プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

11/3【新日本】ジェリコがEVIL返り討ち 内藤雪辱戦要求も断固拒否

『POWER STRUGGLE〜SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018〜』エディオンアリーナ大阪(2018年11月3日)
IWGPインターコンチネンタル選手権試合 ○クリス・ジェリコvsEVIL×

 IWGPインターコンチネンタル(IC)王者のジェリコがEVILを返り討ちにして初防衛に成功。試合後には内藤が“雪辱"に名乗りを上げたが、ジェリコは断固拒否の構えを鮮明にした。

 新日本の今年上半期総決算となった6・9大阪城ホール大会で、ジェリコが内藤を破って王座を強奪。試合後も内藤を蹂りんするジェリコに噛み付いたのがEVILだった。そして10月の両国。前代未聞の“試合前乱入"でジェリコがEVILを襲撃し、ザック・セイバーJr.との一騎打ちをぶち壊して一気に遺恨が再着火。暮れの大阪ビッグマッチでのIC戦が決まった。

 怒りに満ちたEVILがのっけから奇襲。場外でも感情的に押しまくったが、ジェリコも冷静に反撃に転じるや、テーブル上へのDDTを放って一気に試合の覇権を奪取。リング上ではダイビングボディプレス、逆水平チョップや延髄斬りで押しまくった。

 しばし苦境となったEVILも場外戦で鉄柵に振り返して反撃。得意の“フルスイング式"パイプイス殺法でジェリコの首を痛めつけるや、串刺しラリアットやフィッシャーマンバスターと畳み掛ける。さらにはエプロンサイドの攻防も制して場外のテーブルめがけて断崖式EVILを敢行。超満員札止めとなった大阪の大観衆もどよめいた。

 譲らないジェリコもダークネスフォールズを着地して必殺のウォール・オブ・ジェリコに持ち込んだものの、EVILはロープをつかんでみせる。逆に海野レフェリーに悪態をつくジェリコめがけてカウンターのラリアットをクリーンヒットさせるや、ジェリコのライオンサルトも自爆させての“ぶっこ抜き式"ダークネスフォールズを繰り出した。

 その後はEVILとコードブレイカー、互いの必殺技を読み合うスリリングな展開となったが、EVILの変則的ロープワークを読んだジェリコがカウンターのコードブレイカー発射に成功。ならばとEVILもダイブ攻撃を避けてのEVILを狙い、踏ん張られても“左手式"に切り換えての変型EVILをズバリ。続けて助走十分のラリアットを叩き込んだ。

 だが、続くEVILの追撃をレフェリーとの衝突未遂を誘って阻んだジェリコは、ダークネスフォールズをフランケンシュタイナーで切り返しながら後方回転。そのまま再びウォール・オブ・ジェリコに持ち込み、今度はガッチリと腰を落とした。EVILも無念のタップアウト。ジェリコが貫禄の初防衛に成功した。

 試合が終わってもジェリコは再びウォール・オブ・ジェリコでEVILを公開処刑。そこへ救出乱入に駆けつけたのが内藤だった。

 ところがジェリコは素早く場外へと退避。内藤はロープを広げてリングインを促したものの、ジェリコは背を向けて退場。すかさずマイクを握った内藤は「クリス・ジェリコの次の対戦相手は……俺だ」と再戦を要求し、「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン内藤哲也が“自称・世界のスーパースター"クリス・ジェリコを沈めてやるぜ、カブロン」と宣言して大阪ビッグマッチを締めくくった。

 来年1・4東京ドーム大会で「ジェリコvs内藤」再戦実現か…と思われたものの、当のジェリコは「ナイトーはすでに倒した。俺を襲えばリマッチできると思ってんのか? 東京ドームだろうが、後楽園ホールだろうが、マジソン・スクエア・ガーデンだろうが、どこであっても俺はお前の前に立つことはない。絶対にない」と断固拒否の構え。新日本マットである種内藤以上に“制御不能\"っぷりを発揮する暴君・ジェリコはどこへ向かうのか――。

プロ格 情報局