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1/13【大日本】阿部とのアストロノーツ対決制す 野村「今年は下克上しまくる!」

『問ワズ語リ〜TO WAS GAT EARLY〜』東京・後楽園ホール(2019年1月13日)
○野村卓矢vs阿部史典×

 アストロノーツ対決を制した野村は「今年は下克上しまくります」と宣言。阿部もジュニアの頂点取りをパートナーに誓った。

 2019年の新春興行となった1・2後楽園で野村は黒星発進。その現状を見たアストロノーツの盟友・阿部は結果の出ない状況や互いに抱えた不満を払拭するために、一騎打ちを提案。タッグを組むキッカケになった昨年の1・17新木場以来、1年ぶりのシングル戦で激突した。

 阿部は序盤からグラウンド戦を挟みつつ、ビンタを叩き込んでいく。これで闘志に火がともった野村も強烈なビンタでお返し。互いに足関節を狙いながら、グラウンド状態でも殴り合った。

 阿部はカニバサミで転がすと、ヒザ十字固めやアンクルホールドで野村を攻め立てる。ローキックを何発もぶち込んでいくが、負けじと野村は蹴り足をキャッチしてのキャプチュードから腕ひしぎ逆十字固めに捕獲。エスケープを許しても、ローキックや掌底で畳みかけた。

 阿部は高速ドラゴンスクリューで野村の動きを止めると、ソバットをズバリ。野村のビンタをかいくぐって、卍固めでギブアップを迫る。しのがれても、顔面にドロップキックを一閃。サッカーボールキックで蹴りまくった。

 しかし、立ち上がった直後に、野村はゴツン!と生音が響くほど強烈な頭突きをズバリ。ここから壮絶な打撃戦に。野村は重たいビンタやミドルキックを唸らせるが、阿部もハイキックを回避して、逆にスクリューハイキックをお見舞い。強烈なストレートパンチで顔面を射貫いた。

 2人はヒザ立ちになってエルボーを打ち合う。野村は頭突きを乱射したものの、阿部はミドルキックを読んで裏アキレス腱固めに捕らえた。そして、ジャーマンに繋げると、さらにストレートパンチを放つが、読んだ野村はカウンターのビンタからハイキックをズバリ。投げ捨てドラゴンスープレックスから胴絞めスリーパーホールドに持ち込んだ。阿部は足を固めて抵抗したものの、野村は離さずスリーパーで絞め落として接戦を制した。

 精根尽き果てた2人は倒れ込んだままなかなか動けず。それでも勝ち名乗りを受けた野村は、「阿部さん、1年前、同じ問ワズ語リで語り合っって、タッグ組んで。それまで足踏みしてた俺はすぐに階段上がれると思ってたけど、1年経って、あんまり変わらなかった。来ているみんなもスゲエ応援してくれたけど、結果を出せなくて、本当に申し訳ないです」と観客に陳謝。その上で、「1年前の俺だったら、ここで泣いてたけど、今日は泣きません。今年の俺の目標というか、人間ストーリーがあったほうが面白いので、今年は下克上しまくります。去年の一騎当千、ヘビー級のやつらにボッコボコにされたけど、今年は先輩食いしまくって、ストロングBJのベルト巻くぞ!」と力強く予告した。

 そして、「ぶっちゃけ戦う前は、いきなり阿部君がシングルを切り出して、戦う意味は見いだせなかったけど、救われました。ありがとうございます。お互いにちょっと大口叩いて、中指立てるとか言ってたけど、ただこのまま引き下がるわけにはいかないんで。1回立てた中指をまた下げるのはクソダサいことだと思っているんで、また一緒に中指を立て続けましょう。よろしくお願いします」とパートナーに呼びかけた。

 阿部も「あんまり口に出さないところも野村さんの魅力かと思うけど、たまにはこうやって口に出して言うのも俺はいいと思います。だから、もしダメだったら、また一緒に考えましょう」と応じると、「俺も言います。俺は大日本におけるジュニアのトップを獲ります。要は橋本和樹をぶっ倒します。少し話は違うかも知れないけど、木高イサミも必ず超えます。俺はヘビーに負けない、ヘビーに勝ちを見いだせるジュニアに必ずなってみせるから」とジュニアの頂点獲りを予告。「その吐いたツバを絶対飲み込まずに、俺たちで改めてBJWのタッグのベルトを巻こうよ。それだけじゃないね。ちょっと乗り遅れちゃったアジアタッグも狙おうね」とタッグのベルトまで視野に入れると、「じゃあ、野村さん、これからもよろしくね」と2人で頭を下げ、絆を確認し合った。

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