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1/4【新日本】内藤が“制御不能対決"制す 敗戦・ジェリコ次はIWGP?

『WRESTLE KINGDOM 13 in 東京ドーム』東京ドーム(2019年1月4日)
IWGPインターコンチネンタル選手権試合・ノーDQマッチ ○内藤哲也vsクリス・ジェリコ×

 内藤がノーDQ戦でジェリコに雪辱を遂げ、IWGPインターコンチネンタル王座を奪回。敗れたジェリコは継続参戦を宣言し、IWGPヘビー級王座獲りに色気をみせた。

 6・9大阪城でジェリコにIC王座を強奪された内藤。12・8滝沢でEVILを破ったジェリコにリマッチを要求し、ドーム決戦で7ヵ月ぶりの再戦が実現することになった。ICベルトを奪い返し、ジェリコを丸腰にして新日マットから追放する構え。対する王者・ジェリコはこの一戦で内藤のレスラー生命を終わらせると宣言。前日の公開調印式で反則裁定なしのノーDQ戦を要求し、認められた。

 入場直後のジェリコがエプロンでベルトを掲げると、内藤が背後から急襲。ジェリコをフェンスに投げつけ、ジェリコのコスチュームを使って首を絞めると、本部席のテーブルに叩きつける。荒れ模様の中、ようやくゴングが鳴ると、内藤はジェリコを特設通路へと連行。パイルドライバーを敢行した。

 リングに戻ると内藤はコーナーマットを引っぺがし、ジェリコを何度も殴りつける。コーナーマットをレフェリーに投げつけると、コーナー金具攻撃が不発に終わってもフランケンシュタイナーで吹き飛ばす。ラリアットで場外に叩き落とし、トペを狙って突っ込んだ。

 防戦一方となったジェリコだが、これを竹刀で殴りつけて阻止。なおも内藤を竹刀で殴りまくり、内藤のポーズを真似てブーイングを浴びてから、コーナーからダイブして竹刀で脳天を殴打。竹刀を内藤のノドに食い込ませた。ショルダースルーで内藤をエプロンに追いやると、竹刀で殴りつけ、三角飛びミサイルキックで蹴落とした。

 止まらないジェリコはテレビカメラで内藤の大の字姿を撮影すると、場外ブレーンバスターを敢行。フェンスを利して腰へのニーリフトを連発し、本部席のテーブルにDDTを敢行。内藤はグサリと突き刺さり、ジェリコは自らゴングを叩いて勝利をアピールした。

 なおもジェリコがダイビングボディアタックで追い討ち。内藤の抵抗をバックエルボーで返り討ちにし、ライオンサルトを華麗に決める。バックドロップで叩きつけ、内藤を踏みつけながら冬木弘道さんばりの筋肉ポーズを「フユキサーン!」と叫びながら決める。挑発的な張り手を連発した。

 内藤も張り手でやり返し、ジャンピングエルボーで反撃ののろしを上げた。バックエルボー、低空ドロップキックを立て続けに決め、唾を吐くとセカンドロープに乗せてのリバースネックブリーカーを敢行。スイングネックブリーカードロップで首攻めを続け、顔面を踏みつけながらツバを吐いてポーズを決めた。

 だが、コーナーミサイルはジェリコがキャッチし、ウォールズ・オブ・ジェリコで捕らえた。内藤が逃れても延髄斬りを見舞い、コードブレイカーを狙ったが、阻止した内藤はスイングDDTで反撃。グロリアを急角度で決め、勝利を確信したように右手を突き上げた。が、デスティーノはジェリコが決めさせず、再びウォールズ・オブ・ジェリコに持ち込み、ギブアップを迫った。

 このピンチを内藤は何とか耐え抜いた。すると内藤は竹刀を拾ってジェリコを何度も殴打して逃れた。不敵な笑みを浮かべながら立ち上がると、お返しとばかりに竹刀でフルスイング。竹刀のつかの部分で脳天を殴りつけ、竹刀を振りかぶると、再びフルスイングした。が、かいくぐったジェリコが電光石火のコードブレイカーをさく裂させた。

 内藤も意地で3カウントを許さない。ならばとジェリコはリング下からイスを何客もリングに投げ入れ、まずは内藤のボディや背中を殴打。イスの山にパワーボムを狙ったが、内藤はこれをDDTで切り返し、ジェリコをイスの山に突き刺した。リング上のイスを蹴散らすと、掟破りの逆コードブレイカーで追い討ち。竹刀を手にコーナーに上がったが、ジェリコはイスを投げつけて抵抗。イスの上にブレーンバスターを狙ったが、不時着した内藤はジャーマンで椅子に向かって投げつけた。

 だが、コードブレイカーは決められず。ジェリコがレフェリーの資格をついて急所を蹴り上げる。棒立ちとなった内藤に再びコードブレイカーを決めたが、内藤も3カウント寸前に肩を挙げた。ならばとジェリコはICベルトを持ち出し、内藤に殴り掛かったものの、回避した内藤はフラップジャックでコーナー金具にジェリコを激突させ、ランニング式のデスティーノを爆発させた。

 勝負あったかに思われたが、ジェリコも3カウント寸前に返してみせる。内藤はリング上に転がったICベルトを片目を開けるポーズを決めてから拾い上げると、積年の恨みとばかりにジェリコを殴打。デスティーノをズバリと決めてようやく3カウントを奪った。

 壮絶な戦いの末、ジェリコに雪辱を遂げた内藤がIC王座を奪回した。「散々いらないって言ってたベルトなんだけどね。またこのインターコンチネンタル王座から近づいてきてしまった感じかな」としながらも、ジェリコからベルトを引っぺがす最大の目的は達成。「2019年、内藤哲也がかつて必要ないと言ったこのIWGPインターコンチネンタル王座を、さあ、次はどのように扱うかな? 封印しようとして失敗し、破壊しようとしてまた失敗し、じゃあ、次は何だと思いますか?」と思わせぶりに投げかけた。

 一方、敗れたジェリコはバックステージで大荒れ。自ら要求したノーDQ戦ながら「新日本プロレスはこれでいいのか? この大事なタイトルマッチで、相手が持っていたベルトで頭に奇襲を仕掛けて、そのベルトを奪うなんていう尊敬の欠片もないことをした男を、お前らは賞賛するのか?」と疑問符を連発。内藤から新日マット追放を通告されていたが、そんな気はさらさらなく、「俺はベルトを失った。みんなそれを喜んでいるのかもしれないが、これでクリス・ジェリコと新日本プロレスの時間が終わると思ったら大間違いだ」と継続参戦を宣言。「俺は2018年、インターコンチネンタルのベルトを一番長く保持していた男だ。だからこそ、ここで言わせてもらおう。俺はIWGPヘビー級のベルトに挑戦したいと思っている。挑戦させてほしい」とアピールし、頂点ベルトに色気たっぷりだった。

【内藤の話】「(テーブルの上にベルトを無造作に置くと)散々いらないって言ってたベルトなんだけどね。またこのインターコンチネンタル王座から近づいてきてしまった感じかな。まあ、今回のジェリコ戦に関しては、あのジェリコからこのベルトを奪い取るという目的はあったにせよ、相変わらずこのベルトは俺のことが好きだね。どれだけ投げられても、どれだけ割られても、破壊されようとも、やっぱり俺に愛着があるのかな? まあ、今日の試合、最後はこのベルトに助けられたしね。叩きごたえありましたよ。2019年、内藤哲也がかつて必要ないと言ったこのIWGPインターコンチネンタル王座を、さあ、次はどのように扱うかな? 封印しようとして失敗し、破壊しようとしてまた失敗し、じゃあ、次は何だと思いますか? この答えを今、言ったところで、どうせ皆様、大きく扱ってくれないんでしょ? 結局ダブルメインイベントと言っても、今から始まる試合、この試合がメインイベントだからね。やはり注目度の違いは、もしかしたらあるかもしれない。でも、やはりメインイベントを扱うべきだよ。俺は今までもそう主張したでしょ? ビッグマッチのメインイベントはIWGPヘビー級選手権試合であるべきだって。まあ、身をわきまえて、今日はちょっと発言は控えようかな。このベルトをこれからどうしていくか? 興味がある方は、俺の携帯電話に電話してよ。番号わかる? わかる? まあ、かけたところで俺が出るか出ないか、その答えはもちろんトランキーロ、あっせんなよ。ではでは、また明日ですかね、お会いしましょう。もちろん皆様、明日も後楽園ホールにお越しくださるんでしょ? (目を見開いて記者たちを見渡すと)しっかり顔を覚えたからね。ではでは皆様、アスタマニャーナ、アディオス」

【ジェリコの話】「(コメントブースにあった資材に当たり散らすと)今、何が起こったか、しっかりお前たちは見ていたか? 新日本プロレスはこれでいいのか? この大事なタイトルマッチで、相手が持っていたベルトで頭に奇襲を仕掛けて、そのベルトを奪うなんていう尊敬の欠片もないことをした男を、お前らは賞賛するのか? 日本人というのは人を尊敬することや栄光を重んじるはずなのに、そういったことをあんなに軽んじた男を見て、どう思うんだ? 内藤は俺に対してずる賢い奇襲を仕掛けてきて、それを見てみんなが喜んでいたな? 6ヵ月、7ヵ月経ち、俺はベルトを失った。みんなそれを喜んでいるのかもしれないが、これでクリス・ジェリコと新日本プロレスの時間が終わると思ったら大間違いだ。俺は2018年、インターコンチネンタルのベルトを一番長く保持していた男だ。だからこそ、ここで言わせてもらおう。俺はIWGPヘビー級のベルトに挑戦したいと思っている。挑戦させてほしい。これはみんな、東京スポーツもベースボールマガジンもゴングもニューヨークタイムズもしっかり記事に書くがいい。クリス・ジェリコはIWGPヘビー級のベルトに挑戦してチャンピオンになる。わかったか!?」

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