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2/15【MASTERS】長州もリキラリアット未遂? 藤波挑発も前田は改めて復帰否定

『PRO-WRESTLING MASTERS』東京・後楽園ホール(2019年2月15日)
○長州力&藤波辰爾&獣神サンダー・ライガーvs藤原喜明&長井満也&冨宅飛駈× with前田日明

 長州がセコンドについた前田にラリアット未遂。前田復帰を熱望する藤波は「打てばよかったのに」と残念がったが、前田自身は復帰を改めて否定した。

 6・26後楽園で完全引退する長州がMASTERSのリングに最後の登場。藤波&ライガーと組み、藤原&長井&冨宅組と対戦した。藤原は1984年2月の札幌で長州を花道テロ襲撃、セコンドにつく前田も87年11月の後楽園ホール大会で長州の顔面蹴撃した相手であり、因縁のある2人が反対側のコーナーに立った。

 田中ケロアナと田山レフェリーが『ザ・スコアー』に乗ってリングに入ると場内は早くも沸騰。ライガー、長州、藤波がそれぞれのテーマに乗って入場し、藤原組も姿を現すと、大歓声に包まれる。そして、最後に『キャプチュード』で前田がリングイン。場内は大きな「前田」コールに包まれた。

 前田が見守る中、長州がいきなり先発し、長井と対峙した。長井のニーリフトに被弾した長州だったが、蹴り足を掴んで浴びせ倒すと、いきなりサソリ固めへ。場内はドッと沸いたが、長井はすぐにロープにエスケープした。

 代わった藤波は藤原と火花を散らす。藤原のビンタに怒った藤波がハンマーパンチを乱射。藤原をエプロンに追い詰め、コーナーの金具に頭から投げつける。しかし、微動だにしない藤原は自ら金具に頭をぶつけて気合いを入れると、一本足頭突きを発射した。

 試合は一進一退のシーソーゲームとなったが、藤原たちはライガーに集中砲火を浴びせてペースを掴む。長井は場外戦に持ち込むと、前田の眼前でパイプイスを振り回した。すると、藤原が前田と強引にタッチを交わしてリングに入るように指示。場内は「前田」コールに包まれた。藤原は何度も介入を要求するが、前田は苦笑するばかりで、立ち上がるにとどまった。

 一方的に攻め込まれたライガーだったが、何度も反撃を試みると、長井にランニング掌底を一閃。藤波にスイッチする。藤波はドラゴンスクリューを敢行すると、スリーパーに捕獲し、ドラゴンスリーパーに移行する。藤原が頭突きでカットするが、ライガーが場外に分断した。この隙にタッチをもらった冨宅だったが、ライガーが掌底で足止めすると、そこに長州がリキラリアットをズバリ。一気に試合を制した。

 試合後、藤波が前田をリングに引き入れると、一旦下がろうとしても長州もリングイン。前田がマイクで「本日は自分の先輩を中心とする大会にこんな大勢の…。本当に今日はソールドアウトらしくて。本当にご来場ありがとうございます」とあいさつするが、その眼前で長州がロープに飛び、いきなりラリアットの構えに。場内は騒然となったが、長州は途中でストップして未遂に終わると、最後は笑顔でガッチリと握手を交わした。

 以前から前田復帰を熱望する藤波は「打てばよかったのに、勢いで。あの勢いでいけば、こっちもけしかけようと思ったのに」と残念そう。長州は前田と向き合った場面について「久しぶりでもないんでね」と特別なことではないと強調。「日明は上がらないよ。今から1年かかるよ。上がると言ったらもっと前に出てるよ」と前田復帰についてこぼした。

 それでも藤波の気持ちは変わらず。「上出来でしょう。あそこまで前田を。リングに上がったじゃないですか。もうちょっとだよね。背広脱がせるまで。4月だな。4月に前田をもうちょっとけしかけて。リングに上がったら、目付きが変わったもんね」と前田の復帰に執念を燃やしていた。

 前田本人は「場外でやった時にこうやって(羽交い締め)を俺の前でやったら、その時は蹴らなきゃあかんのかなと一瞬思ったりもしたけど」と介入する意志があったことを明かすと、「みんなよくやっているなと思いますよ。昔、ルー・テーズとかゴッチさんも60歳になってもやってる、70歳になってもやってると、できるんだみたいなことを言ってますけど、結局はみんなやっているじゃんって。そういう選手の試合をお客さんが観に来てくれるのもありがたいですね」と先輩たちの刺激を受けた様子。それでも復帰については「俺は引退試合をやったんで」と改めて否定した。

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