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11/3【新日本】“急きょ再挑戦"後藤がNEVER奪回 タイチ再戦要求も飯伏指名

『POWER STRUGGLE〜SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018〜』エディオンアリーナ大阪(2018年11月3日)
NEVER無差別級選手権試合 ○後藤洋央紀vsタイチ×

 “急きょ再挑戦"となった後藤が見事に好機を生かしてタイチへの雪辱に成功。約1ヶ月半ぶり4度目のNEVER王座戴冠を果たした後藤は、“NEVERへの新たな刺激"として飯伏幸太を次期挑戦者に指名した。

 9・17別府大会でタイチに敗れて王座陥落。その後はヘビー級戦線参入を視野に入れる同門ウィル・オスプレイの挑戦が決まり、後藤も「NEVERはオスプレイに託した」としていた。ところが王座戦直前でオスプレイが脇腹を負傷して欠場。一度は大阪NEVER戦の中止が発表されたが、そこへ「中止にする必要はない」と“スクランブル"で雪辱と挑戦に名乗りを上げたのが前王者・後藤だった。

 先制したのは「またお前か…」とあきれていたタイチだった。ベルトをぞんざいに扱いながら現れるや、ゴングを待たずに後藤を背後から急角度のバックドロップで投げ飛ばす。早々にKO状態となった後藤を場外に連れ出すと、もてあそぶように痛めつけた。

 後藤もこん身の左ミドルや牛殺しで反撃に出たものの、序盤の“不意打ちバックドロップ"の影響で攻め手が続かない。逆にタイチはサミングからのアックスボンバー、ステップキックと畳みかけた。後藤は続くパワーボムをリバースで逃れ、バックの取り合いを裏昇天で制してみせたものの、深入りさせぬタイチもGTRをレフェリーをつかんで阻止するや、死角を利用した急所蹴りをズバリ。立て続けにタイチ式外道クラッチで3カウントを迫った。

 ギリギリで肩を上げた後藤も、逆にブラックメフィストを裏GTRで切り返して流れをリセット。そうはさせじとタイチもNEVERベルトを手にとって殴りかかったが、後藤もベルトを引っ張りながらの頭突きをタイチの鼻っ柱に叩き込むや、牛殺しを発射だ。続けてこん身の左ミドルキックでなぎ倒すや、昇天・改をズバリ。かろうじて肩を上げたタイチを、最後はGTRで仕留めてみせた。

 最後は完勝でタイチに雪辱。“急きょ再挑戦"のチャンスも見事に生かして、約1ヶ月半ぶり4度目のNEVER王座戴冠に成功した後藤は、「タイチ、お前のお望み通り、リマッチはこれで終わりだ」と好き放題にイジり倒されてきたタイチとの抗争終結を宣言。そのうえで「次のチャレンジャーはオスプレイ、ずっと待ってるよ…って言いたいところだけど、しっかり怪我を治せよ。お前は怪我を治してからだ。次、飯伏幸太を指名させてもらいますよ。NEVERにも新しい刺激が必要だ。彼は一番適任かな。良い返事を待ってますよ」と新展開を求めてゴールデンスターを指名した。

 とはいえ一方のタイチは「ディスプレイ(※オスプレイのこと)との防衛戦も拒否したよ。それでも勝手に決めて、今度は勝手に中止にしてよ。後藤とも拒否して、また勝手に決めやがって。振り回されてんだよ。だからこんな結果になるんだよ」と愚痴ったうえで、「後藤、リマッチだ。テメーの好きなリマッチだ。会社はアイツの言うことを聞いたなら、俺の言うことも聞け。すく組め、リマッチを。一生リマッチ地獄だこの野郎」と今度は逆に再戦を要求。後藤とタイチと飯伏。大阪でNEVERをめぐる妙な三角形が産み落とされた。

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