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11/3【新日本】内藤が三度目正直でザックに雪辱

『POWER STRUGGLE〜SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018〜』エディオンアリーナ大阪(2018年11月3日)
スペシャルシングルマッチ ○内藤哲也vsザック・セイバーJr.×

 内藤が“三度目の正直"でザックに雪辱した。

 内藤とザックは3・11尼崎(NEW JAPAN CUP1回戦)、8・11日本武道館(G1公式戦)で今年2度対戦。内藤が連敗しており、言わばザックは天敵だ。10・8両国でザックとの対戦を予定していたEVILをクリス・ジェリコが襲撃。この一戦は無効試合となったが、納得のいかないザックがEVILを蹂りんした。そこで内藤が救出に飛び込むと、バックステージで対戦をアピール。今年3度目の一騎打ちが決定した。

 内藤はゆっくりとガウンを脱ぎ、ザックに揺さぶりをかける。ゴングが鳴るとグラウンド戦へ。内藤は果敢に食らいつき、腕ひしぎ逆十字固めを仕掛けると、弓矢固めを狙われても押し潰し、ザックがキックアウトした瞬間、リングに寝転んで目を見開いてみせた。

 隙を突いて低空ドロップキックをぶち込み、またもヒザ立ちで目を見開いた内藤だったが、ザックはそこに飛びかかって三角絞めに捕獲する。内藤はすぐにロープにエスケープすると、場外で息を整えたが、リングに戻ったところを襲われ、ロープを使った羽根折り固めに捕まった。

 その後はザックペースに。関節技を面白いように極めていくザックは、場外戦でも花道上でヒザ固めに捕獲。さらに、硬い花道に右ヒザを叩きつけた。リングアウト寸前で内藤は何とか戻るが、ザックはなおもヒザに集中砲火。両ヒザを同時に絞め上げると、内藤は悲鳴を上げる。

 劣勢が続いた内藤だったが、マンハッタンドロップからコルバタを繰り出し、どうにか反撃に転じる。ドラゴンスリーパー式バックブリーカーや後頭部への低空ドロップキックで首に集中砲火。リバースDDTもさく裂し、やっとチャンスを掴んだ。場内には「内藤」コールがこだまする。

 勢いに乗った内藤は雪崩式フランケンシュタイナーを敢行。ザックはそのまま丸め込んで、STFに固めて反攻したものの、引かない内藤はコーナーに押し込んで執拗にエルボーを乱射し、顔面を低空ドロップキックで射貫く。逆さ押さえ込みや巻き投げで関節技狙いをしのぐと、スイング式DDT、グロリアと大技ラッシュ。一気にデスティーノを狙った。

 ザックは腕へのオーバーヘッドキックでこれを阻止。内藤のジャンピングエルボーを完璧に読んで、あっと言う間に卍固めで絡みつく。エスケープを許しても、ヒザ固めや股裂きで内藤を絞め上げた。内藤が苦し紛れに延髄斬りを放っても、蹴り足をキャッチして裏アキレス腱固めに移行する。

 何度も表情を歪めた内藤だったが、投げ捨てジャーマンで決死の反撃へ。ランニング式デスティーノも火を噴く。ヨーロピアンクラッチで丸め込まれて慌てる場面もあったが、延髄斬りで寸断。ザックはザックドライバーで逆転勝利を狙うが、上手く不時着した内藤は掟破りのザックドライバーをズバリ。ひらめきで勝機をたぐり寄せると、最後は正調デスティーノで3カウントを奪い取った。

 三度目の正直で内藤がザックに勝利。「彼には感謝しているよ。彼にとって、もしかしたらメリットの少ない…もしかしたらないかもしれない、俺とのリマッチを快く受けてくれたんで。彼には素直にありがとうと言いたいね」と珍しく対戦相手に感謝の意を表した内藤は、「やっぱり今日のメインイベント、気になるんでね。そろそろ控え室に帰って、この目でEVILのシングルマッチ、大阪府立体育館をダークネスに染めるその瞬間を見届けますよ」と宣言して控え室へと消えていった。その後、EVILがクリス・ジェリコに敗北し、蹂りんされる姿を見た内藤は救出に登場。6・9大阪で敗れたジェリコとの再戦が急浮上した。

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