プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

10/24【WRESTLE-1】土肥が稲葉を熱戦撃破 王者組がV2&タッグリーグ制覇「俺たちが最強」

『WRESTLE-1 TOUR 2018 UPDRAFT』東京・後楽園ホール(2018年10月24日)
WRESTLE-1タッグチャンピオンシップ&「WRESTLE-1 TAG LEAGUE 2018」優勝決定戦=○土肥孝司&近藤修司vs征矢学&稲葉大樹×

 近藤&土肥が征矢&稲葉を熱戦の末に下し、W-1タッグ王座V2と同時にタッグリーグを制覇し、「タッグ最強」に君臨した。

 9・18後楽園大会から始まった「WRESTLE-1 TAG LEAGUE 2018」がこの日、優勝決定戦を迎えた。栄冠を争うのはAブロック1位の征矢&稲葉とBブロック1位の近藤&土肥。前哨戦で稲葉が土肥から直接勝利を奪い、優勝戦をタッグ王座戦とするよう要求。双方が合意したことで近藤&土肥が保持するW-1タッグ王座もかけられることになった。

 まずは近藤と征矢が正面衝突し、征矢がタックルでなぎ倒すと、テーピングを施した近藤の右腕にショルダーアームブリーカーを敢行して痛めつける。稲葉とのダブルタックルもさく裂させた。

 近藤も続くツープラトン攻撃を阻止。土肥も稲葉のフライングショルダーを自爆させると、近藤とのダブルバックブリーカーでもん絶させる。征矢が飛び込んでも近藤がお返しとばかりに右腕攻めに出て返り討ちに。土肥、近藤の順で右腕を脇固めで絞め上げた。

 その後も王者組のペースが続く。ダブルチョップを連発する征矢を近藤が右腕への低空ドロップキックで黙らせ、土肥はアームブリーカー→チキンウイングアームロックで捕獲。スパインバスターで叩きつけた。

 征矢が起死回生のスピアーで打開すると、稲葉が大谷晋二郎ばりの顔面ウォッシュ、極反り卍固めで巻き返す。すかさず征矢もサソリ固めで近藤をセーブしたが、近藤が脇固めで切り返すと、土肥も南京錠固めで稲葉を捕まえて勝機を作った。

 その後も近藤がランサルセで稲葉をなぎ倒し、土肥とのダブルラリアットもさく裂。王者組が流れを作ったが、しのいだ稲葉もダイビングショルダーを放って譲らず。征矢がブルドッギングヘッドロック、ブレーンバスター、DDTとショルダーネックブリーカーを立て続けに敢行して王者組を攻め込む。稲葉が加勢すると、バックドロップとネックブリーカーの合体技、ショートレンジワイルドボンバーと延髄斬りの連係を次々にみせた。

 ここから近藤と征矢がキングコングラリアットとワイルドボンバーを狙い合う。ともに相手の右腕を射抜いてダメージを深め、相打ちに。意地の打ち合いは征矢がクリーンヒットさせて競り勝ったが、負けじと近藤もデスバレーを阻止してキングコングラリアットを叩き込んだ。

 勝負の行方は土肥と稲葉の新世代対決にゆだねられた。エルボー合戦を稲葉が頭突き連打で制すれば、負けじと土肥はショルダータックルをこれでもかと連発。ハーフネルソンが不発に終わっても、稲葉が爆弾を抱える腰をフルスイングエルボー、ランニングニーリフト、変型スクラップバスターで狙い撃ち。近藤との合体ダイビングギロチンドロップもズバリと決まった。

 征矢に助けられた稲葉もこのまま終わらない。エルボーを連発されるたびにヒザをついたが、気持ちは前のめり。足をふらつかせながらも立ち向かう。捨て身の雪崩式ブレーンバスターを意地で決めると、ライガーボムで反撃されても、極反り卍固めで絡みついた。

 だが、土肥がアルゼンチンバックブリーカーで切り返して形勢逆転。稲葉も極反り卍固めで切り返し、カットに入った近藤をブレーンバスターで返り討ちにしたが、土肥に変型パワーボムを敢行されてしまう。それでもこん身のラリアット、ノーザンライトボムで攻め込んだものの、極反り卍固めを土肥がバックフリップで切り返して流れが決定づけられた。ショートレンジ、ランニングとラリアットを連打して一気にたたみかけると、垂直落下式ブレーンバスターで突き刺して熱戦に終止符を打った。

 近藤&土肥がタッグリーグ優勝と同時にタッグ王座2度目の防衛を飾った。激闘の末に稲葉を沈めた土肥は「これで文句なし。W-1最強タッグチームは俺らだ」と高らかに宣言。「W-1の中でこういう試合を、熱を作り上げていかないと、俺らは埋もれちまうからよ。プロレス界で埋もれたくねえんだよ、俺らは」と危機感をあらわにした上で、「俺らはプロレス界で埋もれねえために、毎回どこに行ってもスゲエ試合をして。そうやって俺らの存在を証明していかないと」と視線を前に向けた。

 近藤は「俺たちはよ、ベラベラベラベラ余計なことを喋んないよ。汗かいてさ。それがお客さんとの対話だから、俺らは」とCIMAたちSTRONG HEARTSを意識しつつ、「俺らはこの団体で、タッグ最強。すぐに次のチャレンジャーが名乗り出れないぐらいになっちゃたかもな。ずっと持ち続けます」と胸を張った。

【試合後の近藤&土肥】
▼土肥「これで文句なし。W-1最強タッグチームは俺らだ。厳しい戦いだったよ。でも、決勝前に言った通り、気持ちいい試合のできる相手。W-1の中でこういう試合を、熱を作り上げていかないと、俺らは埋もれちまうからよ。プロレス界で埋もれたくねえんだよ、俺らは。特に今、20代…30代行ってるヤツもいるかもしれねえけど、俺らはプロレス界で埋もれねえために、毎回どこに行ってもスゲエ試合をして。そうやって俺らの存在を証明していかないと。そういうことだ」

▼近藤「さあ、次のチャレンジャーは誰かな? 俺たちはよ、ベラベラベラベラ余計なことを喋んないよ。汗かいてさ。それがお客さんとの対話だから、俺らは。汗かかないで、ベラベラ喋っているだけで。あんな若手とばっかり」

▼土肥「試合前からベラベラ喋るな」

▼近藤「俺らは汗をかいて、お客さんにメッセージをしている。まあ、俺らはこの団体で、タッグ最強。すぐに次のチャレンジャーが名乗り出れないぐらいになっちゃたかもな。ずっと持ち続けます」

プロ格 情報局