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1/13【K-DOJO】滝澤陥落…浅川がSTRONGEST-K王座初戴冠 梶が怒りの挑戦表明

 『GRAND SLAM』後楽園ホール大会が13日、行われ、6度の防衛を誇った安定王者の滝澤大志を浅川紫悠が撃破し、初のSTRONGEST-K王座戴冠を果たした。試合後、滝澤の盟友であるUWA世界ミドル級王者の梶トマトが怒りの挑戦表明をぶち上げた。

 滝澤は2017年の10・15後楽園でタンク永井を破り、4年ぶりにSTRONGEST-K王座を戴冠。それ以降、6度の防衛を重ね、1年3ヵ月にわたってベルトを死守してきた。そんな王者に挑むのが浅川だ。昨年、5月に滝澤率いるRoSを脱退して、凶月入り。7月には滝澤に挑んだが敗北していた。12・15千葉大会で左足の負傷から1ヵ月ぶりに復帰した浅川が滝澤への挑戦をアピール。半年ぶりの雪辱戦が決定した。

 序盤はタイトル戦らしい静かな立ち上がりとなったが、5分経過直前のショルダータックル合戦から試合は徐々に熱を帯びていく。打撃戦に発展すると、滝澤はバチーン!と強烈な逆水平をズバリ。場外戦になっても、エプロンへのバックドロップ、エプロンでのDDTなどを繰り出して試合を掌握した。

 スリーパーやサーフボードストレッチ、フルネルソン、コブラツイストに捕まった浅川は、真っ向からパワーで抵抗するも、ペースを奪い取るまでには至らず、スタミナをそぎ落とされてしまう。エルボー合戦でも押し負けてしまい、ライオンサルトも食らってしまった。

 それでもセコンドについた真霜拳號や最上九、観客の声援を受けると奮起。滝澤をブレーンバスターでぶっこ抜いて大きな拍手を巻き起こした。「効かねえよ」と吠える滝澤と打撃戦で火花。滝澤がミサイルキックやファルコンアローで反攻しても、止まらない浅川はノーザンライトスープレックスからストレッチプラムで絞めに絞めた。

 しかし、1年以上もベルトを守り続けてきた王者も勝負強さを発揮。ロープを挟んだ状態でドラゴンスクリューを敢行すると、ケブラーダで決死のダイブを見せる。リングに戻っても豪快なダブルチョップを一閃。浅川が投げ捨てジャーマンや延髄ラリアットに来ても、滝澤はカウンターの高飛車で黙らせた。激しいビンタ合戦になっても、滝澤は高速ハーフネルソンスープレックス、タイガードライバーに持ち込んで一気に勝機をたぐり寄せる。そして、巨体に似合わぬ華麗なムーンサルトプレスで勝負に出た。

 これを間一髪避けた浅川が死力を振り絞って猛攻へ。変型払い腰、バーニングハンマーと惜しげもなく大技を連発する。粘る王者も高飛車を狙ったり、ラリアットの相打ちに持ち込んだりと最後まで勝負を捨てなかったが、浅川はリベリオン(ショートレンジラリアット)2連発で3カウントをもぎ取った。

 浅川が初のSTRONGEST-K王座戴冠。接戦だったにもかかわらず、「今、ベルトを手にしているのは誰や!? そう、俺がチャンピオンになったぞ! おい、クソチャンピオン。お前がK-DOJOに招いた負の時代は今日で終わりや」と滝澤を上から目線でこき下ろした浅川は「お前らに新しい景色を見したるよ、俺が」と断言した。

 そこで立ち上がったのが滝澤の相棒・梶だ。「おい、こいつはクソチャンピオンなんかじゃねえよ! 確かに今日は負けたかもしれねえけど、あいつがクソチャンピオンだったら、1年間もお前の持っているベルトを防衛してねえんだよ」と激怒。「同じユニットの仲間がクソチャンピオンなんて言われて、黙っているわけにいかねえよ。UWA世界ミドル級選手権のチャンピオンの俺がお前の持つSTRONGEST-Kのベルトに挑戦して、二冠王になってやるよ」と挑戦表明をぶち上げた。

 浅川は「ハイテンションの押し売りはやめてくれへんか。お前が来たところで、俺のチャンピオンベルトの1つのコマにしかなれへんのや」とクールに言い返すと、「おい、やったるよ、防衛戦。かかってこいや」と迎撃を予告した。早くも初防衛戦の相手が決定的となったが、新王者・浅川の視界は良好。「俺が新しいK-DOJOの時代を引っ張っていくから。みんなついてこいや」と強気に宣言して、後楽園大会は幕を閉じた。

【浅川の話】「おい、新しいチャンピオンのお出ましや、コノヤロー。滝澤がチャンピオンやった期間、凄い鬱憤が溜まってたよ。あいつがもたらしたK-DOJOのマイナスな面、負債は俺が終わらせて、浅川紫悠がK-DOJOに新しい風を吹き込んで、もっともっと凶月とK-DOJOを盛り上げていく1人になるんや。これからはK-DOJOを見る、プロレスを見るんやったら、俺を見て、何か感じてもらうものを持って、明日生きてくれたらそれでいいと思ってるよ。これからは俺が引っ張る。以上や」

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