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2/25【全日本】3・19後楽園で三冠戦正式決定 宮原「俺の怖さ思い知ることになる」、野村は史上最年少戴冠による「新しい時代の幕開け」予告

 3・19後楽園大会で三冠ヘビー級選手権試合が決まった王者・宮原健斗、挑戦者・野村直矢が25日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。3度目の防衛戦にして30代最初の三冠戦となる宮原は「野村直矢選手はおそらくこのプロレスラー・宮原健斗の怖さを知ることになる」と通告。初挑戦のチャンスを執念でつかんだ野村は「宮原選手から怖さを感じたことがない」と豪語し、史上最年少戴冠による「新しい時代の幕開け」を誓った。

 2・24横浜文体で宮原が諏訪魔との激闘を制し、三冠ベルト2度目の防衛に成功。20代最後の三冠戦を会心の勝利で飾った。試合後、野村がNEXTREAM脱退を表明したうえで挑戦をアピール。3・19後楽園でのタイトルマッチが決まった。

 宮原は3度目の防衛戦にして、30代最初の三冠戦となる。野村が挑戦表明した時、「この時を本当に待ってた」と歓迎したが、それは昨日までのこと。今や野村は最高男にとって「今まではチームとして一緒にやってきましたけど、もう昨日で終わり。今日から敵」で、「野村直矢選手はおそらくこのプロレスラー・宮原健斗の怖さを知ることになる」と通告した。

 宮原の言う怖さとは「会場全体を自分の手で支配する力」によるものだ。「リングでの動き、技術、しゃべり、その全てで僕は会場を自分の掌で回す力というのは業界一だと思ってる」と自信満々で、「野村直矢選手を応援するファンの皆様は皆さんで戦いに来た方がいいですよ。生半可に野村直矢選手もいいね、宮原選手もいいね、っていうのもいいんですけど、野村直矢選手を応援する人は僕なんか応援しない方がいいですよ。それぐらい皆さんで戦いに来てください」と挑戦者を後押しするであろう野村ファンにも投げかけた。

 野村は2014年3月のデビューから5年で三冠ベルト初挑戦。勝てば第55代王者・宮原の26歳11ヵ月を更新する25歳5ヵ月の最年少戴冠となる。昨年暮れに「俺が宮原健斗を引きずりおろす」と宣言して以来、訴え続けてきた初挑戦がようやく決定。「決まったからには横にいる宮原健斗からベルトを獲りたいと思います。そして僕が25歳で栄冠して、最年少記録を作って新たな時代を作りたい」と言い切った。

 言うまでもなく横浜での行動は三冠挑戦を実現させるため。実績に乏しい感は否めないが、NEXTREAM脱退、アジアタッグ返上という強い覚悟が結果的にビッグチャンスを引き寄せた。「NEXTREAM抜けて宮原健斗の対角線に立って、本当の敵としてわかりやすくいきたかった」という野村は「三冠ベルト一本に集中したい」とキッパリ。プレッシャーは皆無で、「宮原健斗からベルトを獲るっていう自信しかないですね今は」と強気そのもの。宮原発言にも動じず、「正直、宮原選手から怖さを感じたことがないんで。僕の方が強いんじゃないか」と言ってのけた。

 野村が最年少戴冠を果たせば、間違いなく全日マットの景色は変わる。「宮原選手だったり、ゼウス選手だったり、諏訪魔選手だったり、何かちょっと三冠に絡んでくる選手がマンネリ化してると思うんで、僕がそこに入って、三冠獲ることによっていろいろと変わってくると思う」と見据えた野村は3・19後楽園での「新しい時代の幕開け」を予告してみせた。

☆3/19(火)東京・後楽園ホール『2019 DREAM POWER SERIES』18:30開始

▼三冠ヘビー級選手権試合
[挑戦者]
野村直矢
(1/60)
宮原健斗
[第62代王者]
※宮原3度目の防衛戦


【会見の模様】
▼野村「昨日リング上で言ったことが全てで、もう決まったからには横にいる宮原健斗からベルトを獲りたいと思います。そして僕が25歳で栄冠して、最年少記録を作って新たな時代を作りたいと思います。4月にチャンピオン・カーニバルがありますけど、僕が三冠チャンピオンとして出ます」

▼宮原「昨日は横浜文化体育館大会たくさんのご来場ありがとうございました。皆様のおかげでこうやって20代最後の三冠戦を無事V2を果たすことができたと思います。次のチャレンジャーが今日決まったと。野村直矢選手。うん、唯一、最年少を破ることができる存在ではあるとは思いますが、もうね、今まではチームとして一緒にやってきましたけど、もう昨日で終わり、それは。僕が野村直矢選手に対しての見方は昨日で全て終わりました。ファンの皆様はまだね、野村選手がこれからどうするのか混同してる部分があると思いますけど、今日から敵です。なので3月19日は、3月9日から開幕しますけど、新たなシリーズが。野村直矢選手はおそらくこのプロレスラー・宮原健斗の怖さを知ることになると思います。19日までに怖さを知ることになると思います。その怖さというのは僕は会場全体を自分の手で支配する力というものは僕は業界一だと思ってるんで。リングでの動き、技術、しゃべり、その全てで僕は会場を自分の掌で回す力というのは業界一だと思ってるので。その力に野村直矢選手は怖さを感じると思います。もう敵です。今日から敵です」

――30代最初の三冠戦で初挑戦の野村選手を迎え撃つことになり、新時代の幕開けにふさわしい挑戦者では?

▼宮原「この三冠ベルトに挑戦する時点で若いとか、そういうものは関係ないんで僕にとっては。見てる人がそれを感じればいいけど、俺にとってはもうイチ挑戦者。それは今まで僕が26歳で巻いた時から変わらないんで。だからおそらく野村直矢選手はイチ敵として相手にする宮原健斗に恐怖心を抱くことになると思います」

――野村選手は実績に乏しい感が否めないが、挑戦を受ける一番の理由は?

▼宮原「ぶっちゃけね、実績なんかね、一日で変えられるんですよ。このプロレス界っていうのは。それを僕は肌で感じた瞬間がいくつかあったんで、今までやってきて。昨日の待ってたという時点で、待っていた宮原健斗は終わり。待ってたと言ったあとは敵ですから。わかりますかね? それまでは待ってた。その以降は敵なんで。もうその時の僕のスイッチの入れ替わりは凄いですからね」

――昨日の行動は全ては三冠挑戦を実現させるための行動だった?

▼野村「そうですね。アジアタッグ持ってったんですけど、自分の中でNEXTREAM抜けて宮原健斗の対角線に立って、本当の敵としてわかりやすくいきたかったんで。だからアジアタッグは返上して、三冠ベルト一本に集中したい。その気持ちです」

――宮原選手から「怖さを思い知ることになる」と言われたが、初挑戦もあってプレッシャーはある?

▼野村「三冠ベルトに挑戦っていうのは初めてなんですけど確かに。僕も何度かタイトルマッチやってますし、それと変わらない気持ちですね。プレッシャーには感じてないです。この宮原健斗からベルトを獲るっていう自信しかないですね今は」

――昨年から挑戦を訴え続けてきたが、三冠ベルトへの思いは?

▼野村「やっぱプロレス界で一番価値のあるベルトだと思ってますね。一番強い人が巻くベルト」

――この2月は棚橋選手との初遭遇や、諏訪魔選手との三冠戦と濃密な1ヵ月だったが、先ほど言った自信につながっている?

▼宮原「今まではどっちかというと自分より上の世代とこのベルトをかけて戦うことが多かったんで。客観的に見て3月から全日本プロレス面白くなると思いますよ。今までにないことが起こるわけですから。ただ、チャンピオンとしては、宮原健斗としては怖さを本当に感じると思いますよ。どうしたらいいんだろうって思っちゃう場面はきちゃうと思いますよ。だからホント、野村直矢選手を応援するファンの皆様は皆さんで戦いに来た方がいいですよ。生半可に野村直矢選手もいいね、宮原選手もいいねっていうのもいいんですけど、野村直矢選手を応援する人は僕なんか応援しない方がいいですよ。それぐらい皆さんで戦いに来てください」

――青柳選手が野村選手に対して怒り心頭で、「邪魔をしていく」と発言していたが?

▼野村「その発言を聞く限りだとNEXTREAM残るんだなって。じゃあアジアタッグ返上するしかないなと。これで青柳優馬を敵として見て、戦う時は思いきりやり合いたいと思います」

――NEXTREAMを抜けて自分でユニットを作る、あるいは一匹狼でやっていく?

▼野村「それはまだ何にも考えてないですね。とりあえず三冠に挑戦するためにNEXTREAM抜けたんで、今は三冠一本に集中して、一人でこの宮原健斗っていう男をぶっ潰したい。それだけです」

――三冠ベルトを獲ったあとのビジョンはある?

▼野村「自分が三冠獲ることによって、やっぱ全日本プロレス自体、凄く新しくなると思うんで。こんなこと言ったらアレなんですけど、宮原選手だったり、ゼウス選手だったり、諏訪魔選手だったり、何かちょっと三冠に絡んでくる選手がマンネリ化してると思うんで、僕がそこに入って、三冠獲ることによっていろいろと変わってくると思うんで。新しい時代の幕開けです」

――現時点で宮原選手より長けていると思う部分は?

▼野村「それはやっぱ自分の中で勢いですね。勢いは今、僕、全日本プロレスの中で一番あるんじゃないかと思ってますね。あとは強さ。正直、宮原選手から怖さを感じたことがないんで。僕の方が強いんじゃないかと。凄い自信に満ち溢れてます」

――挑戦者に足りないと思う部分は?

▼宮原「これもまた経験をしてるから言えることなんですけど、自分が行動することに少しファンの気持ちが乗っているということの、何ていうんですかね。ファンの気持ちも背負ってるというものを少し考える頭というのがちょっと違うかなと。僕は業界の最前線をいってる男なんで、そこは差があるのは当たり前なんですけど。パッション的なものですね」