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3/3【ZERO1】田中との真っ向勝負制す 火野がZERO1入団宣言

『ZERO1旗揚げ18周年記念大会』東京・後楽園ホール(2019年3月3日)
○火野裕士vs田中将斗×

 火野がZERO1の18周年記念大会メインで田中との激闘を制し、ZERO1入団を宣言した。

 ZERO118周年記念大会のトリを務めたのは田中と火野の一騎打ち。2・2新木場大会で火野が「リング上でもこんなに強くてレジェンドですよ。キャリアも凄い上。こんなにリスペクトできる人は今までいなかった」、「こんなZERO1が今、いろんな団体で上がった中で自分、一番好き」と田中への敬意とZERO1愛をむき出しに一騎打ちをアピール。田中も呼応し、この豪華カードがメインイベントに組まれた。

 この日、ユニット名が「REVENGERS」と発表され、二人の戦いは同門対決となった。まずは先手争いで幕を開け、タックル合戦で正面衝突。体格で勝る火野が競り勝つと、田中もランニングエルボー、串刺しジャンピングエルボーとヒジの雨を降らせてやり返す。場外に転落した火野にエプロンからスライディングDを放って先手を取った。

 ここから田中は火野の右腕に照準。鉄柱に引っかけてイスで殴りつけ、リングに戻ればアームロックで絞め上げる。逆水平を連発すると、火野はノーガードで受け止め、痛む右腕で逆水平で応戦。スリーパーで絞め上げ、セントーンを投下した。田中が逆水平を連発しても火野は仁王立ち。ならばと田中はブレーンバスターで引っこ抜き、ロープを背負った火野にジャンピングエルボーで突っ込む。火野が逆水平で反撃してもラリアットでなぎ倒した。負けじと火野は串刺しラリアット、エクスプロイダーで逆襲に出たが、田中もDDTで突き刺して両者が倒れ込んだ。

 同時に立ち上がった田中と火野は、足を止めてのエルボー合戦で意地を張り合う。何発も交換し合った末、田中が連打からのこん身の一撃で火野をねじ伏せた。ラリアット合戦も3度の相打ちの末、田中が競り勝ち、ここぞの時にしか見せないダイアモンドダストをさく裂させると、雪崩式ブレーンバスター、スーパーフライと得意技を連発。スライディングラリアットも叩き込んだ。

 続くスライディングDは火野が低空ラリアットで迎撃して食い止めた。串刺しラリアット、ダイビングボディプレスで挽回し、ラリアットからのFucking BOMBを狙う。これを不時着した田中はスライディングDを連発して逆転を狙ったが、2発目をノーガードで受け止めた火野は2カウントで返してみせた。

 ならばと田中はエルボーを連打したが、火野も左右のハンマーパンチで譲らない。ワンツーエルボーをノーガードで食らうと、左右のハンマーパンチで徹底抗戦。お株を奪うノーガードとなった田中にショートレンジラリアットを叩き込むと、Fucking BOMBをようやく爆発させて3カウントを奪った。

 18周年記念大会のメインにふさわしい激闘の末、火野が田中とのREVENGERS対決に勝利した。両者はさすがに疲労困ぱい。しばらくともに倒れたままだったが、何とか起き上がった火野がマイクで「田中さん、フリーの自分をZERO1の18周年大会、そのメインイベントでカード組んでくれたこと、そして自分と戦って最高の試合をしてくれたこと、ありがとうございます」と感謝を伝えた。「ZERO1っていい団体っすね。ZERO1のポスターにいじめ撲滅って書いてあるでしょ。あれ凄い大事だと思うんですね。自分も昔はね、全然わかんないと思いますけど、いじめっ子やったんですよ」と場内からの笑いを誘いながらも、「このZERO1に上がるようになって、そういういじめ撲滅ってすごく大事やと思ってるんですね。最近いろんな嫌なニュース聞きますよね。虐待とか、子供が亡くなったりとかね。子供ってね、生まれた時に100%親を愛して生まれてくる生き物なんですね。そんな子供ってかわいがるしかないし、被害にあってる子、被害にあってそうな子、もしおったらワシら大人が助けてあげないと」とZERO1の取り組みと共通する思いを一気に吐き出した。

 そして火野の口から重大発表が。「自分は田中さんとまだまだ熱い戦いをしたい。ガツオ(菅原)と酒を浴びたい。オジサン(日高)をガツオと一緒にからかいたい、笹崎社長の寝顔をもっとみたい」と続けた火野は「だからこのZERO1に……みんなが許してくれるならZERO1に入団したいと思います!」と高らかに宣言した。ファンも火野コールの大合唱でもろ手を挙げて歓迎。喜びと驚きを隠せない火野は、「まだ近々、決まってるノアの大会とか、九州とか、ほかにも試合があるんで、入団したところで全部の大会に出られるわけじゃないけど、6月、7月からはもうZERO1の大会を優先して出ていこうかなと思ってますので、皆さん、ZERO1を一緒に盛り上げましょう!」と呼びかけた。最後にK-DOJO時代から旧知の間柄にある小幡を呼び込んだ火野は自身初となる「いくぞー! 3、2、1、ゼロワーン!」の叫びでZERO1の18周年記念・後楽園大会を締めた。

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