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1/2【全日本】所属初戦・石川が決めた 暴走大巨人が世界タッグV4、関本&岡林が名乗り

『2019 NEW YEAR WARS』開幕戦 東京・後楽園ホール(2019年1月2日)
世界タッグ選手権試合=○石川修司&諏訪魔vsジョー・ドーリング&ディラン・ジェイムス×

 全日本所属初戦となった石川がディランを撃破し、暴走大巨人が最強タッグ覇者ザ・ボンバーに雪辱。世界タッグ王座V4を飾った二人に大日本・関本大介&岡林裕二が挑戦の名乗りを上げた。

 世界タッグ王者として2019年を迎えた諏訪魔&石川。二人のさらなる大暴れに期待がかかるところだ。2019年初戦となったこの日、さっそくV4戦に臨んだ。挑戦者チームは最強タッグ優勝チームのジョー&ディラン。12・11後楽園での公式戦で敗れ、連覇を阻まれた暴走大巨人にとって雪辱戦となった。

 しかもこの日、石川の入団が発表されたばかり。所属としての初陣となったが、暴走大巨人は前回同様、ザ・ボンバーの猛攻に苦闘を強いられた。序盤は一進一退となったが、場外戦でボンバーにペースを握られ、諏訪魔がディランの逆水平を何発も食らい、ジョーのコブラツイストに捕まってしまう。石川が串刺しラリアット、ダイビングフットスタンプの連続攻撃で巻き返し、諏訪魔がフロントスープレックスでジョーの巨体を投げたものの、ラストライドは不発に終わった。

 なかなか流れがつかめない中、終盤になると石川がディランとのラリアット合戦に競り勝ったが、諏訪魔との新型ラストマウンテンは決められず。ジョーのフライングボディアタックで二人まとめて押し潰され、石川はディランのラリアットを被弾。諏訪魔が加勢してもジョーのど迫力のドロップキックを食らって場外に蹴散らされた。

 ここから石川が捕まる展開に。ディランに串刺しラリアットを連発され、ブレーンバスターで叩きつけられてしまう。ジョーが加勢すると連続串刺し攻撃を被弾。ジョーとディランがボンバードライバーの体勢に入り、最大のピンチを迎えた。

 ここで諏訪魔が好フォローをみせた。ダブルチョップ乱打、ショートレンジラリアット連打でジョーとディランをなぎ倒すと、ディランにバックドロップを敢行。ジョーのレボリューションボムの餌食となりかけたが、回転エビ固めで切り返すと、ディランをローンバトルに追い込んだ。諏訪魔がジャーマン、石川がランニングニーを立て続けに決め、サンドイッチラリアットを正調、ローリング式と2連発。石川がファイアーサンダーで追い討ちをかけると、ノーモーション頭突き連打、前後からのカミゴェ連打、ランニングニーリフトの怒とうのたたみかけでディランの動きを完全に止め、ジャイアントスラムを満を持して爆発させて3カウントを奪った。

 苦闘の末に暴走大巨人がザ・ボンバーに雪辱を遂げ、世界タッグ王座V4を達成。幸先いい2019年のスタートを切った。しかも石川は入団初戦を自らの勝利で飾り、「ジョー&ディラン組は本当に強かったです。こういう強いチームとやり合うために僕は全日本に入ったんで。これからも大暴れします」と誓った。もちろん諏訪魔も石川入団を歓迎。「今日防衛できたことは凄い嬉しいんだけど、それ以上に石川選手が全日本プロレスに入ってくれて、俺、スゲエ嬉しいわ」と喜びを口にし、固い握手を交わした。

 試合後にはさっそく次なる挑戦者組が現れた。大日本・関本&岡林だ。試合後に現れた二人は「その世界タッグ、俺と関本さんでまた挑戦させろや、コラ!」(岡林)、「1月13日、大日本プロレス後楽園ホール大会に世界タッグのベルトを持って来い。そこで俺らに挑戦させろ」(関本)と挑戦を表明した。舞台を関本20周年興行となる大日本1・13後楽園大会に指定。2017年10月に岡林の右肩負傷のため返上して以来、1年3ヵ月ぶり3度目の戴冠に乗り出してきた。

 もちろん王者組に拒む理由はない。「関本&岡林、チャレンジャーとして何の不安もないよ」と石川が言い切れば、諏訪魔も「俺も不足なし」と呼応。特に石川は昨年12・8大阪大会の最強タッグ公式戦(諏訪魔&石川vs秋山&関本)で関本にピンフォール負けを喫しており、「その負い目は返さないとね」と雪辱を誓うばかり。諏訪魔も「石川選手が決めたんだったら俺だってね、わかってるよ。乗り込みに行くの、俺も得意だからね。またいい? ベルトそっちのけでやっちゃうよ」と敵地・大日マット出陣を宣言した。

 最強外国人タッグのボンバーを退け、今度は最強クラスの外敵タッグを敵地で迎え撃つ。年明け早々、過酷な防衛ロードとなるが、暴走大巨人はタッグの頂点の座を守り抜くのみだ。

【試合後の諏訪魔&石川】
※2人で缶ビールで乾杯すると

――所属初戦を自らの勝利で飾ったが?

▼石川「所属一発目なんで、やっぱりベルトを落とすわけにはいかないんで。別に入団したからって落ち着くつもりもないし、もうできる範囲で暴れないと。諏訪魔さんを先頭にして暴れないといけないんでね(笑)」

▼諏訪魔「どういう意味だよ(笑) 今年も振られそうで怖いよ」

▼石川「いやいや。でもね、我々が暴れて。私たち個人でもタッグでも暴れることが全日本プロレスの勢いに繋がると思うんで。攻めていきたいなと思います」

▼諏訪魔「全日本プロレス、2本の柱で行こうよ。俺らでさ。タッグもシングルも俺らで。夢の五冠戦だって俺ら目指しているんだしさ。それ以外だって俺いろいろやりたいよ。今年は石川選手といろいろやりたいな。もう行き着くところまで行こう」

▼石川「せっかく入団したんだったら、いっぱいお客さんに認めてもらって、ドンドンドンドン全日本プロレスを面白くしていって。僕が入団してよかったと思われないと意味ないんで。今年1年も体が壊れるぐらいに全力で戦い抜きたいなと思います」

▼諏訪魔「俺は嬉しいよ。本当に石川修司とさ、散々シングルをスゲエやって、タッグでもいろいろやってきてさ。その石川修司が所属になってくれたというのは…。凄い今日嬉しかったな。リングに入ってきた時さ、笑みが出ちゃった(笑) 嬉しいんだよね。あんな焼け野原になってた全日本プロレス、ここまで復活してきたとは。何かちょっと嬉しくなったっていうか。ただ、ここから入ったからにはパートナーでもあり、ライバルでもあるし。2019年は暴走大巨人がメチャクチャに全日本、いや、プロレス業界をしていくぞと。そのつもりでいきます」

――関本&岡林組が挑戦に名乗りをあげてきたが?

▼石川「パッと僕がですよ、フラットに見て、僕らと…別に僕らが凄いって言いたい理由じゃないですけど、僕らと対抗できる他団体のタッグチームって関本&岡林だと思うんで。彼らは2年獲っているでしょ、ベストタッグ。我々も今年2回目を獲ったんで、日本一のタッグチーム決定戦でもいいかなと思っているんで」

▼諏訪魔「仲悪いんだね。俺、今日感じちゃった。関本&岡林は仲悪いんだね、石川選手と。わかった。仲悪いでしょ、あんな怒っちゃってさ。俺もその気だったらやってやるよって」

▼石川「やりましょうやりましょう」

▼諏訪魔「石川修司が凄えんだぞって見せつけるしかないよ」

▼石川「敵地に行くんでね」

▼諏訪魔「敵地って決めちゃったよね? 俺、ビックリしたよ。なんだよ、全日本でやるんだと思ったんだよ、俺」

▼石川「確かにそうだ」

▼諏訪魔「『お前!』って思ったよ。来たのによ、なんで俺らが向こうに引っ張られないといけないんだ。チャンピオンだぞ、お前って思ったんだけど」

▼石川「タッグリーグで、僕は関本に取られているんで」

▼諏訪魔「ああ、そう?」

▼石川「やっぱりちょっと負い目があります」

▼諏訪魔「石川選手が言うならしょうがないね」

▼石川「その負い目は返さないとね」

▼諏訪魔「お前らの言い分かってみんな思っちゃうよ」

▼石川「こっちも負い目があるんで。プロレスラーの偉いは勝った負けたなんで」

▼諏訪魔「そう?」

▼石川「やっぱり貸しを返してもらう対等な気持ちにならないと」

▼諏訪魔「占有率って言ってたじゃん?」

▼石川「ハハハハ(笑)」

▼諏訪魔「いや、石川選手が決めたんだったら俺だってね、わかってるよ。乗り込みに行くの、俺も得意だからね。またいい? ベルトそっちのけでやっちゃうよ」

▼石川「やっちゃいましょう」

▼諏訪魔「それでベルト無くしちゃったら、それも困っちゃうよ。新年早々」

――最強タッグの借りを返した形になったが?

▼石川「やっぱね、強いですよ。こんなにデカくて、力強いチームはなかなか…。もう日本を探しても。日本の団体に上がっているチームでこんな強いチームいるのかっていうぐらい強いので。逆水平を食らうたびに、なんか前に出るのが嫌なぐらい凄いですよ。でも、それ以上にやり甲斐があるんで。またやるチャンスは当然、全日本のリングであると思うので。次は13日が濃厚ですけど、また防衛したら、ベルトを懸けて何回でも」

▼諏訪魔「すげえな、あいつらのパワーは。ジョーのドロップキックがアゴに入って、また折れたかと思った。そんぐらい激痛が走ったね。でも、それはジョーの気持ちだしさ。俺も避けたくなかったんだよね。アゴが折れると思ったという、それぐらいヤベエやつらだなと思いました」

【関本&岡林の話】
▼関本「さっきも言ったように、向こうがチャンピオンなんで、どう言うかわからないですけど、1月13日、大日本プロレスの後楽園ホール大会で世界タッグに俺と岡林に挑戦させろという表明しました。あとは向こうの反応を待つだけです」

――ファンにとっては夢のカードの1つだが?

▼関本「そう思っていただくのはありがたいですけど、全日本プロレスファンは泣くでしょうね。世界タッグのベルトを全日本プロレスから奪い取ります」

――岡林選手は?

▼岡林「去年欠場して、今年なにか大きいことをぶち上げたいなと。関本さんが大日本の会見で世界タッグに挑戦したいということで、自分の名前を出してくれたんで。これもチャンスだなと思って。石川修司も諏訪魔も言ってたでしょ、OKって。まあ、たぶん8割方OKだと思うので。もう1回ちょっとガッチリいきたいですね」

――諏訪魔&石川組の印象は?

▼関本「チャンピオンですからね。しかも世界タッグのチャンピオンですから、目指すべきところにいる人間じゃないですか。俺と岡林が目指す場所にいる人間ですから。俺と岡林がそいつらを引きずり落として、俺たちがその場所に辿り着きます」

▼岡林「最高の相手なんで、それに勝って、もう1回ベルト巻きたいですね」

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