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1/4【新日本】ヤングバックスに雪辱、EVIL&SANADAが2年連続のタッグ二冠達成

『WRESTLE KINGDOM 13 in 東京ドーム』東京ドーム(2019年1月4日)
IWGPタッグ選手権試合3WAYマッチ ○SANADA&EVILvsタマ・トンガ&タンガ・ロアvsマット・ジャクソン&ニック・ジャクソン×

 EVIL&SANADAが過去に2度敗北を喫したヤングバックスに雪辱を果たし、7ヵ月ぶりにタッグ王座に返り咲き。2年連続で「WORLD TAG LEAGUE」制覇&タイトル奪取の“タッグ二冠"を成し遂げた。

 EVIL&SANADAは「WORLD TAG LEAGUE」を2連覇。決勝で撃破した“ゲリラズ・オブ・デスティニー(GOD)"トンガ&ロアの保持するIWGPタッグ王座挑戦を表明した。そこに横やりを入れたのが“ヤングバックス"マット&ニックだ。自分たちこそが世界最高のチームだと言い張り、IWGPタッグ王座から転落後、リマッチしないままだったことを盾にして挑戦を猛アピール。ヤングバックスに過去2回苦杯をなめさせられたEVIL組は2チーム同時の迎撃を宣言し、3WAYによるIWGPタッグ戦が東京ドームで組まれた。

 GODのセコンドには異様なペイントを施した外道とファレが付く。前日の記者会見で「グッドガイ」宣言をしたトンガは友好的に周りと握手しようとしたが、それを逆手に取ったEVILは手を取って場外に投げ捨てた。さらに、EVILは花道上でマットにラリアットを発射する。

 しかし、リングに戻るとGODがEVILに猛攻。トンガはリバースガンスタン、ロアはダイビングヘッドバットをお見舞いする。すると、ヤングバックスがGODを排除し、ダメージを引きずるEVILを横取りして、ネックブリーカー&スワントーンボムやヒザめがけての回転ネックブリーカーなど合体技を連発していく。マットがシャープシューターでEVILを絞め上げると、ニックはSANADAをスワンダイブプランチャで分断した。

 このままではベルトを失ってしまうと判断したGODは、ロープを2人がかりで押し込んでEVILのブレイクをアシストする。すると、その直後にEVILがラリアットをぶち込んで逆転。代わったSANADAはパラダイスロックやドロップキック、さらにはプランチャ4連発と躍動し、相手2チームを翻ろうした。

 そして、マットにSkull Endを狙うも、ニックのカットにあって失敗。6選手の大技が連鎖して試合は大きく動き出す。ここがチャンスと、EVIL&SANADAはマットに雪崩式ブレーンバスターの構え。その2人に背後から組みついたGODがマットごとパワーボムでぶん投げた。そこに1人残ったニックがSANADAめがけて450°スプラッシュを落とす。

 混戦に乗じて邪道が竹刀を持って乱入。ヤングバックスがダブルトラースキックで排除するが、そこにリングに上がり込んだファレがラリアットをぶち込んで2人をなぎ倒した。そのファレをEVILがラリアットで場外に叩き落とし、邪魔者はいなくなる。

 ここぞとばかりにEVIL&SANADAはロアにマジックキラーの構え。しかし、トンガがスピアーで突っ込んで阻止すると、今度はGODがスーパーパワーボムに。すると、ヤングバックスがそれを防ぎ、雪崩式フランケンシュタイナーやダブルトラースキックで大暴れ。一気にインディーテイカーを狙う。ここに飛び込んだトンガがガンスタンで黙らせた。

 3チームの合体技が全て空転したが、そんな大混乱をEVIL&SANADAが味方につけた。SANADAがマットをSkull Endで捕らえると、EVILは必殺のEVILでトンガを戦線離脱に追い込む。そして2人はマットにマジックキラーをズバリ。間髪入れずにSANADAがラウンディングボディプレスを落として、3カウントを奪い取った。

 ヤングバックスに雪辱を果たし、EVIL&SANADAが7ヵ月ぶりに王座返り咲き。2年連続でタッグ二冠を成し遂げた。EVILは「宣言通り、ダブルチャンピオンだよ」と吠えると、「このベルトの価値が見えてないヤツもいるだろう。だが、安心しろ。俺にもSANADAにも見えてる。このベルトを大阪城、あるいはドームのメインカードまで、俺らがチャンピオンとして持っていくからな」とタッグ王者としてさらなる高みを目指す覚悟を示した。

【EVILの話】「宣言通り、ダブルチャンピオンだよ。このベルトの価値が見えてないヤツもいるだろう。だが、安心しろ。俺にもSANADAにも見えてる。このベルトを大阪城、あるいはドームのメインカードまで、俺らがチャンピオンとして持っていくからな。よく覚えとけ。This is EVIL、everything is EVIL。全ては…EVILだ!」

【試合後のトンガ&ロア】
▼トンガ「皆さんこんにちは。そして、EVIL&SANADA、おめでとう。タッグリーグでも優勝し、レッスル・キングダムでも勝利した。これは2年連続だったかな? お前たちは俺たちや他のチームの面々を踏み台にしてドンドンのし上がっていくんだな。今日は様子を見ていると、日本人がたくさん勝っているようだ。それはそれでよかった。みんなしっかりと準備をしてきたんだろう。俺も嬉しいよ。なぜならば、俺はグッドガイになったからね。何よりもヤツらは正々堂々戦って勝った。それは間違いないことだ。ヤングバックスにも賞賛を送りたい。素晴らしい仕事をしたし、俺たちと一緒にいる時も一緒にいない時も素晴らしいタッグチームだったと思う。これからも頑張ってほしいと心の底から思っているよ。2019年はグッドガイということで、新しい自分になる。良い人間として、みんなのお手本になれるようなヤツになるんだ。なぜならば、バッドボーイの時代、俺はなかなかトップに行くことができなかったし、いい影響を周りに与えていなかったかもしれないからだ。だからこそグッドガイになって、もっとポジティブないい影響をみんなにもたらしたい。もうバッドボーイは卒業だ。“グッドガイ"タマ・トンガがこれから君臨するぞ」

▼ロア「黒星を喫してしまったあとに、自分自身の気持ちをポジティブに保つのは凄く大変なことだ。でも今、横にいるタマ・トンガが自分のキャラ変をして頑張っているから、俺も一緒に頑張っている。ただ、俺たちのタッグチームは3WAYをあまり得意にしていない。EVIL&SANADA、おめでとう。そして、ヤングバックス、ありがとう。ここで一緒に戦ってきた日々に感謝しているし、これからの将来も素晴らしい功績が残せるように応援している。というわけで、自分もポジティブなキャラクターとして戦えるように、今は頑張っているところだ」

※ヤングバックスはノーコメント

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