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11/13【全日本】最強タッグ開幕 ヨシケンサンバさく裂も 諏訪魔&石川が豪快勝利で連覇へ好発進

『2018世界最強タッグ決定リーグ戦』開幕戦 東京・後楽園ホール(2018年11月13日)
「2018世界最強タッグ決定リーグ戦」公式戦=○諏訪魔&石川修司vs宮原健斗&ヨシタツ×

 世界タッグ王者・諏訪魔&石川の暴走大巨人コンビが宮原&ヨシタツのヨシケンサンバを食らいながらも最後は豪快勝利。連覇達成へ好発進を切った。

 昨年の優勝チームである暴走大巨人は史上5組目となる連覇を狙う。初戦の相手は因縁浅からぬ宮原&ヨシタツ。新連係「ヨシケンサンバ」を開発し、諏訪魔を命名後最初の餌食とする構えをみせていた。

 現王者と元王者の対戦は一進一退の攻防戦となった。まずは暴走大巨人がヨシタツに的を絞り、宮原にタッチが渡っても石川が変型大外刈りからの肩固め、コブラクラッチで絞め上げるなどペースを握った。

 中盤戦になると諏訪魔とヨシタツの一騎打ち状態に。ヨシタツがフロントハイキックを連発し、スワンダイブ式ミサイルキックで攻め入ると、ヨシタツ幻想(ファンタジー)で絞め上げる。しのいだ諏訪魔は延髄斬りを久々にさく裂させて反撃。石川が加勢すると、諏訪魔の串刺しラリアット、石川のニーリフトの連続攻撃からサンドイッチラリアットを叩き込んだ。

 その後も諏訪魔のダブルチョップ連打、連続技・境川で暴走大巨人が猛攻撃をみせたが、粘るヨシタツはラストライドを回転エビ固めで切り返すと、宮原が飛び込んでブラックアウトで援護射撃。新連係ヨシケンサンバ(ヨシタツのCBJ→宮原のジャーマン)をズバリと決めた。

 勝負あったかに思われたが、石川のカットが間に合った。ファイアーサンダーで宮原を突き刺したが、ブラックアウトを食らって場外に転落。孤立した諏訪魔はヨシケンのサンドイッチフロントハイキックを食らったものの、絶叫とともに猛反撃に出た。ダブルチョップ連打を浴びせ、二人まとめてジャーマンで投げる「一網打尽」を久々に敢行だ。孤立したヨシタツに諏訪魔がジャーマン、石川がフルネルソンスープレックスを立て続けに浴びせると、諏訪魔が大砲のようなドロップキックを発射。間髪入れずラストライドを爆発させてヨシタツを料理した。

 暴走大巨人がヨシケンサンバをしのいでヨシケンに快勝。連覇へ向けて申し分なしの好スタートを切った。試合後は「俺たち暴走大巨人は全盛期だオイッ!」の叫びで締め。まるで優勝への号砲のようだった。

 この日、二人はラメ仕様の新コスチュームで登場。41歳の諏訪魔と43歳の石川には派手すぎる感もあるが、「我々のほうがコスチュームからサンバしてましたね」と石川が言い切ったように、場内の注視を集めた。そして最後は豪快勝利。諏訪魔は「今日はいい支配率だったな」と振り返り、「この勢いでね、最強タッグ2連覇して、全日本プロレスに暴走大巨人ありと。俺らがやるしかないんだよ。簡単に若手にね、全日本プロレス譲れないんだよ。その意地だけは持ってやる」と誓うばかり。石川も「開幕戦で宮原&ヨシタツっていうのは、強いですけど、突破できると一気にこのリーグ戦、行けそうな感じがしましたね」と好感触を強調した。

 次戦は11・17札幌。アジアタッグ王者・野村直矢&青柳優馬との王者対決を控える。開幕戦で勢いをみせつけた暴走大巨人がこのまま連覇まで突っ走るか。

【試合後の諏訪魔&石川】
▼石川「ありがとうございました」

▼諏訪魔「ありがとうございました」

▼石川「しんどいね。またも諏訪魔さんに最後お願いしたんで、だいぶしんどい試合をしてもらったんですけど、信じてるから」

▼諏訪魔「いや、俺が息切れた時っていうのもあるんでね。その時はちょっと石川選手、お願いします」

▼石川「でも、開幕戦で宮原&ヨシタツっていうのは、強いですけど、突破できると一気にこのリーグ戦、行けそうな感じがしましたね。ヨシタツはなんかね、対諏訪魔さんを意識すると凄い粘りますよね、あいつ」

▼諏訪魔「あいつムカつくわ。調子乗ってるな」

▼石川「凄いしつこい」

▼諏訪魔「しつこいよね」

▼石川「あいつ、ストーカーですね。諏訪魔さんストーカーです、あいつは。でも、あのしつこいヨシタツ&宮原組から勝ったっていうのは、これはもう行けるんじゃないですか?」

▼諏訪魔「ああ、よかった。この勢いでね、最強タッグ2連覇して、全日本プロレスに暴走大巨人ありと。俺らがやるしかないんだよ。簡単に若手にね、全日本プロレス譲れないんだよ。その意地だけは持ってやる」

▼石川「本当にそう。コスチュームから意地が違いますからね」

▼諏訪魔「そうだな(笑) 俺、ドキドキしたんだよ」

▼石川「ね? もう控え室から結構凄い目で見られましたから」

▼諏訪魔「凄えざわつかれてよ」

▼石川「ちょっと入場した時もざわつきましたよね?(笑)」

▼諏訪魔「凄えざわつかれて、動揺したんだけど」

▼石川「でも、ザワザワを最後、諏訪魔さんが歓声に変えてくれたんで、これは行きますよ」

▼諏訪魔「よかった」

――久々に一網打尽が出たが、それも意地で?

▼諏訪魔「ああ、そうだね。ヨシケンサンバだっけ? あんな昭和の発想の合体技、やってんじゃねえよ、お前。ああいうノリの合体技っていうのは俺らがやるんだよ。そうじゃない? ターゲットが違うでしょ、あいつら。若い子たちをターゲットにしなきゃダメだよ。ヨシケンサンバじゃ、引っ掛からねえぞ、お前。若い子、女の子は」

▼石川「そうですね。我々のほうがさっきも言ったようにコスチュームからサンバしてましたね」

▼諏訪魔「俺らもサンバしちゃったからな」

▼石川「こっちもサンバしてるでしょ、どう見ても。だからね、全部勝利っすよね、リーグ戦は」

▼諏訪魔「今日はいい支配率だったな」

▼石川「支配率も毎試合、最高を目指していくんで」

▼諏訪魔「いい数字なんだ。取り過ぎてもいけないし、やり過ぎちゃうんだよ。それもダメだ。そんなレスラーもいるけど、ダメなんだよね。やっぱりいい関係のところがあるんだよね。そこを俺は追求していくし、そこは絶対誰にも言わない。この勢いで行きましょう」

▼石川「優勝しましょう!」

【宮原の話】「(ヨシタツに肩を貸してコメントブースに現れると、ヨシタツをイスに寝かせて)ここから、ここからだ。ここからだ。ヨシケンはここからだろ? 行こうぜ。優勝しかないんだ、俺らには。このチームで、この全日本で生き残るには、上に行くには優勝しかないんだよ。ここからだ、ヨシタツさん。まだまだ。(肩を貸してヨシタツを起き上がらせると)よっしゃ。ここから、ここから」

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