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12/30【DDT】KO-D前哨戦で首負傷 吉村が救急搬送

『D王 GRAND PRIX 2019 the FINAL!!』東京・後楽園ホール(2018年12月30日)
○佐々木大輔&プーマ・キングvsサミー・ゲバラ&吉村直巳×

 1・3後楽園でKO-D王座挑戦を控える吉村が、王者・佐々木のペティグリーを食らって首を負傷。そのまま動けなくなり、救急搬送された。

 KO-D無差別級王者の佐々木は2・17両国の前に、1・3後楽園でも防衛戦を行うと宣言。そこで挑戦表明をぶち上げたのが2016年デビューの吉村だった。圧倒的なパワーを武器にのし上がってきた吉村は、3ヵ月間のアメリカ遠征で32連戦を経験。急成長を遂げると、前王者の男色ディーノとも結託して王座初挑戦を決めた。

 この日は前哨戦として、佐々木がプーマと、吉村がゲバラと組んで対戦。のっけから乱闘を繰り広げる。リング上で対峙すると、吉村が荒々しいボディスラム連発で先制するが、佐々木のセコンド・島谷が場外から足をすくって注意を引きつけると、佐々木が左ヒザ狙いでリズムを掴んだ。プーマも続く。

 吉村が自力でピンチを脱すると、今度はゲバラとともに佐々木に集中砲火。ゲバラが逆水平からブレーンバスターを決めれば、吉村は豪快なバックエルボーをぶち込み、後頭部を踏みつけて挑発する。だが、佐々木も続くギロチンドロップを自爆させ、カウンターのトラースキックでやり返した。

 両軍代わってプーマとゲバラが大技で競り合うと、再び佐々木と吉村が対峙する。佐々木はナックルパートを連打し、腕を絡み取ろうとするが、吉村は踏ん張ってショルダータックルをお見舞い。佐々木もダイビングラリアットで試合を立て直すが、ペティグリーは決まらない。すかさず吉村は背中に豪快なハンマーパンチを振り下ろした。プーマに介入されても、2人を串刺しボディアタックで圧倒。佐々木にはブレーンバスター、ギロチンドロップ、リストクラッチ式サイドバスターと畳みかけた。

 パワーボムは佐々木に阻止されたが、クロスフェイス狙いを踏ん張り、高角度のスパインバスターで黙らせる。コーナーに押し込んで、ショートレンジのラリアットを連打すると、パワースラムも繰り出した。そして、ラリアットで突っ込むが、佐々木は腕を絡み取ってペティグリーに持ち込む。

 これで吉村は首を負傷。追撃を狙ってプーマがコーナーに上がると、佐々木は吉村を立たせようとするが、吉村は自力で立ち上がれず。レフェリーが状況を確認し、試合続行できないと判断。ここでゴングが打ち鳴らされた。

 動けない吉村に対し、王者・佐々木は「寝てんじゃねえよ。このまま帰るのか? どうなんだ? こんなゴミクズ、とっとと連れて帰れ。今日は年内最後のDDT後楽園。そして、そいつは1月3日の挑戦者だろ? てめえ(ディーノ)と一緒じゃねえか。ふざけんじゃねえよ」と捨てゼリフを残して去っていく。

 吉村の意識ははっきりしているとアナウンスされた。時間が経つにつれ、しびれも落ち着き、握力なども戻ってきたが、自力では動けず。救急隊の到着を待って、リングから搬送された。ストレッチャーで運ばれる際には吉村への声援が巻き起こった。

 都内の病院で精密検査を受けた吉村。診断結果は「頸椎捻挫」だった。医師から帰宅も勧められたというが、まだ痛みが残る箇所があるため大事をとって入院することになった。復帰時期は未定。1・3後楽園大会ではKO-D無差別級王座への初挑戦が決まっていたが、やむなく欠場することが決まった。

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