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2/9【全日本】佐藤から金星奪取! 力2勝目で首位タイ

『2019 EXCITE SERIES』奈良・生駒市体育協会滝寺S.C.体育館(2019年2月9日)
「2019 Jr.BATTLE OF GLORY」Bブロック公式戦=○力vs佐藤光留×

 力が元世界ジュニア王者・佐藤から金星を奪い、序盤戦ながら首位タイに浮上した。

 初のリーグ戦となった今回、力は初戦でブラックVIIを破って白星スタート。前夜の名古屋大会では吉岡に完敗を喫し、ここまで1勝1敗だ。3戦目となったこの日は佐藤との異色対決が実現。元世界ジュニア王者相手に力が大仕事をやってのけた。

 実力差、経験の差は歴然だが、力は愚直に真っ向勝負を挑む。ローキックを連発されてヒザをついても、すぐさま逆水平で反撃。ミドルキックを食らっても逆水平を打ち返し、ラリーに持ち込んで競り勝ってみせた。

 だが、佐藤の右腕攻めによって劣勢に追い込まれた。左右のミドルキック連打に動きが止まり、右腕を背中に置かれてサッカーボールキックで蹴りつけされ、V1アームロックで絞め上げられた。逆水平を連発しても、セーバーチョップは時期尚早で不発に終わり、ジャンピングハイキックを被弾。腕ひしぎ逆十字固めに捕まった。

 それでも力は耐え抜いた。痛む右腕で逆水平を繰り出して立ち向かい、佐藤のミドルキックをケサ斬りチョップで阻止。2度目のセーバーチョップを脇固めで切り返されそうになっても、コーナーに激突させて食い止め、父・百田光雄ばりのバックドロップを敢行。これが勝利の呼び水となり、セーバーチョップを3度目のトライでさく裂させて逆転の3カウントを奪った。

 力が佐藤から金星を奪取。2勝目を挙げ、勝ち点4で吉岡と首位タイに並んだ。試合後は「自分でも勝ったことが信じられないぐらい呆然としてます」と驚きの色を隠せなかったが、「あの強い佐藤光留選手から3カウント獲ることができて、自分でもちょっとびっくりしてるんですけど、凄くうれしいです」と喜びを噛みしめた。元世界ジュニア王者でもある佐藤に勝利したことで、父・百田が巻いた世界ジュニアのベルトを獲るという夢にも一歩近づいたともいえる。

 白星先行で折り返し、残る公式戦は2試合。次戦は明日2・10大阪大会の青木戦となる。元王者からの2連勝を決めれば、優勝戦進出の可能性はグンと近づく。「残り全試合、勝利できるように全力で頑張ります」と誓った力は、自らを鼓舞するように「パワー!」と叫んで拳に力を込めていた。

 一方、佐藤はまさかの初戦黒星。次戦は2・11高知大会のめんそーれ戦で、ここで立て直しておきたいところだ。

【試合後の力】
▼力「自分が佐藤光留選手と戦うこと、凄く楽しみにしてました。昔、我闘雲舞さんでシングルやらせていただいて、その時は勝つことができなかったんですが。全勝優勝するつもりで来たんですが、昨日は負けてしまいましたが、自分でも勝ったことが信じられないぐらい呆然としてますが、凄くうれしいです。あの強い佐藤光留選手から3カウント獲ることができて、自分でもちょっとびっくりしてるんですけど、凄くうれしいです」

――元世界ジュニア王者の佐藤に勝利したことで、父・百田光雄さんが巻いた世界ジュニアを獲るという夢にまた一歩近づいたのでは?

▼力「元チャンピオンですよね。シングルで……自分でも勝ったことが信じられない。途中も腕を攻められて、腕が折れるかと思うような……勝利することができまして本当に感無量です。昨日は吉岡選手に敗れてしまいましたが、残り全試合、勝利できるように全力で頑張ります。ありがとうございます。パワー!」

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