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10/19【ドラディション】久々の聖地登場で谷津が躍動 藤波との対戦熱望

『DRADITION 2018 THE REVENGE TOUR IN TOKYO』東京・後楽園ホール(2018年10月19日)
○ヒロ斉藤&谷津嘉章vs新崎人生&新井健一郎×

 久々の後楽園ホール登場に谷津が躍動。ブルドッキングヘッドロックや監獄固めなどを披露し、ヒロの勝利をアシストした。試合後、谷津は藤波辰爾との対戦を熱望した。

 谷津は2010年11月に一度引退。その時に相手を務めた1人が藤波だった。その後、2015年に谷津が復帰。その後は散発的にリングに上がっている。そんな谷津の状況を知った藤波が出場をオファー。今回の参戦が実現した。藤波は今後の対戦も見据えているという。

 谷津はヒロと組んで、人生&新井組と激突。久々の後楽園登場となった谷津だったが、選手コール時には、人生を意識した拝みポーズを披露し、相手軍と握手を交わして貫禄を見せた。先発はヒロに譲ったものの、タッチをもらってリングに登場。低い体勢で新井と向き合うと、レスリングテクニックを披露してどよめきを誘う。続いて人生と対峙。ヘッドシザースでしつこく絞め上げて試合をコントロールすると、ヒロとともにダブルショルダーアームブリーカーまで繰り出した。

 控えに回っても谷津は積極的に動き、新井がコーナーに上がったところではカットに入り、デッドリードライブをお見舞い。ヒロとの連携も上手く機能し、ダブルブレーンバスターを決める場面も見られた。

 試合はヒロが捕まる展開となるが、谷津はことごとく新井のダイブ攻撃を防いで好フォロー。ヒロが攻勢に転じると、得意技のブルドッキングヘッドロックや監獄固めで援護射撃する。すぐさま人生を場外に分断すると、ヒロがダイビングセントーンで新井を料理した。

 本人曰く「10年ぐらいぶり」という後楽園ホール登場を「デビュー戦以上に感激した」と振り返った谷津。継続参戦について「体調次第」としながらも、藤波との対戦については「自分もしたいですよ。いい勝負だと思うんですよね。向こうのほうが動きがいいかな、ちょっと。シングルではしてなかったから、したいですね」と前向きな姿勢を示した。


【試合後の谷津】
――久々の後楽園ホールでの試合だったが?

▼谷津「10年ぐらいぶりだよね。ここはプロレスの聖地だからね。いろんなドラマがここから生まれてるから。そういう意味では、俺なんかも第一線から去っちゃったから。いくら今、年寄りが入ってきても、ちょっとテレがあるよね。まあ、オファーの仕方がね。リングに上がっただけでいいよって言われたから、こんな感じだったけど」

――新崎人生選手と対戦したのは初めて?

▼谷津「初めて。俺、こんなこと(拝みポーズ)やっちゃったんで。やっぱりキャラを持ってるよね。今、キャラをそれぞれにみんな持ってるじゃん。いろんなプロレスラーがもっともっといるでしょ。俺らなんてほとんどシンプルで、パンチにチョップしかやらないからさ。何にもしないから、逆にシンプル過ぎちゃっていいのかなって。こんな原価率の低いヤツはいないんじゃないかと思ったよ」

――継続的に参戦する?

▼谷津「いやあ、わからないですね。体調次第。最後みたいな6人だったらいいよ」

――試合前にヒロ選手と打ち合わせはした?

▼谷津「彼はコンディションいいから。任せていればいい感じで。あとは自分は体調が悪かったから。今日はコンディション作りだよね。やっぱり田舎の団体とはわけが違うんで。それぞれみんな一生懸命やってるけど、ここでやるのはお客さんの質も違うだろ」

――ヒロ選手とのタッグは新日本やジャパンプロレス時代にあった?

▼谷津「ありましたよね。前座の頃かもしれないですけど。記憶にないぐらいで。まあ、みんな今日は初めてだから。新井君も初めてだったし、人生も初めてだったから。ちょっと遅かったぐらいだもんね。いや、楽しかったですよ」

――試合は定期的にやっている?

▼谷津「やっているうちに入らないですよ。半年間ぐらい体調悪かったから、やってなかったから。10月の初め頃にちょこっと試合をやったけど、それは6人タッグで自分が出たのは30秒ぐらいだったから。それはやったうちに入らないですよ。ちょっとシングルは無理じゃないかな。コンディションが無理だから。動かないと、馬場さんのことを言えないよね、昔みたいに。『馬場さん、全然立てねえじゃねえか』って、俺が立てねえじゃねえかって思うよ。順番があるからさ」

――10年前の後楽園はどこの団体だった?

▼谷津「記憶にないぐらいで。どこかでやったんですよ。やってないかもしれない。わからない(笑) 自分が(興行を)やったのは、神戸で地震があった時にやったぐらいだから。もう随分前ですよ。ここで引退試合をやるつもりだったけど、入れなかったんで。やっぱり後楽園はいいですね。ボクサーの聖地みたいだけど、プロレスの聖地だから。ちょっと新人のデビュー戦みたいな感じになりました。皆目、自分の身体がどうなっているかわからなかったから。ちょっと怖かったですね」

――藤波選手が谷津選手と対戦したいと言っていたが?

▼谷津「自分もしたいですよ。いい勝負だと思うんですけどね。向こうのほうが動きいいかな、ちょっと。シングルではしてなかったから、したいですね。長州ともしたいんだけどな、本当に。でも、自分は本当は引退しているからね。2010年10月30日はなんだったのってありますよね。あれはSPWFの解散式だったのかもしれない。本当は上がりたくなかったけど、上がってしまうと、プロレスラーだから、終わったあとはやったなあと思うんですよね。デビュー戦以上に感激しました。あとはコンディションですね。コンディションを高めていかないと。運動しても成人病が治るってもんじゃないからね。それ以上、運動しないとリングに上がれないと思うんだよな。大変だよ。怪我したらもう終わりだから」

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