プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

1/28【WWE】中邑が1ヵ月ぶりUS王座奪回、ヒデオ、戸澤はクルーザー獲りならず、アスカ防衛、ランブル戦はロリンズ優勝 PPV大会『ロイヤルランブル』

 PPV大会『ロイヤルランブル』が現地時間27日、アリゾナ州フェニックスのチェイス・フィールドで開催され、中邑真輔がルセフに雪辱を遂げ、1ヵ月ぶりにUS王座を奪回。ヒデオ・イタミ、戸澤陽がクルーザー級王座フェイタル4WAY戦に臨んだもののベルト奪取はならなかった。

 この日、中邑はキックオフショーでUS王者ルセフに挑戦。昨年12月にルセフに敗れて王座陥落している中邑にとって1ヵ月ぶりに訪れた雪辱戦だった。ゴング前からルセフを睨みつけて気合十分の中邑はアームバー、三角絞めと得意の関節技で攻め込んだが、ルセフは強引に持ち上げてのスープレックスで反撃。終盤にはランドスライドを決めた中邑がコーナーのターンバックルカバーを外したが、それを見つけたラナと口論に発展。そのスキにルセフが襲いかかってきたが、避けた中邑はラナへの誤爆を誘うと、ルセフの後頭部にキンシャサを叩き込んで勝負あり。王座陥落から約1ヶ月、US王座をルセフから取り戻した“ナカメリカ"中邑が復活を遂げた。

 ヒデオ、戸澤がキックオフショーで行われた205 Liveでクルーザー級王者バディ・マーフィーにフェイタル4ウェイ戦で挑戦した。序盤、戸澤がマーフィーにオクトパスホールドやドロップキックを決めれば、ヒデオも手招きで王者を挑発すると得意の打撃で攻め込んだ。終盤には戸澤がカリストに風車蹴り、マーフィーに騙し討ちパンチを決めて流れをつかんだが、マーフィーの強烈なヒザを食らってダウン。ヒデオも必殺技を狙ったものの、逆にマーフィーのマーフィーズ・ローの餌食となって3カウントを聞き、初戴冠ならず。戸澤の王座返り咲きもかなわなかった。

 スマックダウン女子王者アスカがベッキー・リンチを返り討ちにし、王座防衛を果たした。昨年12月のPPV大会『TLC』で日本人初のスマックダウン女子王者となったアスカはこの日、ベッキーを迎撃。ドロップキックで先制して「ワシがチャンピオンじゃ」と叫んだアスカは、ベッキーが「カモーン!」と挑発してアッパーカットで反撃してきても、ヒップアタックやアームバーと多彩な攻撃で押し返した。ベッキーもコーナートップからのスーパープレックスをさく裂させたが、ディスアーマーを辛うじてかわしたアスカがアスカロックで捕獲。ブリッジしながらの変型アスカロックに移行してベッキーからタップを奪い、王座防衛に成功した。

 カイリ・セイン、紫雷イオが女子30人参加ロイヤルランブル戦に出場した。14番目に登場したカイリはカブキエルボー&インセインエルボーをサラ・ローガンにさく裂させたが、ルビー・ライオットとの攻防の末に脱落。イオは23番目に登場。場外のライオット・スクワッドにムーンサルトを叩き込んだが、ナイア・ジャックスにムーンサルトをキャッチされて脱落となってしまった。勝負はナイア、シャーロット・フレアー、負傷したラナの代わりに緊急出場したベッキー・リンチの3人に絞られた。エプロンのナイアをベッキーが足を引っ張って脱落させたが、怒りのナイアの襲撃を受けて左ヒザを負傷してしまう。レフェリーの制止を振り切って続行したベッキーはシャーロットの執拗な左ヒザの攻撃に虫の息となったものの、ビックブーツをかわしてシャーロットをエプロンに追いやると、渾身のクローズラインでシャーロットを脱落させて優勝。レッスルマニア35での王座挑戦権を獲得した。
 男子30人参加ロイヤルランブル戦はセス・ロリンズが優勝を決めた。この日、US王座奪還を果たした中邑が3番目に登場。イライアスにライダーキックを食らわすと、4番目に登場したカート・アングルを脱落させて見せ場を作ったが、ムスタファ・アリのドロップキックを食らって場外に転落し、脱落となってしまった。その後、セス・ロリンズ、ディーン・アンブローズ、ブラウン・ストローマン、ランディー・オートンと次々にスーパースターが登場。最後の30番目に登場したRトゥルースをナイア・ジャックスが襲撃し、出場権を強奪。女子&男子ロイヤルランブル戦ダブル出場を決めた。アリをヘッドバッドで沈めて脱落させたナイアだったが、ジグラーのスーパーキック、ミステリオの619、オートンのRKOを立て続けに食らって脱落となった。最後はストローマンとロリンズの2人に絞られ、エプロンでの攻防でストローマンをポストに叩きつけたロリンズがカーブ・ストンプを叩き込んで勝負あり。ロリンズがランブル戦優勝を決め、レッスルマニア35での王座挑戦権を獲得した。PPV大会『レッスルマニア35』は日本時間4月8日にWWEネットワーク(日本語実況版あり)で生配信される。

 ロウ女子王者ロンダ・ラウジーが“ザ・ボス"サーシャ・バンクスとの防衛戦に臨んだ。場外戦で右ヒジをポストに強打したロンダは、右腕を集中攻撃されて苦戦したものの、パイパーズ・ピットでサーシャを撃沈。逆転勝利で王座防衛を果たした。

 王者ダニエル・ブライアンと王座奪還を狙うAJスタイルズのWWE王座戦が実現した。終盤に突如エリック・ローワンが登場すると、同じタイミングでブライアンのハイキックがレフェリーに誤爆。それでもAJがスタイルズ・クラッシュでブライアンを沈めたが、レフェリー不在をいいことにローワンが乱入し、AJにチョークスラムを敢行。両者がダウン状態となったが、先に起き上がったブライアンがなんとかAJをフォールして3カウント。ローワンの加勢を得たブライアンが辛くも王座防衛に成功した。試合後にはローワンがAJを捕まえたところにブライアンがダメ押しのニー・プラスを叩き込む暴挙を働き、ベルトを掲げて勝ち誇った。

 現王者ブロック・レスナーと初代王者フィン・ベイラーがユニバーサル王座をかけて対決した。体格では劣るベイラーだが、ジョン・ウーで先制すると、場外戦でスープレックスを食らいながらもレスナーを解説席に叩きつけて譲らず。この攻撃で右脇腹を負傷したレスナーの動きが鈍ると、ベイラーはF5をDDTで切り返し、レスナーの脇腹をストンピングで狙い撃ち。さらにトペ・コンヒーロ3連発からのクー・デ・グラをさく裂させて勢いづいた。が、スキを突いたレスナーがキムラロックで捕獲。ベイラーは耐え切れずタップし、レスナーが王座防衛を決めた。試合後もレスナーはベイラーにスープレック3連発を決め、F5で叩きつける大暴れ。ベルトを掲げてブーイングを浴びた。

プロ格 情報局