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2/2【新日本】王者・棚橋屈辱のタップアウトで“札幌の悪夢"再び ジェイが右ヒザ破壊

『THE NEW BEGINNING in SAPPORO 〜雪の札幌2連戦〜』北海道立総合体育センター・北海きたえーる(2019年2月2日)
○ジェイ・ホワイト&バッドラック・ファレvsオカダ・カズチカ&棚橋弘至×

 IWGPヘビー級王者・棚橋が、次期挑戦者ジェイに右ヒザを破壊されてギブアップ負け。約1年前の“札幌の悪夢"が蘇った。

 冬の札幌2連戦。初日メインに据えられたのは、棚橋&オカダの“ドリームタッグ"が登場する2・11大阪大会のIWGP戦に向けた前哨戦だった。

 棚橋とオカダが花道奥で並び立ち、そしてオカダ先頭で花道を歩くと、それだけで札幌は華々しい熱気充満空間に。試合でもジェイ&ファレのラフに苦しみながらも、合体式のエルボードロップを繰り出すなどして要所で見せ場を作り、中盤過ぎには棚橋のスタイルズクラッシュ&オカダのツームストンパイルドライバーの競演も繰り出されて、場内の熱気は頂点に達した。

 だが、棚橋がハイフライフローを狙ったところでジェイのセコンド・外道が暗躍して妨害。オカダもファレのグラネードを浴びてKOされ、一転して孤立した棚橋は窮地に陥った。

 それでも棚橋は孤軍奮闘。ジェイのブレードランナー、外道のメリケンサック攻撃もことごとくしのいで再び場内を歓声が包んだものの、このスキに後方から忍び寄ったジェイは棚橋の右ヒザをパイプイスで殴りつけた。

 さらにジェイは棚橋のお株を奪うグラウンド式ドラゴンスクリュー2連発を見舞うと、裏足4の字固め(TTO)へ。どうにか回復したオカダもカットに入ろうとしたものの、今度はファレがバッドラックフォールを見舞って完全KOし、万事休すとなった棚橋はタップアウトするほかなかった。

 約1年前、鈴木みのる相手のIWGPインターコンチネンタル王座戦で右ヒザを破壊されて陥落したのも、ここ札幌だった。“直接ギブアップ負け"という前哨戦としては最大級の屈辱を味わうことになった棚橋は、試合後もヒザをおさえて苦悶し“札幌の悪夢"が蘇った形となった。

 そればかりか、どうにか立ち上がってきた棚橋をブレードランナーで返り討ちにしてダメまで押したジェイは「聞いただろ? お前らがエースと呼ぶ男はタップアウトしたんだ。棚橋とオカダをドリームチームというが、真のドリームチームは俺とファレだ」などと、ブーイングにも構わず好き放題に罵倒。最後はIWGPヘビー級ベルトを“強奪"し、自らの肩にかけながら花道を下がった。

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