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11/3【WWE】中邑がルセフ退けUS王座防衛、AJはジョー返り討ちでWWE王座死守、レスナーがユニバーサル王座奪取 PPV大会『クラウン・ジュエル』

 PPV大会『クラウン・ジュエル』が現地時間2日、サウジアラビア・リアドのキング・サウジ・ユニバーシティ・スタジアムで開催され、中邑真輔がルセフを退け、US王座防衛に成功。WWE王者AJスタイルズは宿敵サモア・ジョーを返り討ちにしてベルトを死守した。また、ブロック・レスナーがブラウン・ストローマンを破って空位だったユニバーサル王座を奪取。トリプルH&ショーン・マイケルズのDXがジ・アンダーテイカー&ケインの破壊兄弟に快勝した。

 この日、キックオフショーで中邑がルセフを相手にUS王座防衛戦に臨んだ。試合前のツィッターで「心配するな。“ナカメリカ"はがっかりさせない」と自信を見せていた中邑はルセフのスープレックスで先制されたが、フェイスロックで絞め上げて反撃。セカンドロープからのダイビングキンシャサを叩き込んだ。ルセフ必殺のアコレードに捕まるピンチもあったものの、頭突きによる急所攻撃で突破口を開くと、キンシャサをさく裂させて3カウントを奪取。US王座防衛を果たした。次回PPV大会『サバイバー・シリーズ』ではインターコンチネンタル王者・セス・ロリンズとの王者対決が決定した。

 WWE王者AJがジョーと対決した。今週のスマックダウンで行われたダニエル・ブライアンとのWWE王座戦後にジョーが乱入。AJをコキーナ・クラッチで沈めると、「AJ、俺たちはもう終わったと思ってたのか? これが最終章だ」と挑発してこの日の王座戦が決定した。ジョーがトペ・スイシーダを繰り出せば、AJもフェノメノンDDTや場外へのフォアアームで反撃。白熱の攻防を展開する中、ジョーのコキーナ・クラッチを回避したAJがペレキックからのフェノメナルフォアアームを叩き込んで3カウントを奪い、WWE王座防衛に成功した。次回PPV大会『サバイバー・シリーズ』ではユニバーサル王者ブロック・レスナーとの王者対決が決まった。

 空位となっていたユニバーサル王座を賭けてレスナーとストローマンが激突した。試合開始直前にロウGM代行のバロン・コービンがベルトでストローマンを襲撃。ストローマンが倒れ込んだところでゴングが鳴ると、レスナーはいきなりF5を敢行。これをストローマンがカウント2で返すと、レスナーはなおもF5を連発して攻撃の手を緩めない。それでもストローマンは何度も起き上がり、モンスターぶりを見せつけたが、5発目のF5でさすがに力尽き、レスナーが新ユニバーサル王者となった。コービンGM代行の策略もあり、ユニバーサル王座を獲得したレスナーは次回PPV大会『サバイバー・シリーズ』でWWE王者AJとの王者対決が決まった。『サバイバー・シリーズ』は日本時間11月19日にWWEネットワーク(日本語実況版あり)で生配信される。

 DX(トリプルH&マイケルズ)と破壊兄弟(アンダーテイカー&ケイン)の因縁対決が行なわれた。10月のPPV大会『スーパー・ショーダウン』ではトリプルHがアンダーテイカーとの“最後の対戦"に勝利したものの、試合後に破壊兄弟の襲撃受けた。これがきっかけでマイケルズの8年ぶり復帰とDX復活が決まった。ブランクがあるマイケルズだが、アンダーテイカーのスネーク・アイズからレッグドロップを食らっても、スィート・チン・ミュージックでしっかり反撃して互角の攻防を展開。ケインがトリプルHをチョークスラムで解説席に沈めると、1人残されたマイケルズは破壊兄弟に捕まって劣勢となったが、数的不利の中、マイケルズはコーナートップから場外へのムーンサルトで2人に突っ込むと、トリプルHも復活して状況を打開。最後はマイケルズがスィート・チン・ミュージックを破壊兄弟2人に決めると、トリプルHがケインをペディグリーで沈めて3カウント。DXが破壊兄弟を相手に復活戦を勝利で飾った。

 今大会の主軸となったワンナイトトーナメント「WWEワールドカップ」は代打出場のシェーン・マクマホンが優勝を飾った。ロウからレイ・ミステリオ、ランディ・オートン、ジェフ・ハーディ、ザ・ミズ、スマックダウンからセス・ロリンズ、ボビー・ラシュリー、カート・アングル、ドルフ・ジグラーが出場。1、2回戦がそれぞれロウ、スマックダウンに分かれて試合が組まれ、ロウからはジグラー、スマックダウンからはミズが決勝戦に勝ち上がった。が、決勝戦開始前のハプニングでミズが負傷してしまうと、代わりにスマックダウンのコミッショナー、シェーンが権力を行使して強引に出場。ジグラーのジグザグを辛うじて2カウント2で返したシェーンは、ターンバックルにジグラーを叩きつけると、コーナートップからコースト・トゥ・コーストをさく裂。WWEワールドカップはシェーンが優勝を飾る想定外の結果となった。

 ハルク・ホーガンがこの日のオープニングに登場。大会ホストとしてWWE復帰を果たした。「リアル・アメリカン」の入場曲をバックに、お馴染みの真っ赤なバンダナにタンクトップ、黄色いサングラス姿でリングに上がったホーガンは「一つ俺に言わせてくれブラザー! WWEユニバースやハルカマニア(ホーガンのファン)の前に立つことができて気分がいいぜ! 今夜のホストになれるなんてな。ショーが今から始まるぞ」と大会開幕を宣言。さらに片手を耳に当てるポーズで観客を煽ると、上空から花火が上がって華々しく『クラウン・ジュエル』がスタートした。

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