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11/25【NOAH】新世代エースへ…清宮が中嶋撃破でGL制覇、12・16横浜文体で杉浦に挑戦へ

『GLOBAL LEAGUE 2018』東京・後楽園ホール(2018年11月25日)
GLOBAL LEAGUE 2018優勝決定戦 ○清宮海斗vs中嶋勝彦×

 清宮がグローバル・リーグ戦優勝決定戦で中嶋を熱闘の末に撃破。わずかデビュー3年で初優勝の栄冠をつかみ、新時代エースへの道を歩み始めた。

 Bブロックを奇跡的な星取りで突破した清宮だが、当初優勝決定戦で当たる予定だった丸藤正道は直前になって負傷欠場。代わりに頂上決戦への切符をつかんだのは、“ダークサイド"全開の中嶋だった。

 序盤から中嶋が鬼の腰攻めで主導権。もてあそぶように清宮に猛烈な蹴りを連発し、反撃も深入りさせずにすぐさま鎮圧。ターンバックルごとアゴを蹴り上げ、前後からのサッカーボールキックも乱打して“快感"すら思わせる残虐な笑みを浮かべた。

 それでも清宮は中嶋必殺のバーティカルスパイクは首固めで切り返して阻止。得意の高打点ドロップキックで反撃のリズムを作り出し、タイガースープレックスを踏ん張られても新兵器の変型チキンウイングフェイスロックでギブアップを迫る。

 中嶋も屈さずにロープをつかむや、投げ捨てジャーマンを不時着して右ハイキック一閃。さらには清宮が四つん這いとなったところで、狙いすました“人でなし"顔面蹴りで完全KOを狙う。間一髪で清宮も避けたものの、ダメージが深く、反撃の余力はない。

 地を這うホープの姿に、再び不敵な笑みを浮かべた中嶋は、フラフラの清宮のアゴを的確に狙ったトラースキックを3連射。さらには三角蹴りを狙ったものの、清宮もこれをドロップキックで空中撃墜。立て続けに投げ捨てジャーマンでホイップし、後頭部への高打点ドロップキックもズバリ。さらには急角度のジャーマンスープレックスホールドで3カウントを迫り、肩を上げられてもタイガースープレックスの構え。場内に熱気が充満するなか、清宮はロープを目指す中嶋の腕を絡め取り、タイガースープレックスホールドで孤を描いてガッチリ固め、合唱とともに新たな扉をこじ開ける3カウントをもぎ取った。

 カイトコールのなかで喜びを爆発させた若き覇者は、「自分だけで戦っているんじゃないんだと。皆さんの応援が最後まであったから、諦めずに最後まで戦うことができました」と観衆に感謝したうえで、「杉浦さん、ベルトに挑戦させてください」とテレビ解説に就いていたGHCヘビー級王者に呼びかけた。

 リーグ戦前には、清宮の挑戦表明を“却下"していた杉浦だが、解説席を離れてリングに上がると「優勝したんだもんな。やるしかないでしょ。GHCのベルトを懸けて、お前とやってやるよ」と受諾。12・16横浜文体大会での王座戦が決定的となった。

 最後は「俺はここにいるみんなと新しい景色を見に行きたい。だから、これからのノアの顔はこの俺だ!」とマイクで絶叫。杉浦、潮崎、そして中嶋を破り、デビューからわずか3年で栄冠をつかんだ“三沢グリーン"を受け継ぐ22歳。方舟のホープから新世代エースに向けた歩みが、いよいよ始まる。

【試合後の清宮】
――改めて優勝した今の心境は?

▼清宮「本当に勝てるなんて僕の妄想の中の話で、現実にこうやって優勝できるとはまさか本当に思わなかったので。もう皆さんの応援と今日勝ったことが僕の中で一番の自信になりました。このまま突き抜けます」

――丸藤選手が欠場する形での決勝戦となったが、それについては?

▼清宮「凄い過酷なリーグ戦というのはやっている僕たちが一番わかっているので。しっかり怪我を治して、もう一度戦うチャンスをもらいたいですね」

――試合後、GHCヘビー級王座挑戦をアピールして、杉浦選手も受諾した。それに向けては?

▼清宮「もうここまで来たら、このまま…このまま勢いを自分の味方にして、突き抜けたいなと思っているので。その思いでアピールさせてもらいました。でも、本当に今日は自分1人の力じゃ優勝するのは難しかったので。やっと自分の中で大きく一歩進めたなと思います。必ずベルトを僕が獲って、新しい風景をみんなと一緒に見たいと思います。ありがとうございました」

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