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11/9【全日本】2ヵ月ぶり近藤との世界ジュニア再戦へ岩本が背水の陣 「負けたら何事も受け入れる覚悟」

 『全日本プロレス 2018世界最強タッグ決定リーグ戦直前スペシャルイベント』が9日、神奈川・ドン・キホーテ横浜西口店で行われ、11・29名古屋大会で世界ジュニアヘビー級選手権試合を争う王者・近藤修司、挑戦者・岩本煌史が出席。「(負けたら)何事も受け入れる覚悟は持ってる」と背水の陣を敷いた岩本は「この一戦が今後の自分のプロレス人生大きく左右する」と危機感をあらわに雪辱を誓った。

 今年8月に世界ジュニア初戴冠を果たした岩本だったが、初防衛戦となった9・22博多大会で近藤に敗れ、ジュニアの至宝流出を招いてしまった。それでも10・10後楽園大会で佐藤光留を退けた近藤からV2戦の相手に指名され、2ヵ月ぶりとなるリマッチのチャンスが巡ってきた。

 近藤には2月の「Jr. BATTLE OF GLORY」優勝戦でも敗れており、ここで負けることがあればシングル3連敗。王者から「もしも俺とこれを懸けてやって負けたら、修行し直せ」と通告されたように、岩本にとって後がない崖っぷちだ。そんな危機的状況にあるのは誰よりも岩本が自覚している。「本当に崖っぷちなんで自分がああするこうすると言う権限はないと思うので。それは、そうなれば何事も受け入れる覚悟は持ってる」と腹をくくった岩本は背水の陣を敷き、「その覚悟があれば俺は勝つことが確実にできると思ってます」と逆境を打破する構えを見せた。

 悪夢の陥落から2ヵ月近くが経過。その間、「いろいろ考えることとかできましたし、試合でいろいろやりたいことも実践できましたし、いろんな考えが浮かんできたので、そこらへんが強みにはなってきてる」と屈辱を糧にすることができた。「あとは試合でそれをどれだけ試合で自分が出せるかというところになってくる」とした岩本は、「この一戦が今後の自分のプロレス人生大きく左右する」とのるかそるかの大勝負を見据えた。

 対する近藤は2度目の防衛戦となる。「彼は要するに崖っぷち。もう一度ここで負けたら這い上がるのは2年、3年、4年、5年はかかるんじゃないかと。それも彼のプロレスキャリアにとってはとてもいいこと」と改めて高い壁となって立ちはだかる構えをみせた。一方で「外から来てる人間というのはベルトを落とした時点で何もなくなるわけだから。所属とは違う。そういう意味で俺は毎試合崖っぷちでやってる」と自らを厳しく追い込むことも忘れず。思い入れの強い全日ジュニア、世界ジュニアのために強い王者であり続けるつもりで、「ここで負けてしまったら何も意味がない。それだけかな。絶対に負けられないんだよ」と必勝を宣言。岩本を試すように「本当の強さがわかる試合になる」と見据えた。

 全日ジュニアの至宝流出から2ヵ月。岩本が三度目の正直で雪辱を遂げ、2度目の戴冠を果たすか。近藤が3連勝で岩本をどん底に叩き落とすか。11・29名古屋決戦が全日ジュニアの今後を大きく左右することだけは間違いない。

【会見の模様】
▼岩本「全日本プロレス岩本です。今回、自分はノーチャンスと思っていたところで、チャンピオンからの逆指名で思わぬチャンスをいただけたので。この一戦が今後の自分のプロレス人生大きく左右すると思うので、絶対落とせません」

▼近藤「WRESTLE-1の近藤です。私は全日本プロレス所属ではなく、WRESTLE-1という団体の所属の人間です、現状、全日本プロレスのベルトが他団体に流出している状況。そして俺はこの岩本、彼に勝ってベルトを獲ってる。彼は要するに崖っぷち。もう一度ここで負けたら這い上がるのは2年、3年、4年、5年はかかるんじゃないかと。それも彼のプロレスキャリアにとってはとてもいいことじゃないかと。彼のことを思い、全日本ジュニアのベルトのことを思い、彼を指名しました。必ず勝ちます」

――これまでリーグ戦も含めシングル2連敗中で、近藤選手からあったように、崖っぷちの一戦となるが?

▼岩本「本当にチャンピオンの言うように崖っぷちだと思いますし、本当にベルトを落としてすぐの挑戦なので、本当に自分がかけるものっていったら獲った後にコメントで言われたようにどっか修行いけとか、WRESTLE-1出てもいいとか言うんですけど。本当に崖っぷちなんで自分がああするこうすると言う権限はないと思うので。それは、そうなれば何事も受け入れる覚悟は持ってるんで。その覚悟があれば俺は勝つことが確実にできると思ってます」

――岩本選手のためでもあるということは、岩本選手のことを評価している?

▼近藤「まぁ評価っていうのはね、点数では表せないもので、俺がもう一度逆指名したってことが評価」

――9・22博多で敗れて以降、いろんなものを積み上げてきたと思うが?

▼岩本「最初、生涯で初めて獲ったベルトですし、初めてチャンピオンとして挑戦者を迎え入れたっていうことが…落としたことは本当に全日本ファンに申し訳なく思ってるんですけど、それを一回経験できたっていうことが大きい自分の経験と糧になってますし、落として挑戦まで今の期間の間にいろいろ考えることとかできましたし、試合でいろいろやりたいことも実践できましたし、いろんな考えが浮かんできたので、そこらへんが強みにはなってきてるかなというのは思いますね。あとは試合でそれをどれだけ試合で自分が出せるかというところになってくると思います」

――近藤選手は今回、岩本選手に勝てば全日ジュニアに敵なしとなるかもしれないが、その先に見据える者はある?

▼近藤「見据えるも何もそこまで考えてないんですけど、俺が全日本に上がってこのベルトを獲った。ここで負けてしまったら何も意味がない。それだけかな。絶対に負けられないんだよ。要は俺も崖っぷちなんだよね。崖っぷちと崖っぷち同士の対決だよ。本当の強さがわかる試合になるんじゃないでしょうか」

――崖っぷちというのは具体的にどこからきている?

▼近藤「外から来てる人間というのはベルトを落とした時点で何もなくなるわけだから。所属とは違う。そういう意味で俺は毎試合崖っぷちでやってる。前回の佐藤光留戦もそうだけど。あの時も崖っぷちでやってるからね。外から来た人間の強さ、恐ろしさが他団体で光るのはそういうところかなと思います」

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