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1/28【新日本】最後のタッグ快勝 棚橋とのラストマッチへKUSHIDA「喜怒哀楽全部詰め込んで戦う」

『Road to THE NEW BEGINNING』東京・後楽園ホール(2019年1月28日)
○棚橋弘至&KUSHIDAvsジェイ・ホワイト&外道×

 KUSHIDAが棚橋との“最後のタッグ結成"で快勝。所属ラストマッチとなる明日1・29後楽園での棚橋とのシングル初対決へ向けて「喜怒哀楽全部詰め込んで戦う」と誓った。

 1月末をもって新日本を退団するKUSHIDA。明日1・29後楽園大会が所属としてのラストマッチで棚橋との一騎打ちを控える。この日はその棚橋とタッグを組んでジェイ&外道のBULLET CLUBと対戦した。

 棚橋とはこれが最後のタッグ結成。序盤から中盤にかけて劣勢が続いたKUSHIDAだったが、外道に側転からの低空ドロップキックを見舞って打開した。その後、棚橋が2・11大阪大会におけるIWGP戦の挑戦者・ジェイを相手にフライングフォーアーム、ドラゴンスクリューで躍動。逆水平や高速バックドロップで反撃したジェイがブレードランナーの構えに入っても、ツイストアンドシャウトで切り返した。

 終盤、棚橋が外道のトラースキックを食らうなど守勢に回ると、ジェイがイス攻撃を狙ったが、逸材はこれを回避。次の瞬間、KUSHIDAがスワンダイブ式ミサイルキックでジェイを蹴散らし、プランチャで場外にセーブする好フォローをみせた。呼応するように棚橋もスリングブレイドを外道にさく裂。すかさずハイフライフローを発射して3カウントを奪った。

 棚橋&KUSHIDAが最後のタッグ結成で快勝。試合後、棚橋に促されたKUSHIDAは二人でコーナーに上がってかちどきを上げた。そして棚橋と向き合うと、何やら語りかけた。KUSHIDAにとって棚橋は特別な存在。新日本への入団前、SMASH所属ラストマッチとなった3・31後楽園大会に激励に駆けつけたこともあった。「振り返ると8年前、ここ後楽園ホールに棚橋さんが僕をプロレスラーとして一人前にさせてくれると言って来てくれました。あの時の恩、あの時の感謝は忘れられません」と回想したKUSHIDAは、「ラスト1試合になりました。最後、喜怒哀楽全部詰め込んで。8年間、体に残るダメージもありますし、それ以上に思い出…自分が強くなってきたという体に残る何よりの手応え、こういうのがありますんで。それを最後、明日以降、お守りにして戦っていきたい」と誓った。

 一方、棚橋も目前に迫ったKUSHIDAとの別れに「俺はいつも見送る側だから。見送られるほうの気持ちは正直わかりません。だから、何が理想的な送り出しなのかもわかりません」と複雑な心境を口に。それでも「型にはまったことが嫌いなんで、爽やかに送り出す、そんな気持ちさらさらないと思うよ。だから明日は…ぶっ潰します!」と振り絞るように続け、KUSHIDAの前に立ちはだかる構えをみせた。

【KUSHIDAの話】「棚橋さん、最後のタッグ、ごっちゃんした。プロレスラーの定義は人それぞれあるとは思いますけど、個人的な見解はプロレスに人生を懸けている人がプロレスラーって言うんだと思う。ラスト1試合になりました。最後、喜怒哀楽全部詰め込んで。8年間、体に残るダメージもありますし、それ以上に思い出…自分が強くなってきたという体に残る何よりの手応え、こういうのがありますんで。それを最後、明日以降、お守りにして戦っていきたいと思います。振り返ると8年前、ここ後楽園ホールに棚橋さんが僕をプロレスラーとして一人前にさせてくれると言って来てくれました。あの時の恩、あの時の感謝は忘れられません。棚橋さんが8年前、何歳だったかと言ったら35歳。今のKUSHIDAの歳なんですよね。そこから8年間、ずっとその背中を、棚橋さんの側で、バスの隣で見てきました。ここから8年間、棚橋さんの歳になるまで、どういうプロレスラーでいたいか? プロレスラーがプロレスラーであるために、KUSHIDAがプロレスラーとして命を授かったからには、プロレスラーとしての命を全て使い切りたい。そう思ってます。明日は全て出しきります」

【棚橋の話】「俺はいつも見送る側だから。見送られるほうの気持ちは正直わかりません。だから、何が理想的な送り出しなのかもわかりません。(しばらく沈黙すると)どうなるかな? 型にはまったことが嫌いなんで、爽やかに送り出す、そんな気持ちさらさらないと思うよ。だから明日は…ぶっ潰します!」

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