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1/3【新日本】IWGP戦へ「怒りをもって棚橋が完成する」、オメガは“存在の死"宣告 1・4東京ドーム前日公開会見

 1・4東京ドーム大会前日恒例のファン交流イベント『大プロレス祭り2019』が今年は都内新木場・STUDIO COASTで初めて開催され、ドームに向けた公開会見や公開調印式が開かれた。今年のメインイベントを飾るIWGPヘビー級選手権試合に向けては挑戦者・棚橋弘至が「“怒り"をもって棚橋は東京ドームで完成します」と予告し、王者ケニー・オメガは棚橋に“存在の死"を宣告した。

 棚橋は大技を駆使し、あらゆる要素を試合に詰め込むケニーのスタイルを「嫌い」「品がない」と真っ向から批判。ともに“人気者"だけに、スタイルをめぐる対立構図、いわゆるイデオロギー闘争を仕掛けてきた昨夏G1覇者にしてMVP男の棚橋は、「3年ぶりに東京ドームのメインに戻ってきました。ケニー、俺は怒ってるよ。……新日本プロレスにおいて“怒り"という部分は、受け継がれてきました。でも、その怒りが俺に無かったのか、それともその怒りをみせずに今まで闘ってきたのか。自分でも分かりませんが、東京ドームでこの俺の怒り、ケニーにぶつけます」と改めて通告。新日本流の基本に忠実で、明るい陽性プロレスを貫いてきた棚橋だが「そう……“怒り"をもって棚橋は東京ドームで完成します」と予告した。

 一方のケニーは「単に能力的にかなわないから、そんなことを言うんだろ」と棚橋の主張を改めて一蹴したうえで、「日本のプロレスを再構築し続けた俺が本当の意味でのトップだと思っている。プロレスというイメージそのものを改革し続けた。心と魂を込めて」と強調した。

 さらには「明日は日本のプロレスの“救世主"ケニー・オメガが主役になる試合だ。だから全力で来て欲しい。ハイフライフローだって何発だって浴びせてくれていいけど、最後負けるのはお前だ」と畳み掛けて一気にヒートアップ。「俺が3カウントを獲って、試合後にマイクを握って、みんなと一緒に“グッバイ&グンナイ"を言った後でも自分の気持ちはおさまらないかもしれない。死体のように倒れてるお前の首を俺は絞めあげるかもしれない。『やめてくれよ…ケニー』『息ができないよ…』。そう言われても絞めに絞め続ける。ついにお前が本当の死体になって、長くみじめなプロレスキャリアが終わる。その屍(しかばね)の上で“グッバイ&グンナイ"を決めたいと思っている」とツバキを飛ばしながら激情を露わにし、棚橋に“存在の死"を与えることを予告した。

 このほかIWGPジュニアヘビー級選手権試合に向けては挑戦者・石森太二が王者KUSHIDAを“カワウソ君"と揶揄。「何度も言っているが、俺は新日本ジュニアのトップを取るためにここに来た。だから明日は何がなんでもカワウソ君を捕獲して、そのベルトを獲る。でもKUSHIDAファンは安心して欲しい。俺、ペットには優しいからさ。かわいがってやるよ! イッツ・リボーン!」と宣告した。迎え撃つKUSHIDAも「4年連続東京ドームでIWGPジュニアヘビー級選手権。しかもIWGPの冠がつくなかで、唯一日本人同士で戦えることを嬉しく思います。え〜率直に言って、ほかのタイトルマッチにも、もちろん石森太二にも負けたくありません。役者の違いをみせてやるよ。新日本プロレスは簡単じゃねえぞ? 覚悟はいいか?」と仁王立ちしてみせた。

 ジュース・ロビンソンが王者Codyに挑戦するUSヘビー級選手権試合に向けては、ジュースがモデルでもあるCodyの妻、ブランディ・ローデスに「介入するな。介入してきたら顔面に拳を叩き込む」とクギ。ブランディは「あなたの顔も髪型も嫌い。リングには入らない。一番前の席から完膚なきまでにやられるところをしっかりと見届けてあげるわ」と応じた。

 公開会見におけるケニー、棚橋のコメントは以下の通り。

【棚橋の話】「皆さん、あけましておめでとうございます。3年ぶりに東京ドームのメインに戻ってきました。ケニーのプロレスが好きか、嫌いか。嫌いって言っただけで、『ポンコツ』って言われました。こんなに若々しくて、そして疲れない。I have never been tiredなポンコツがいるのか…っつー話だよね。ケニー、俺は怒ってるよ。……新日本プロレスにおいて“怒り"という部分は、受け継がれてきました。でも、その怒りが俺に無かったのか、それともその怒りをみせずに今まで闘ってきたのか。自分でも分かりませんが、東京ドームでこの俺の怒り、ケニーにぶつけます。そう……“怒り"をもって棚橋は東京ドームで完成します」

【ケニーの話】「今日はここに控えめなビジネスマンとして姿をみせている…つもりだった。僕の大切なチャレンジャーに、しっかりと準備する時間をあげたかったから。自分の期待通り、僕のチャレンジャーは全力でここまで来てくれた。でも何かおかしい、僕のチャレンジャーはまだ俺に勝てると思っているらしいんだ。前回の記者会見で、僕のスタイルを大嫌いだと言ったけど、だから何!? 僕はキミより大きいし、強いし、速い。単に能力的にかなわないから、そんなことを言うんだろ? 今年は何らかの“政治"が働いてMVPを受賞したみたいだけど、僕とクリス・ジェリコの試合のほうが本来はベストバウトだし、日本のプロレスを再構築し続けた俺が本当の意味でのトップだと思っている。プロレスというイメージそのものを改革し続けた。心と魂を込めて。なのに日本はお前みたいな男に映画の主演を与えて、ドキュメンタリー番組を組み、そしてMVPまで与えた。まぁそれはいいや。なぜなら明日のメインイベントで俺が最高な試合をすればいいだけだから。明日は日本のプロレスの“救世主"ケニー・オメガが主役になる試合だ。だから全力で来て欲しい。ハイフライフローだって何発だって浴びせてくれていいけど、最後負けるのはお前だ。起き上がることすらできないかもしれない。俺が3カウントを獲って、試合後にマイクを握って、みんなと一緒に“グッバイ&グンナイ"を言った後でも自分の気持ちはおさまらないかもしれない。死体のように倒れてるお前の首を俺は絞めあげるかもしれない。『やめてくれよ…ケニー』『息ができないよ…』。そう言われても絞めに絞め続ける。ついにお前が本当の死体になって、長くみじめなプロレスキャリアが終わる。その屍(しかばね)の上で“グッバイ&グンナイ"を決めたいと思っている」

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