12/16【NOAH】引退前のウィリアムスがノア参戦 11年ぶり再戦で小川と技巧戦
『GREAT VOYAGE 2018 in YOKOHAMA vol.2』神奈川・横浜文化体育館(2018年12月16日)
○ダグ・ウィリアムスvs小川良成×
引退前のウィリアムスが久々にノア参戦。11年ぶりの再戦で小川と技巧戦を繰り広げた。
来年に引退を控えるウィリアムスが、かつての好敵手・小川と2007年3月の日本武道館大会以来、約11年半ぶりの一騎打ちに臨んだ。
技巧派の2人は手首を取り合う基本的な動きだけでハイレベルな攻防を展開し、場内を沸かす。ウィリアムスが執拗に左腕に絡みつけば、小川も左足攻めで呼応。まるで知恵の輪のようなテクニック全開のシーソーゲームとなった。
小川がアームホイップやモンキーフリップを決めてもウィリアムスは決して左腕を離さず一点集中攻撃を続ける。ならばと小川はチンクラッシャーでやっと脱出。延髄斬りからバックドロップの構えに。だが、ウィリアムスはなおも左腕狙いを継続。焦る小川を鉄柱に自爆させる。小川も丸め込みで活路を開こうとしたが、逆さ押さえ込みを踏ん張ったウィリアムスは、コーナーに押し込んで必殺のカオスセオリースープレックスをズバリ。この日、唯一のスープレックスで小川を沈めた。
11年前と変わらぬハイレベルな戦いを制したウィリアムスは、「いい気分さ。勝てたからね。でも凄く疲れたね。やっぱり体力的には厳しいところがあったね。思い出がいっぱい詰まった対戦相手。またひとつピースがハマったね」と感慨深げ。「ちょっと前にヒザを痛めていたんですけど、そこを見つけて一点集中で攻めてくるとは。さすが小川さんでした」と小川の技術に改めて舌を巻いた様子だった。最後のノアマットを満喫できたようで、「本当に日本のファンの皆さんには感謝してます。ブリティッシュスタイルを観て、受け入れてくれた。本当に嬉しく思います」と日本のファンに感謝の言葉を送っていた。
【試合後のウィリアムス】
――試合を終えた感想は?
▼ウィリアムス「いい気分さ。勝てたからね。でも凄く疲れたね。やっぱり体力的には厳しいところがあったね。思い出がいっぱい詰まった対戦相手。またひとつピースがハマったね。ちょっと前にヒザを痛めていたんですけど、そこを見つけて一点集中で攻めてくるとは。さすが小川さんでした」
――引退が決まっているようだが?
▼ウィリアムス「いろいろ痛めてるところがあってね。そこを治すには時間がかかるだろうから。先のことは分からないけど、今のところは引退するつもりでいるんだ」
――日本にも思い入れがあったと思うが?
▼ウィリアムス「本当に日本のファンの皆さんには感謝してます。ブリティッシュスタイルを観て、受け入れてくれた。本当に嬉しく思います」
――ブリティッシュスタイルも再評価される状況ではあるが、後進にメッセージがあれば
▼ウィリアムス「ブリティッシュスタイルは、焦りながら仕掛けていくものではない。きちんと自分でテクニックを組み立てて、駆使しながら、いかにゆっくりとダメージを与えていけるか。ゆっくりと攻めていくこと。焦らずに」