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1/2【大日本】壮絶肉弾戦 関本が浜を正面突破でストロング初防衛

東京・後楽園ホール(2019年1月2日)
BJW認定世界ストロングヘビー級選手権試合=○関本大介vs浜亮太×

 関本が壮絶な肉弾戦の末、浜を正面突破し、ストロング王座初防衛。前日のZERO1世界ヘビーに続くシングル王座連続防衛を飾った。

 昨年11・11両国大会で鈴木との激闘を制し、1年8ヵ月ぶり4度目のストロング王座戴冠を果たした関本がこの日、初防衛戦を迎えた。挑戦者は浜。昨年12・8博多大会で中之上と組んで関本&岡林を撃破し、BJWタッグ王座2度目の防衛に成功。試合後、ストロング王者・関本への挑戦を表明し、年明け早々、“綱取り"に乗り出した。

 2019年最初のストロング王座戦は壮絶な肉弾戦となった。グレート小鹿会長がタイトルマッチ宣言を行い、開始のゴング。まずはロックアップでガップリ四つに組み合い、浜がロープに押し込む。負けじと関本が押し返さんとしても浜は山のように動かず。逆水平を打ち込んだ関本が四つによる力比べを要求しても体重差で圧倒。関本のタックルに仁王立ちすると、ラリアット、エルボードロップで先手を取った。

 すかさず浜は踏みつけ攻撃でもん絶させ、関本はたまらず場外にエスケープ。攻撃の手を緩めない浜はリングに戻ってきた関本にヒッププッシュ、スティンクフェースで追撃。スチームローラーからオオキドプレスを繰り出した。

 関本も寸でのところでかわして命拾い。ロープを背負った浜に雄たけびもろともラリアットを連発し、すくい投げで巨体を転がす。逆片エビ固めで絞め上げ、果敢にボディスラムを狙った。

 だが、浜が全体重を浴びせて押し潰した。すかさず串刺しボディアタック、串刺しヒップアタックの連続攻撃を浴びせた浜は、関本が胸板にハンマーパンチを連発しても、空中胴締め落としでグシャリ。勝機とばかりにオオキドプレスを発射した。

 関本も3カウント寸前に肩を挙げた。場内が大きくどよめく中、浜がリバーススプラッシュを狙ってコーナーに上がったが、関本がパワーボムで巨体を叩き落として反撃を開始だ。雄たけびを上げながら立ち上がった関本はブレーンバスターを敢行。場内が再びどよめく中、ダイビングボディプレスで追い討ちをかけた関本は、ラリアットを連打。倒れない浜にこん身の3発目を叩き込んでねじ伏せ、3カウントを奪った。

 元旦の佐藤耕平撃破に続き、浜を投げて、なぎ倒して正面突破。ストロング王座初防衛を果たした。デビュー20周年記念イヤーを幸先よくスタートさせた形だ。この日の全日本・後楽園大会では岡林とともに世界タッグ王者・諏訪魔&石川修司への挑戦を表明し、20周年興行となる1・13後楽園大会での実現が決定的。「投げられたことは自信に繋がります。かなりの自信に繋がります。俺はもう誰でもぶん投げるぞ」と吠えた関本は、次期挑戦者について「次は誰だ? 次は誰だ? フーズ・ネクスト? 誰がいいっすかね? 誰でもいいですよ」とのスタンスを示し、「まだ俺が二冠王者。そして、昼間に全日本の世界タッグ挑戦も表明している。2019年、俺の20周年イヤー…。俺が突き動かす!」と豪語してみせた。

【試合後の関本】
▼関本「ああ、守ったぞ、オラ! 次は誰だ? 次は誰だ? フーズ・ネクスト? 誰がいいっすかね? 誰でもいいですよ。いや、浜亮太、アッパレですね。圧殺しかかりましたね。苦しかった。だけど最後、勝利の糸口を掴み取って、何とか勝つことができました。そして、俺の元にストロングヘビーのベルトがある。これで昨日の世界ヘビーと合わせて、まだ俺が二冠王者。そして、昼間に全日本の世界タッグ挑戦も表明している。2019年、俺の20周年イヤー…。俺が突き動かす!」

――浜選手をブレーンバスターで完全に投げきったが、感触はどうだった?

▼関本「今日はね、たまたまタイミングが合って投げられたけど、踏ん張られたらもうたまったもんじゃないですけどね。でも、投げられたことは自信に繋がります。かなりの自信に繋がります。俺はもう誰でもぶん投げるぞ」

【試合後の浜】
▼浜「負けたんで、僕からは何も語れるような立場じゃないんで、何かあれば聞いてください…」

――惜しいところまで追い詰めたが?

▼浜「そうですよね。昔から、相撲取りの時からそうなんだけど、土俵際まで追い詰めて、『勝った!』と思った時、絶対に負けるんですよ。それと同じ感じですね。底力が凄いというか。横綱相撲を取られましたよ。僕の技、全部受けきって勝ったわけだから。やっぱりなんていうのかな、俺はこうなりたいとか、こういうチャンピオンになりたいとか、夢ばっかり語るアホなレスラーいっぱいいるじゃん? でも、その夢を実現させるためには忍耐を多く積まないと夢には辿り着けないわけですよね。その忍耐の部分が、今日関本さんに届かなかった原因かなと思っています。やっぱりあっちのほうが我慢強かったですね。辛抱強く勝たれました」

――1人の相手にあそこまでキレイに投げられた経験はない?

▼浜「ないですよ。13年、相撲取りだったけど、俺は吊られたことないし。初めての経験…いや、2回目か。3年ぐらい前に岡林選手に投げられたことがあって。ただ、あの時よりも僕は今、20kg重いので、関本さんは凄いなと思いましたね。いやあ、さすがですよ。敵ながらアッパレです。綱取り失敗…。また初心に返って出直します」

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