「挑戦表明してきたけど、10月30日からヘビーのシングルのグローバル・リーグが始まるんでね。ちょっと待てよって感じですかね。そこで最強を決めて、誰がリーグ戦を制すかで挑戦してくればいいし、そこで俺が勝っちゃえば、ノアに敵はいないってことで外に相手を求めてもいいかな…って考えですね」
――新世代軍のなかで唯一防衛戦で退けていない相手は清宮のみだが?
▼杉浦「直接やって倒したワケじゃないけど、以前拳王との次期挑戦者決定戦で負けてるからね。ああやって出てこられても、正直『なんだかな』ってほうが強いですね」
――フーリガンズも本格的に牙をむいてきたが?
▼杉浦「今度神戸でタッグに挑戦するみたいだし、世代闘争もやってるけど、もっともっとそこに入ってきて欲しいし、もっともっとアピールしてきてもらいたいんで、昨日のあの行動は俺的にはウェルカムって感じですね」
――グローバル・リーグに目を向けていく段階に入ったが、今までGHC王者のままリーグ戦を制した選手はいない
▼杉浦「そういう人がいないと聞いたら挑戦したいと思うし。団体的にはね、ここで俺が優勝したら相手がいなくなるんで面白くないのかもしれないけど、俺的には面白いんでね。それもアリかなと」
――リーグ戦決勝では誰と当たりたい?
▼杉浦「そのへんは別に誰でもいい。そんなにこだわりない」
――他団体の選手も視野…という話も出たが、具体的に興味のある選手はいる?
▼杉浦「ノアで敵がいなくなったら…の話で、まだ具体的には無いんだけど、まぁこの前の9月30日に田中将斗の記念試合に出たりして新しい刺激も受けたんでね。それを考えると、そういう選手たちとやっても面白いんじゃないかな」
