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12/12【全日本】ザ・ボンバーとの再戦決定 世界タッグ王者・暴走大巨人が2019年中の“究極の5冠戦"実現を視野にリベンジ宣言

 1・2後楽園大会で“ザ・ボンバー"ジョー・ドーリング&ディラン・ジェイムスとの世界タッグ選手権試合が決まった王者組・諏訪魔&石川修司が12日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。最強タッグ最終戦でザ・ボンバーに敗れ、連覇を逸した暴走大巨人は2019年中の“究極の5冠戦"実現を視野に、リベンジを誓った。

 昨年の最強タッグ優勝チームで現世界タッグ王者の暴走大巨人はこの冬、史上5組目となる連覇達成を狙ったものの、最終戦でザ・ボンバーに苦杯をなめ、夢とついえた。ジョー&ディランはベルト挑戦をアピールし、暴走大巨人もベルトをかけての再戦を熱望。1・3後楽園大会で2019年最初の世界タッグ戦が決まった。

 最強タッグで痛感させられたのがジョーとディランのケタ外れのパワーだった。いつもならどんな劣勢に追い込まれても逆転して勝利につなげてきたが、ザ・ボンバー相手にはそれがかなわなかった。しかも最強タッグ中に考案した新連係・暴走デストロイを決めるチャンスすらなく敗戦。ジョーが負傷から復帰したばかりにもかかわらずだ。それをカバーするようにディランも、石川をして「簡単にいって僕が人生で食らったので一番凄い逆水平とクローズラインだった気がする」と言わしめるほどの大暴れをみせた。「ジョーとディランのパワーに寄り切られた感がある」と負けを認めた諏訪魔は「あれは正直こっちも度胆抜かれたし、石川選手の肩もダメージがあるとはいえね、そこまで石川選手も寄り切られてしまったところに驚いてますね」とザ・ボンバーの強さに舌を巻くしかない。

 それでもベルトがかかった再戦で2連敗は断じて許されない。「スタミナとかスピードは負けてないと思ってるし、コンビネーションではこっちの方が絶対上」と言い切った石川は、「正面からいって最終的にはこっちが寄り切りたい」と雪辱を誓うばかり。諏訪魔も「このタイトルマッチで暴走デストロイと大巨人デストロイ、二つのデストロイをかました時にはいい結果に持っていけるんじゃねぇかななんて希望も持ってる」と二つの新連係をザ・ボンバー攻略の糸口にリベンジを遂げる構えをみせた。

 二人には負けられない理由がある。暴走大巨人は“全盛期"を掲げ、それを証明するような結果と内容を残してきた。もちろん2019年もそれを継続していくのみで、そのためには世界タッグのベルトを保持し続けていくのが一番。諏訪魔は「このベルトと長く付き合えるようになってるんだから、なおさら2019年はこのベルトともっといい関係を築いていきたい」と言い切った。

 当然、シングル戦線でも再浮上を見据えている。今年は石川が8月に当時の三冠王者・ゼウスに挑戦したものの敗退。諏訪魔に至っては挑戦する機会すらなかった。二人が描く大目標は世界タッグを保持するこの二人による三冠戦=究極の5冠戦の実現だ。「チャンピオン・カーニバルとか出場して、もちろん優勝目指しますけど、そういうのを獲っていけばまた挑戦権くると思うんで、挑戦したいなって思いは常にあります」と石川が返り咲きを見据えれば、諏訪魔も「究極の5冠戦という言葉はね、物凄い俺の中でテーマですよ。それを目標にやってるし、タッグも凄ぇけど、年1回はシングルやりたいんだ俺」と熱望。「バッコンバッコンやって毎日体がどんどんボロボロになっていくあの感覚は覚えてるしね。石川選手とやり合った時に。誤爆じゃ物足りないんで(笑)」と過去の激闘を思い返し、「俺自身もシングルの欲というのを出したい。そうそういつもいつも宮原ばっか勝ってたって全日ファン飽きちゃうよ。2019年、それはタイミングを見て俺だって動きたいなと思ってます」と言い切った。

 夢の実現へ向けて暴走大巨人はまず新年早々、ザ・ボンバーに雪辱を遂げる。

【会見の模様】
▼石川「昨日メインで勝った方が優勝というところで、2連覇がかかってたんですけど、ものの見事に自分がディランに獲られて負けてしまって、やっぱりめちゃめちゃ悔しかったのと、物凄いダメージがあって、昨日ほとんど寝れなくて。そのぐらい自分への怒りもあるし、悔しさもある。こうやってすぐタイトルマッチ組んでもらえたのは、リベンジの機会だと思うんでね。また1月2日まで短いスパンではありますけど、肩も完全にしてリベンジしたいなと。で、2019年、最高のスタートを切れるようにしたいなと思います」

▼諏訪魔「昨日ね、最終日、最後の最後勝てば優勝、2連覇というところだったんだけどね。ジョーとディランのパワーに寄り切られた感があるんで。物凄い悔しいし、俺も悔しくて昨日は寝れねぇし、どうするんだと思ったけど、世界タッグのチャンピオンは俺たち暴走大巨人なんで、このベルトを当然かけてもう一回勝負すると。こうやってタイトルマッチが決まったっていうことは、凄ぇありがたいですね、俺としても。昨日ホントに石川選手に負担かかりすぎちゃって、いつもだったら負担かかるんだけど、そこからつないでもらって、大暴れで一緒に俺らのよさが出るところなんだけど、それすらも出せない、向こうのパワーっていうのを感じましたね。あのパワーぼどうするかは年越し挟みますけどね、ちょっと考えて正月に最高のスタートを切りたいななんて思ってます」

――ザ・ボンバーの怖さはパワーだが、ジョーが万全でなかった状況で敗戦に終わったことを考えると、タイトルマッチはより苦しい戦いが予想されるが?

▼諏訪魔「ジョーはケガしていたと思うんだけど、そんな痛みもあんな大舞台になったら忘れて大暴れしたんだなと思うし、またディランがね、あそこまで破壊力あるものをみせつけてくると。あれは正直こっちも度胆抜かれたし、石川選手の肩もダメージがあるとはいえね、そこまで石川選手も寄り切られてしまったところに驚いてますね。どうすればいいんだろうと。石川選手とまた話して決めていきたいですね」

▼石川「単純なパワーだと簡単に言って僕が人生で食らったので一番凄い逆水平とクローズラインだった気がするんで。ただ、スタミナとかスピードは負けてないと思ってるし、コンビネーションではこっちの方が絶対上だと思ってるんで。タッグチームなんでそういうものも活かして、連係も活かして、もっと考えて。やっぱり最後は正面から寄り切りたいなというのがありますね。昨日、寄り切られたんで。小細工してもしょうがないでしょ。正面からいって最終的にはこっちが寄り切りたいなと思います」

――暴走デストロイという連係が出来上がり、大巨人デストロイもあるとのことだが、それがザ・ボンバー攻略のカギになりそうだが?

▼石川「時間がちょうどできたんで、試合振り返ったりとか、あとは自分の中で動きをまた学んで新しい、みたことない連係とか入れられれば、また向こうに新しいダメージ与えられると思うんで、それがまたこのチームをさらに強くしてくれると思うんでね、完成させたいと思います」

▼諏訪魔「暴走デストロイ出すまでもなく終わってしまったっていうね。とても悔しい試合だったんだけど、逆に言えばね、このタイトルマッチで暴走デストロイと大巨人デストロイ、二つのデストロイをかました時にはいい結果に持っていけるんじゃねぇかななんて希望も持ってるんで。そこはそれまで時間あるんで、いろいろ作戦練って当日を迎えたいと思いますね」

――2019年も全盛期を証明していくと?

▼石川「そうですね。もちろん世界タッグの防衛もしたいですし、シングルもやっぱりあきらめてないんで、もちろん。いろんなベルトに挑戦できるコンディションでいたいというのがもちろんあるんで、2019年もちろん全盛期でいたいなと。それをまた諏訪魔選手と一緒に証明していきたいなと思います」

▼諏訪魔「全盛期まだまだ継続させるぞオイッ!って気持ちでいっぱいですよ。2018年、このベルトほぼほぼ俺らで守ってきたという自負があるし。世界タッグのベルトってね、本当に付き合うのが大変なベルトだったなって思うし。そんだけこのベルトと長く付き合えるようになってるんだから、なおさら2019年はこのベルトともっといい関係を築いていきたいですね」

――2019年はこの二人で究極の5冠戦実現という夢もあるが?

▼石川「今年、自分が挑戦して獲れなかったんですけど、来年またチャンスがくれば。チャンピオン・カーニバルとか出場して、もちろん優勝目指しますけど、そういうのを獲っていけばまた挑戦権くると思うんで、挑戦したいなって思いは常にありますんで。また、挑戦してほしいと思われる選手でいたいなと思ってます」

▼諏訪魔「俺自身もね、究極の5冠戦という言葉はね、物凄い俺の中でテーマですよ。それを目標にやってるし、タッグも凄ぇけど、年1回はシングルやりたいんだ俺。ホント、バッコンバッコンやって毎日体がどんどんボロボロになっていくあの感覚は覚えてるしね。石川選手とやり合った時に。誤爆じゃ物足りないんで(笑)、2019年そこはやりたいですね。究極の5冠戦が目標だ。俺自身もシングルの欲というのを出したいね。チャンピオンが宮原でしょ。宮原だって挑戦者というのをほしがってるだろうしね。そうそういつもいつも宮原ばっか勝ってたって全日ファン飽きちゃうよ。2019年、それはタイミングを見て俺だって動きたいなと思ってます」