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1/2【全日本】初挑戦・岡田を返り討ち 岩本が世界ジュニア初防衛、Jr.リーグ制覇に照準

『2019 NEW YEAR WARS』開幕戦 東京・後楽園ホール(2019年1月2日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合=○岩本煌史vs岡田佑介×

 岩本が初挑戦となった岡田を返り討ちにし、世界ジュニア王座初防衛。2月開催のジュニアリーグ戦に照準を定めた。

 昨年11・29名古屋大会で近藤修司に雪辱を遂げ、2度目の戴冠を果たした岩本。世界ジュニア王者として迎えた2019年の初戦で初防衛戦を迎えた。挑戦者は岡田。王者からの査定をクリアし、デビュー2周年でジュニアの至宝初挑戦を決めた。

 王者有利の下馬評を覆さんと、岡田は積極果敢に攻め立て、岩本を苦しめた。序盤は場外戦で一本背負いを決めた岩本がねちっこいヘッドシザースで絞め上げ、DDT、ネックスクリューといった首攻めで試合を支配。強烈なラリアットで豪快に吹き飛ばし、完全に先手を取った。

 岡田も負けてはいない。ドロップキックで反撃を開始し、串刺しジャンピングエルボーを連発。ブレーンバスターを敢行し、スリーパーで絞め上げると、ジャーマンで攻め込む。サドンデスが不発に終わっても、岩本が狙ったハリケーンドライバーをスリーパーで切り返し、ショートレンジラリアットを連打。リングを往復してこん身のラリアットを叩き込むと、フィッシャーマンスープレックスでたたみかけた。

 だが、王者から3カウントを奪うには至らない。再びサドンデスを阻止した岩本は電光石火の大外刈りで形勢逆転。雪崩式ブレーンバスター、高速ジャーマンで一気に巻き返すと、リフト式ラリアットを叩き込む。粘る岡田も孤高の芸術を食い止めたが、攻撃の手を緩めない岩本は高速ドラゴン、ジャーマンとスープレックスを連発。最後は孤高の芸術をズバリと決めて3カウントを奪った。

 奮闘した岡田を返り討ちにした岩本が世界ジュニア初防衛に成功。2019年の幕開けと同時に防衛ロードの第一歩を踏み出した。試合後のマイクで「今年はさらに全日本のジュニアを、全日本のジュニアが、全日本のジュニアで盛り上げていきます」との誓いを立てた岩本。これからそれを具現化していくのみで、「まだまだ先人の人たちからしたら、俺はまだ青いって言われるかもしれないけど、リング上でも言った通り、伸びしろしかないから。ドンドン俺が行くっていう気持ちで。俺が行って誰も手がつけられないようにして。出る杭は打たれるけど、出過ぎれば打たれないから」と歴代王者超えの壮大な目標を見据えた。

 V1戦を突破した今、岩本が見据えているのは2月開催の「Jr. BATTLE OF GLORY」だ。連覇がかかった昨年は優勝戦で近藤に敗れ、涙をのんだ。2年ぶりV2、そして王者としての優勝に挑む岩本は「強い選手はいっぱいいるし、謎の外国人も来るし、未知の選手、ワクワクする選手がいっぱい。その中で勝ってこそまたチャンピオンの価値が上がると思う」と強敵揃いのリーグ戦へ向けて武者震いし、「チャンピオンのまま優勝して、ベルトの価値、全日本ジュニアの価値、そして岩本煌史の価値っていうのをさらに上げていこうと思います」と2度目の優勝によるさらなるステップアップを描いた。

【試合後の岩本】
▼岩本「よっしゃー。新年一発目に防衛できました。初防衛戦というのは今日までに1回しかやってなくて、その最初の1回で自分は取られて負けているんで。相手が誰であれ、少しばかり恐怖心がどこかにあったと思います。負けるわけにはいかないからね。このベルトに取ってきた人、これを争って戦ってきた人の思いや魂などが宿っているから。生え抜きだどうだって言っているけど、俺はあいつのそういった気持ちの強い部分を買ってるし、認めてる。ただ、生え抜きだとアドバンテージがあるとか、ベルトには関係ない。強くて発信力、発言力、力があって、全て備わってないとこのベルトは獲れない。まだまだ先人の人たちからしたら、俺はまだ青いって言われるかもしれない。かもしれないけど、リング上でも言った通り、伸びしろしかないから。ドンドン俺が行くっていう気持ちで。俺が行って誰も手がつけられないようにして。出る杭は打たれるけど、出過ぎれば打たれないから」

――次の目標は2月のジュニアリーグ戦?

▼岩本「そうですね。ジュニアリーグが目標になるんで。1月は始まったばっかりだけど、タイトルマッチはよっぽどのことがなかったら組まれないわけで。となったら、2月のジュニアリーグ開幕。今現時点で自分のブロックにチャンピオンは僕とTAJIRIさんだけですか? でも、チャンピオンじゃないと言っても強い選手はいっぱいいるし、謎の外国人も来るし、未知の選手、ワクワクする選手がいっぱい。その中で勝ってこそまたチャンピオンの価値が上がると思うんで。まあ、チャンピオンのままジュニアリーグに入ることは今のところ決まっているわけなんで、チャンピオンのまま優勝して、ベルトの価値、全日本ジュニアの価値、そして岩本煌史の価値っていうのをさらに上げていこうと思います」

※岡田はノーコメント

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