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3/6【新日本】外国人王者対決でジェイがオスプレイ粉砕 棚橋&オカダ&飯伏&後藤が包囲網

『旗揚げ記念日』東京・大田区総合体育館(2019年3月6日)
○ジェイ・ホワイトvsウィル・オスプレイ×

 IWGPヘビー級王者のジェイがNEVER無差別級王者のオスプレイを撃破。王者対決を制したジェイがオスプレイをなおも攻撃しようとすると、実況席から飯伏幸太が救出に登場。さらに、棚橋、オカダ、後藤もリングに飛び込み、ジェイ包囲網を敷いた。

 「旗揚げ記念日スペシャルシングルマッチ」として、IWGP王者のジェイとNEVER王者のオスプレイが激突した。ジェイは2・11大阪で、オスプレイは1・4東京ドームでそれぞれベルトを初戴冠。オスプレイは2・22後楽園でダルトン・キャッスルを下して初防衛を果たすと、BULLET CLUBのTシャツを引き裂いてジェイに宣戦布告し、47年目の旗揚げ記念日で外国人王者対決が決定した。両者は2017年5月にROHのリングで対戦。オスプレイが勝利している。

 序盤はオスプレイペースで進んだものの、場外戦になるとジェイが高速バックドロップで反撃。ブレーンバスターの構えから無造作に鉄柱に叩きつけた。オスプレイは昨年後半の欠場に繋がった古傷の脇腹を痛打し、うめき声をあげる。

 見逃さないジェイはストマックブロックなどで脇腹攻めを展開。オスプレイが抵抗しても、ハンドスプリング攻撃を狙って倒立した瞬間に脇腹をエルボーで射貫き、スワンダイブを狙ったところでも足を払って腹部からトップロープに転落させた。

 それでもオスプレイはサスケスペシャルを皮切りに決死の反撃へ。スワンダイブ式エルボー、ハンドスプリング式レッグラリアット、その場飛びスカイツイスタープレスと畳みかける。トペスイシーダはジェイにキャッチされ、そのまま鉄柵に投げ飛ばされてしまい、再び脇腹に大ダメージを負ったものの、オスプレイは一歩も引かない。ジェイをコーナーに固定し、股の間を縫うようにトラースキックを一閃。サマーソルトキック、延髄斬りの連続攻撃を繰り出すと、ジェイのコンプリートショット→ジャーマンを食らっても止まらず、その場飛び式スパニッシュフライを敢行した。

 打撃戦でも前に出ると、ジェイを肩車で抱えたままコーナーに上がり、雪崩式の変型アイコノクラズムでマットに叩きつける。ジェイはリング上に倒れ込み、のらりくらりとピンチを乗り切ろうとするが、オスプレイは顔面にドロップキックをぶち込むと、コークスクリューキックを発射。オスカッターに繋げる必勝パターンで勝負に出た。

 これを読んだジェイは空中でオスプレイの体をキャッチし、シャープセンセーション(十字固めで捕獲してのエルボー連打)でメッタ打ちにするも、続くブレードランナーをスカしたオスプレイはリバースフランケンを決め、フルスイング式バックエルボーを側頭部にグサリ。ヒジのサポーターを外すと、後頭部にもバックエルボーを狙った。

 だが、ジェイのセコンド・外道がリングに割って入り、強引に阻止する。オスプレイが外道に気をとられた隙に、息を吹き返したジェイがローブローをグサリ。スリーパースープレックスでぶっこ抜くと、両腕クロス式ハーフハッチで畳みかけ、またもやブレードランナーの体勢に。

 粘るオスプレイはバク転して体勢を切り換え、ジャンピングパワーボムを敢行すると、リバース450°スプラッシュを投下。脇腹の痛みに苦もんしながらも、ストームブレイカーへ。ジェイは切り返してまたもやブレードランナーの構えに入ったが、振り払ったオスプレイはスリーパースープレックスを1回転して不時着し、トラースキックを乱れ打って、コークスクリューキックを顔面にぶち込んだ。

 そして、試合を決しようとオスカッターにいくが、ジェイは狙いすましたカウンター式のブレードランナーで撃墜。すぐさま正調ブレードランナーでオスプレイを沈めた。

 王者対決を制したジェイだったが、これだけでは飽き足らず、パイプイスを手にしてオスプレイを殴りつけようとする。だが、ここで実況席からリングに飛び込んだ飯伏がパイプイスを奪い取ってオスプレイを救出した。BULLET CLUBが大挙してリングを占拠し、逆に飯伏を蹂りんしようとしたものの、今度は棚橋、オカダ、後藤が登場し、飯伏を助け出した。

 復帰する飯伏と棚橋たちの合体が決定的となり、ジェイの包囲網が完成する形となったが、とはいえ、メインイベントで勝利したのはあくまでもスイッチブレードだ。リングサイドで勝ち名乗りを受けたジェイは、エプロンに上がり、立ち並んだ棚橋、オカダ、後藤、飯伏にIWGPのベルトを見せつけて勝ち誇った。

 ジェイはNEW JAPAN CUP覇者を4・6MSGで迎え撃つことが決まっている。IWGP王者がリングを去ると、オスプレイを加えた5人がそれぞれ改めて「俺がいく」とアピール。いよいよ2日後、ジェイへの挑戦権を懸けた32人参加のトーナメントが開幕する。

【ジェイの話】「ベルトが重いから持っていてくれないか。(外道に渡すと)飯伏はこの重さを感じたことないだろう。後藤だってそうだよな。今日の試合はひとつもサプライズはなかった。オスプレイは全てをあのリングの中で出したにもかかわらず、このベルトを奪うことはできなかった。お前の強さは勝利するに十分でなかったということだ。俺のTシャツを破って、散々嫌がらせをしてくれたが、お前の言うことを聞くヤツなんか誰もいない。俺の言うことにみんな耳を傾けているんだ。金は俺のもとに降る。マディソン・スクエア・ガーデンのメインイベントはこの俺だ。俺たちの新時代に…(トゥ・スィートポーズをBULLET CLUBの面々で決める)」

【オスプレイの話】「今は自分に落胆している。ジェイがしっかりと仕事を果たしたということだな。これで1勝1敗。自分の隙を見て攻撃を仕掛けていた。最終的には自分の中で感覚がなくなる感じがした。ブレードランナーをやられて、そこで自分は終わっていたと思う。ジェイが最終的にはフィニッシュを決めたということだ。ここでわかったのは、ジェイ・ホワイトの側に外道がいると、戦い方がまったく違ったストーリーになってしまうこと。外道が関わっていると、1対1の戦いとは違ったものになってしまう。でも、とにかく今ここで俺が言わなきゃいけないのは、助けに来てくれた飯伏、後藤、オカダ、棚橋にお礼を言うことだ。NEVER、そしてジュニアヘビー級とあるけれど、今自分の目の前にあるのはNEW JAPAN CUPで勝つことだろう。そして、その優勝を引っさげて、マディソン・スクエア・ガーデンに出る。それが俺が今からやらなきゃいけないことだ」

【棚橋&飯伏の話】
▼飯伏「やっと、やっと自分の考えで決断することができました。本当に、本当にありがとうございます。すいませんでした、いろいろと。そして、これからもよろしくお願いします」

▼棚橋「じゃあ、棚橋&飯伏組もあるかもしれないな」

▼飯伏「頑張ります。やります」

【オカダの話】「別に助けに行ったわけでもないからね。病み上がりの人なんでどうでもいいし、オスプレイは助けたけども、もう1人いた人は関係ありません。そして、俺が優勝して、IWGPのベルトも取り返します」

【後藤の話】「飯伏、NEVER覚えてるか? お前のことを一番よくわかってるのはこの俺だよ。行くところないんだったら、この俺と組まねえか? そして、ジェイ・ホワイト。俺たち全員がお前の首を狙っているってことを忘れるんじゃねえぞ」

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