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1/5【WRESTLE-1】TAJIRI相手に何もできず…ペガソ完封負けに意気消沈

『WRESTLE-1 TOUR 2019 SUNRISE』東京・後楽園ホール(2019年1月5日)
○TAJIRIvsペガソ・イルミナル×

 TAJIRIに試合をコントロールされ、ペガソは何もできずに5番勝負初戦は完封負けに。ガックリと肩を落とした。

 昨年の8・11後楽園からW-1に参戦するようになったマスクマン・ペガソは着実に実績を積み上げてきたものの、10・24後楽園ではW-1王者・芦野に、12・26後楽園ではタッグ王者・近藤&土肥(パートナーはカズ)に完敗。ベルトは獲れず、上位陣の高い壁に弾き飛ばされる形となった。さらなる飛躍を遂げるべく、試練の5番勝負が決定。初戦で実力者・TAJIRIの胸を借りた。

 元W-1所属のTAJIRIには「お帰り」と声援が飛ぶ。握手から試合はスタート。まずはお互いの出方をうかがうように、グラウンド戦を繰り広げる。ペガソは必死に食らいつくが、老獪なTAJIRIはテクニックを駆使して序盤戦をリードした。

 ペガソはリープフロッグなどを使って幻惑すると、先読み合戦からドロップキックをぶち込むが、TAJIRIはすぐさまグラウンドに引き込み、キャメルクラッチで絞め上げる。さらに、荒々しく場外に投げ捨てると、観客席に叩きつけて追い討ちした。TAJIRIはエプロンまで戻ってきたペガソをミドルキックで蹴り飛ばし、場外に突き落とすと、屈伸や腕立てなどを披露して余裕を見せつける。そして、ペガソがリングに戻ったところで、しつこくフォールに入り、スリーパーに固めた。

 反撃を完璧に読まれて、何度もスリーパーに捕まったペガソだったが、首狙いを耐え忍び、エルボー連打でやっと反撃に転じる。串刺しジャンピングエルボー、フェイスクラッシャー、ジョン・ウーと畳みかけると、三角飛び式プランチャの構えに。

 余力を残すTAJIRIは先にリングに戻って、コーナーから突き落として鎮圧する。それでもペガソはエプロンに上がるとバランスを崩しながらも、スワンダイブ式エルボーをぶち込んだ。

 しかし、連発は読まれて自爆に。フランケン狙いもパワーボムで切り返される。TAJIRIのバズソーキックを回避して丸め込んだが、TAJIRIはその裏をかいて、グラウンド・フェイスロックに捕獲し、ギブアップを迫った。

 ペガソは何とかエスケープすると、ハンドスプリングエルボーを食らってしまったものの、直後にローリングソバットを発射。変型みちのくドライバーからファイヤーバードスプラッシュで逆転を狙う。だが、これが自爆に終わると、TAJIRIはハイキックからバズソーキックに繋げて、完勝となる3カウントを奪い去った。

 5番勝負初戦でTAJIRIに子供使いされたペガソは「チャンスを掴む1年にしたいって言ってたのに、また負けてしまった」と意気消沈。「けど、2戦目は誰かまだ決まってないかもしれないけど、2戦目は絶対勝つ」と唇を噛んだ。

【試合後のTAJIRI】
――ペガソ選手の印象は?

▼TAJIRI「聞いたらキャリア2年なんですってね。全日本で言えば、岡田君と同じですよ。で、団体によってキャリアが同じぐらいでもまったくスタイルって違うんだなって。けど、やっぱり今の子はプロレス上手いですね、みんな。僕らがデビューした頃なんかみんないつまで経ってもヘタクソでしたけど、本当に最近の子は上手いと思いますね」

――プロレスを教え込むようなファイトに見えたが?

▼TAJIRI「そんなおこがましいあれじゃないんですけど、勝手にそうなっちゃいますね。けど、僕がキャリア2年の頃にあんなできるかって言ったら、絶対できないと思うんですよ。だから、本当に今の子はみんな全員将来有望だと思います。そんな若い選手がいっぱいいるW-1は将来有望な団体なんじゃないですかね?」

――アドバイスを送るとするなら?

▼TAJIRI「もうキャリアを積むしかないんで。僕が彼ぐらいのキャリアの時に、メキシコでいくら頑張っても、トップどころと戦わされたりしたから、上手くいかないわけですよ。で、1回、ブルー・パンテルという物凄く強い選手が、歴史的な選手がいるんですけど、その人に『どうやったら、あなたのように上手くなれるんですか?』って聞いたら、『経験、経験、経験を積むしかない。プロレスはそれしかない』と言われて。彼もこのまま経験を積んでいけばいいだけだと思います」

【ペガソの話】「チャンスを掴む1年にしたいって言ってたのに、また負けてしまった。けど、2戦目は誰かまだ決まってないかもしれないけど、2戦目は絶対勝つ」

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