10/27【新日本】後藤がNEVER王座再戦要求もタイチ拒否「ワンモア・タイムもワンモア・チャンスもない」

『Road to POWER STRUGGLE〜SUPER Jr.TAG LEAGUE 2018〜』東京・後楽園ホール(2018年10月27日)
○後藤洋央紀&石井智宏vs鈴木みのる&TAKAみちのく×

　ウィル・オスプレイに代わって、前王者の後藤がNEVER王座挑戦を表明。しかし、王者・タイチは「このNEVERのリマッチ地獄、もう全員飽きてんだよ」と吐き捨て、「いいか、後藤。お前にはワンモア・タイムもワンモア・チャンスもない」と拒否した。

　9・3大阪のブリティッシュヘビー級選手権試合「(王者)石井vs鈴木(挑戦者)」の前哨戦として、第2試合で石井が後藤と、鈴木がTAKAとそれぞれ組んで対戦した。

　鈴木軍とともにNEVER王者・タイチが登場し、実況席に陣取る。タイチは11・3大阪でオスプレイの挑戦を受ける予定だったが、オスプレイが脇腹を負傷したため、タイトルマッチが中止に。初防衛戦が立ち消えになったタイチのシリーズ参戦も中止となっていた。

　激しいベルト争奪戦を繰り広げてきた石井と鈴木は昨日(26日)の後楽園大会でも大乱闘を展開。試合が決したあとも続き、バックステージでも殴り合った。今宵もいきなり場外で激しい乱闘を繰り広げると、鈴木がパイプイスを振り回して先制する。そのままリング上にもパイプイスを持ち込んだが、これは佐藤レフェリーが何とか奪い取った。その後も両者は互いを強く意識し、エルボー合戦で火花。意地の張り合いが続いたが、ビンタが相打ちになり、同時に崩れ落ちた。

　両軍タッチを交わし、後藤とTAKAが対峙。後藤はミドルキック、村正、バックドロップと一気呵成に攻め立てる。続く牛殺しは鈴木のカットにあうと、相手軍の連係攻撃に押し込まれたが、石井が割って入り、鈴木と再び大乱闘。そのままバックステージへと消えていき、リング上に残ったのは後藤とTAKAだけに。後藤はTAKAのスーパーKに被弾したものの、最後は牛殺しからGTRに繋げて試合を制した。

　試合後、後藤はマイクを持ち、実況席のタイチに視線を向ける。そして、「大阪でのNEVER無差別級タイトルマッチ、オスプレイの怪我で中止になってしまいましたが、中止にする必要はない! タイチ、探したぞ。もう一度、この俺と戦え」と再戦を要求。「俺の挑戦を受けるのか、受けないのか、どっちだ?」と迫った。

　めんどくさそうにエプロンに上がり、NEVERのベルトをリングに投げ込んだタイチは「またお前か。このNEVERにお前が絡んでくる。このNEVERのリマッチ地獄、もう全員飽きてんだよ。後藤でいいのか? 聞かせてくれよ。こいつでいいのか?」と観客にアピール。賛否両論の声が巻き起こると、タイチは「満場一致でお前じゃないって。いいか、後藤。お前にはワンモア・タイムもワンモア・チャンスもない」と拒否した。

　後藤は困惑しながらも「OK。お前はそれでいいや。お前の意見なんてどうでもいいんだよ。オスプレイの無念をこの俺が晴らしてやるぜ」と宣言。NEVER王座への強いこだわりを垣間見せた。

　強気の後藤はバックステージでも「オスプレイでもなんら問題なくあいつには勝てただろうけど、オスプレイの気持ちも背負って、あいつの無念を晴らしたいと思います」とベルト奪還に自信を覗かせると、「アメリカではジェフ・コブとの戦いも控えているし。あいつもいろいろと新しいベルトを獲っているみたいだし、やっぱり俺も丸腰は釣り合いが合わないんで」と王座返り咲きの先に11・10カルフォルニアでのコブ戦を見据えていた。

【後藤の話】「リング上で言った通り、次は俺がいかせてもらいます。オスプレイの怪我は非常に残念だけどね。オスプレイでもなんら問題なくあいつには勝てただろうけど、オスプレイの気持ちも背負って、あいつの無念を晴らしたいと思います。アメリカではジェフ・コブとの戦いも控えているし。あいつもいろいろと新しいベルトを獲っているみたいだし、やっぱり俺も丸腰は釣り合いが合わないんで。しっかりタイチから獲り返して、アメリカのジェフ・コブ戦に臨みたいと思います」