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2/8【HOLY WAR】師匠・藤原と手合わせできずも…25周年・稔が“原点のスタイル"満喫

『Holy War〜vol.4〜』神奈川・横浜ラジアントホール(2019年2月8日)
田中稔デビュー25周年記念試合 ○藤原喜明&石川雄規vs田中稔&小坪弘良×

 師匠・藤原との手合わせは実現しなかったが、25周年を迎えた稔が自分の原点である藤原組スタイルを満喫した。

 稔は94年1月、プロフェッショナルレスリング藤原組でデビュー。様々な団体のジュニア戦線で活躍してきた。川田プロデュース興行にも連続参戦中。そこで、川田が「25周年の試合をぜひこのリングで」と打診し、今回の記念試合が組まれた。稔は藤原組時代の同期・小坪と組み、師匠・藤原&先輩・石川と激突した。

 川田から稔と小坪に花束が贈呈され、藤原&石川を加えて記念撮影に。懐かしい空気が充満したが、ゴングが鳴ると、そんな雰囲気は一変。97年8月のRINGS鹿児島大会における坂田亘戦以来、22年ぶりに使用したという若手時代のレガースで試合に臨んだ稔は、石川とのっけから激しい打撃戦を繰り広げてどよめきを誘うと、緊張感溢れるグラウンド戦でしのぎを削った。続いて、藤原と小坪もグラウンド戦で火花。藤原が様々な関節技を披露して、衰えぬ技術を披露する。劣勢となった小坪もビンタを乱射して意地を見せた。

 そして、再び稔と石川が向かい合う。腕関節を狙う稔に対し、石川はアキレス腱固めでエスケープを奪い取る。だが、稔は不意を突くハイキックを一閃。崩れ落ちてKO寸前の石川にドロップキックなどを浴びせていく。が、これで石川にもスイッチが入り、フロントネックロックや腕ひしぎ逆十字などで絞め上げ、スリリングな攻防を展開した。

 稔に負けじと、小坪は藤原にまたもビンタを連打。藤原が打ち返しても、物怖じせずに相手コーナーまで追い詰めたが、藤原は電光石火の腹固めに捕獲し、一気にギブアップを奪い取った。

 結局、藤原との師弟対決はお預けとなった稔だったが、かつての仲間たちとガッチリと握手。「俺は藤原さんと指一本触れないまま終わってしまったんで。あとで小坪さんを説教しておきます。藤原さんが出てきた時に、代わって代わってと言ってるのに、代わらずにタックルにいっちゃうから、腹固めに捕まるんですよ」と苦笑しつつも、「藤原組スタイルが久々にできて。『お客さんに受け入れられるかな?』と思ったんですけど。ちょっと自己満になったらイヤだなと思いながらやりつつ、懐かしかったですね。僕の原点はプロフェッショナルレスリング藤原組なんで」と原点のファイトスタイルを堪能した様子で、試合に出場した3人や観客、マスコミにも感謝の言葉を送っていた。

【稔の話】「94年の1月24日にデビューして、今日は2月8日。ちょうど25周年で、川田さんが僕もこんなにしてくれると思わなかったので。近々、今月末に会見をするんですけど、自分で記念大会を春と秋に2大会を予定しているんですけど、その前に記念の第1弾としてやらせてもらって。僕がこのカードを組んだんですよ。師匠と兄弟子に、一番良くも悪くも行動をともにした小坪弘良と一緒に組むという。まずは記念試合を組んでくださった川田さんに感謝。本当にダメな新弟子だった俺をデビューさせてくれた藤原さんに感謝。稽古をつけてくれた石川さんに感謝。同期の小坪さんに感謝。あとは小学校からの夢であるプロレスラーを25年続けてこれたということで、本当にマスコミさん、ファン、関係者の皆さんに感謝ですね。今日はこんなところですかね。もうとにかく感謝。結果的に、俺は藤原さんと指一本触れないまま終わってしまったんで。あとで小坪さんを説教しておきます。藤原さんが出てきた時に、代わって代わってと言ってるのに、代わらずにタックルにいっちゃうから、腹固めに捕まるんですよ。でも、藤原組スタイルが久々にできて。『お客さんに受け入れられるかな?』と思ったんですけど。ちょっと自己満になったらイヤだなと思いながらやりつつ、懐かしかったですね。僕の原点はプロフェッショナルレスリング藤原組なんで。皆さんにも感謝ですね。ありがとうございました」

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