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11/5【NOAH】衝撃の前宙式"Dフットスタンプ解禁で丸藤撃破 拳王が「希望の光」宣言

『GLOBAL LEAGUE 2018』東京・後楽園ホール(2018年11月8日)
Aブロック公式戦 ○拳王vs丸藤正道×

 衝撃的な“前宙式"ダイビングフットスタンプを解禁した拳王が、グローバル・リーグ戦Aブロック公式戦で丸藤を撃破。追い続けた“丸藤の首"をついにモノにした元“超危暴軍"の拳王は、改めて方舟新時代へ「希望の光」となることを誓った。

 “ノア=丸藤・杉浦の打破"を掲げ続けてきた拳王。訴え続けてきた丸藤との一騎打ちがリーグ戦の舞台で実現した。

 のっけから主導権を握ったのは丸藤。起き上がり小法師式の逆水平やステップキックなど“旧・全日本殺法"で拳王を押し込むや、エプロンサイド上への垂直落下式ブレーンバスターを端緒に首攻めへと移行。格の差を見せつけるように拳王をいたぶった。

 譲らぬ拳王もハイレベルな先の読み合いに持ち込んで反撃。丸藤のトラースキックコンビネーション、拳王のハイキック→スピンキックのコンボがことごとく空転する展開に場内も熱を帯び、丸藤がトラースキックをぶち込めば、拳王も意地のオーバーヘッドキック(輪廻)で返礼し、両者大の字となった。

 それでも先に決定機を作ったのは丸藤。前方投げ捨て式トラースキックを皮切りに、コブラクラッチ式虎王を後頭部に突き刺して再び攻勢に出る。拳王も抵抗したが、ダイビングフットスタンプは丸藤が回避。粘る拳王のドラゴンスープレックスを1回転して不時着し、虎王を突き刺すと、さらにもう1発発射する。直撃を受けた拳王は前のめりに崩れ落ちた。

 勝機をつかんだ丸藤は不知火で仕留めにかかったものの、回転途中で踏ん張った拳王はそのまま丸藤をコーナー上に載せるや、雪崩式ドラゴンスープレックスで決死の逆襲。アンクルホールドから土手っ腹にミドルキックをぶち込み、蹴暴(ランニングローキック)もさく裂だ。そして熱気充満の場内でダイビングフットスタンプを投下。丸藤もギリギリで肩を上げたものの、ならばと拳王は衝撃的な“前宙式"ダイビングフットスタンプを解禁。強烈すぎる荒技で3カウントをもぎ取った。

 追い続けた“丸藤の首"をモノにして2戦目で初白星。マイクを握った拳王は「おい、丸藤正道。ようやくシングルマッチで勝つことができたぞ。だがな、今日勝っただけではこのノアの顔=拳王にはならねえんだよ。いいか、丸藤。これからもてめえとドンドンやって、ドンドン完膚なきまでにぶっ潰して、俺がこのノアの顔になってやる」と宣言した。

 さらに観客に向き直した拳王は「テメーらクソ野郎どもに、聞きたいことがある。てめえらクソ野郎ども、プロレス楽しいだろ? プロレスリング・ノア、メチャクチャ楽しいだろ?」と問いかけ、場内も歓声で呼応。「プロレスを応援しているヤツらも、プロレスに関わっているヤツらも、プロレスラーのヤツらも、プロレスが好きで…。残念なことも起きるけど、今、聞いたろ? プロレス、メチャクチャ楽しいだろ? 後楽園ホールにいるクソ野郎ども、プロレスに希望を持て。これからのノアのプロレスの希望の光になる拳王、俺についてこい!」と叫んで後楽園大会を締めくくった。

 ここ数日、プロレス界では不祥事が相次いだ。暴行事件を起こして逮捕された森嶋猛は“元ノア"と報じられ、方舟マットに暗い影を落としたことも事実。かつて森嶋の“超危暴(ちょうきぼう)軍"に属した拳王が、あえて腫れ物に触って今度は“希望の光"となる決意を示した形となった。

【拳王の話】「丸藤正道、1年間ずっと言い続けてきたこと…シングルマッチで勝てたのは勝てたよ。でもな、おい! これがスタートだろ? これであいつの今まで積み重ねてきた実績、この支持率、あいつの大きさ、そんなの超えるわけねえだろ? 今日からスタートだ。あいつの全てを覆して、俺がノアの顔になってやる」

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