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3/6【新日本】ライガー12度目の戴冠ならず 石森が象徴突破でIWGPジュニアV2、MSGでリー迎撃へ

『旗揚げ記念日』東京・大田区総合体育館(2019年3月6日)
IWGPジュニアヘビー級選手権試合=○石森太二vs獣神サンダー・ライガー×

 石森がライガーを下し、IWGPジュニア王座V2。4・6ニューヨークMSG大会でドラゴン・リーとのV3戦が決定的となった。

 新日ジュニアの象徴・ライガーは史上最多記録となる11度のIWGPジュニア戴冠歴を誇る。そして今回、王者・石森の指名によって2016年5月以来2年10ヵ月ぶりの挑戦が決定。前哨戦では丸め込みによる短時間決着で直接勝利を奪うなど獣神がキャリアの差をみせつけてきた。勝てば2000年7月に第37代王者から陥落以来、実に18年8ヵ月ぶり12度目の戴冠。自らの歴史を塗り替える戦いに臨んだ。

 大・ライガーコールで迎えられた獣神は序盤からアームロックやロメロスペシャルで石森をコントロールしてさらなるライガーコールを起こす。エプロンからのトペコンヒーロから場外での垂直落下式ブレーンバスターで石森をリングアウト寸前に追い込んだ。

 止まらないライガーは雪崩式フランケンシュタイナーで追い討ちをかけたが、石森はスワンダイブ式ヒップドロップで逆襲。三角飛びケブラーダも発射して一気に巻き返す。リングに戻っても串刺しダブルニー、変型ストマックブロックで攻めまくる。ライガーもフィッシャーマンバスター、掌打、ライガーボムで怒とうの反撃に出たが、3カウントは奪えず。浴びせ蹴りをキャッチした石森がYes Lockで捕らえた。

 意地で耐えたライガーはグラウンドコブラや空中胴締め落としでニアフォールに追い込んだものの、石森はフライングヘッドシザースで飛びついてのフェースクラッシャーでシャットアウト。再びYes Lcokで絞め上げて獣神をギブアップさせた。

 ライガーの18年8ヵ月ぶり12度目の戴冠はならず。それでも万雷のライガーコールが送られて引き揚げてくると、、「ただ俺が弱かったというだけです。これが現実で、事実です。ファンの皆さんには申し訳ない」と多くを語らなかったものの潔く負けを認めた。

 一方、2度目の防衛を果たした石森は象徴を突破したことで、早くも次なる戦いに目を向けた。「次は4月6日、マディソンスクエアガーデンでこのベルトをかけてタイトルマッチがしたい」とアピール。「ROH、挑戦者出てこいコノヤロー!」とアメリカからの挑戦者を募った。するとドラゴン・リーが現れ、スペイン語で挑戦を表明。石森もスペイン語で受諾すると、「楽しませてやるよ。イッツ・リボーン」と通告した。

 「俺はどうしても平成を象徴するレジェンドを超えたかった。過去にライガーたちがこのベルトを争って、凄い価値のあるベルトになったかもしれない。でも、まだまだ足りない。俺はこのIWGPジュニアヘビー級のベルトをもっと! 高いステージに上げて、新日本ジュニアをリボーンしてやるよ」。そう高い目標を掲げた石森。その一環となるのがニューヨークの殿堂・MSGでの防衛戦となるのは間違いない。

【石森の話】「ボウズに負けてしまったな、獣神サンダー・ライガー。俺はどうしても平成を象徴するレジェンドを超えたかった。過去にライガーたちがこのベルトを争って、凄い価値のあるベルトになったかもしれない。でも、まだまだ足りない。俺はこのIWGPジュニアヘビー級のベルトをもっと! 高いステージに上げて、新日本ジュニアをリボーンしてやるよ。イッツ・リボーン!」

【ライガーの話】「石森が強くて、俺は弱かった。それだけだ。他には何もないよ。何もない。俺なりに今日の試合を通していろいろ考えるところもあって…。まあ、近いうちにいろいろ語らせてもらいます。今ここでは他の試合もあるし、どうのこうのもないので。ただ俺が弱かったというだけです。これが現実で、事実です。ファンの皆さんには申し訳ない。あれだけ応援してくれて、応援に包まれて、それに応えることができなかった。ある意味、プロ失格だとも思うし。まあ、そんなことも踏まえて、口べたな俺がいろいろこのあとまた語らせてもらいます。今日はそれだけだ。ごめん」

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