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11/5【全日本】宿敵アドニス返り討ち ウルティモが地元・名古屋でPWR王座V2

『Lucha Fiesta Tour 2018 supported by AJP』愛知・名古屋市山田地区会館(西区)(2018年11月5日)
PWR世界ヘビー級選手権試合=○ウルティモ・ドラゴンvsサム・アドニス×

 ウルティモが宿敵アドニスを返り討ちにし、地元・名古屋でPWR世界ヘビー級王座V2を飾った。

 ミニシリーズとして開催中の『Lucha Fiesta Tour 2018』。これをプロデュースした形のウルティモにとって最大の大一番はこの日の名古屋大会。地元で宿敵アドニスを迎え撃ち、今年8月に奪取したPWR(プロレスリング・レボリューション)世界ヘビー級王座の2度目の防衛戦に臨んだ。

 開幕戦の11・3後楽園でウルティモが、前日の千葉大会でアドニスがそれぞれ直接勝利を収め、イーブンで迎えたタイトルマッチ。ウルティモは今宵もアドニスに苦しめられた。ショルダータックルで正面突破を図っても返り討ちにされ、何度もマスクに手をかけられてリズムを狂わされてしまう。スリーパー地獄に捕まって消耗し、延髄斬りで反撃しても、滞空式ブレーンバスターで叩きつけられ、流れがつかめない展開が続いた。

 それでもウルティモは雪崩式アームホイップで反撃を開始すると、ローキックやダブルチョップを連発。ケブラーダの構えをみせたものの、アドニスに阻止されて再び劣勢に。丸め込み合戦の中、回転エビ固めでニアフォールに追い込まれた。李日韓レフェリーがアドニスと衝突して昏倒する中、アサイDDTをさく裂。新田レフェリーが駆けつけたが、アドニスのセコンドについたジェイムスが場外に引きずりおろして幻の3カウントに終わった。

 すかさずジェイムスが乱入してきたが、ウルティモはラリアットをアドニスに同士討ちさせて突破口を開いた。セコンドについた「用心棒」のミスター・パチューカがラリアットでジェイムスを蹴散らす援護射撃をみせると、ウルティモは伝家の宝刀ラ・マヒストラルでアドニスを丸め込んで逆転勝利を決めた。

 このタイトルマッチは親友であるガブリエルPWR代表から「どうしても日本で防衛戦をやってくれないか」との要望を受けて実現したもの。「お前が負ける時はウチの団体の選手。絶対外で負けるな」との期待に応えて2度目の防衛を果たした。「古いプロレス、スローなプロレス。よく言うじゃないですか、スローライフって。自分はそんな若くないんでスローなプロレス、こういうのもあるんですよと。これからもどんどん伝えていきたい」と改めて強調した究極龍は今後の防衛ロードにも「いろんな人とやりたいなと。渕さんでもいいですよ。西村修でもいいですよ」と挑戦者候補を上げつつ積極姿勢だった。

【試合後のウルティモ】
――地元・名古屋で防衛して安堵している?

▼ウルティモ「やっぱり僕の親友のガブリエルって奴がやってる団体で、一つ言われたのが『絶対負けるな。お前が負ける時はウチの団体の選手。絶対外で負けるな』と言われたんで。でもやっぱりサムは素晴らしい選手ですね。戦えば戦うほど。今日はやってて楽しかったし、この間の後楽園ホールでも言ったけど、この間の試合、今日の試合、何か古いプロレス、スローなプロレス。よく言うじゃないですか、スローライフって。自分はそんな若くないんでスローなプロレス、こういうのもあるんですよと。これからもどんどん伝えていきたいなと」

――ベテランでないと出せない味だと?

▼ウルティモ「そうですね。若い子はエネルギーが余ってるんで、エネルギーを使い切りたい。それは凄くわかるし、僕にはまねできない。素晴らしいと思うし、凄いと思う。その時の自分に合ったプロレスをやらないとね。老人の冷や水って言うじゃないですか」

――勝利したとはいえアドニスとの抗争は続きそう?

▼ウルティモ「素晴らしい選手ですから何度でもやりたいです。素晴らしい選手じゃなかったら僕はチャレンジャーに選んでないですよ。そういうことです。相手をこき下ろすだけがプロレスじゃないですから。相手を尊敬してリスペクトして、初めてこういう戦いができるわけで。今回も素晴らしい選手が海外から来て、それが一番うれしいですね。自分が勝ったより、選手もお客さんもみんながこうやってLucha Fiestaを楽しんでくれる方がね一番うれしいです」

――パチューカがいい援護射撃をみせたが?

▼ウルティモ「そうです。あの人は僕のボディガードです。卑怯ですけど(笑)」

――今後の防衛戦については?

▼ウルティモ「どんどん防衛していきますけど、いろんな人とやりたいなと。渕さんでもいいですよ。西村修でもいいですよ。達人ですから」

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