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3/15【全日本】野村に脅威 宮原が三冠V3戦へ「キラー宮原」投入を宣言

『2019 DREAM POWER SERIES』三重・さんぎんアリーナ(松阪市総合体育館)(2019年3月15日)
○諏訪魔&石川修司&青木篤志vs宮原健斗&ヨシタツ&青柳優馬×

 三冠王者・宮原がV3戦へ向けて挑戦者・野村に脅威を感じつつ、「キラー宮原」投入を宣言した。

 3・12新木場大会で宮原は野村のマキシマムによって直接3カウントを奪われた。これが対野村初黒星。フィニッシュ前には師匠・佐々木健介のフィニッシュホールドだったノーザンライトボムも敢行され、「肉体的にも精神的にもダメージを与えてやる」と通告された。

 2・24横浜文体で野村がNEXTREAM脱退を宣言し、三冠挑戦をぶち上げた時から宮原は野村を敵と認識したはずだった。が、一切の妥協なしに立ち向かってきた野村に対し、「僕が情を捨て切れてなかった」という。「たぶんそこが最後の詰めの甘さが出たかなというのが敗因ですね。敵と言っていたものの、体が伴ってなかった」と分析した宮原は、「こっちが今、完全に勢いは負けてますよね」と現状を認めるしかない。

 そして新木場でノーザンライトボムの餌食となって感じたのは「そこくるかって部分はありましたね」という驚きだった。「不安要素が一つあるとすれば、何を考えてるかわからないんですよ。これだけ長く一緒にやってきてわからないということは、敵対したらなおさらわからない」というように、突拍子もないことを仕掛けてきそうな野村に脅威すら感じている。

 「一気に持っていかれちゃいそうな世間的な雰囲気も感じるんで。9-1で野村を応援するでしょう、プロレスファンはこういうシチュエーションは」。そんな危機感も抱いている宮原だが、当然、譲るつもりはない。そこで宮原も対抗策を用意するつもりで、「僕も30代初めての防衛戦なんで、そこはちょっと違ったキラー宮原を出していきたい」と宣言した。 もはや情など必要ない。「それぐらいにならないと勝てない相手」と野村を認めた宮原は三冠V3戦で鬼と化す。

【宮原の話】
――3・12新木場の前哨戦で野村に初のピンフォール負けを喫したが、この結果をどのように受け止めている?

▼宮原「たぶん野村直矢選手が抱く宮原健斗と、僕が描く野村直矢の差が出ちゃったのかなと思いますね。ずっと組んでて、いざこうやって初めてじゃないですか、こういうシチュエーションというのは。その中で僕が情を捨て切れてなかった。たぶんそこが最後の詰めの甘さが出たかなというのが敗因ですね。敵と言っていたものの、体が伴ってなかった」

――野村のことをまだ敵と完全に認識できていなかったと?

▼宮原「そう思おうとしてたんですけど、0.1%何かが足りなかったんでしょうね、僕に」

――甘く見ていたわけではないと?

▼宮原「そういうのじゃないんですけど、何か敵というものに対してのギラギラしたものが劣ってたんだと思います。でも、あれで完全に切り替わったんで。負けてますからね。負けてるんで、こっちが今、完全に勢いは負けてますよね」

――しかも野村はノーザンライトボムを敢行してきたが?

▼宮原「だから不安要素が一つあるとすれば、何を考えてるかわからないんですよ。これだけ長く一緒にやってきてわからないということは、敵対したらなおさらわからない。しかも禁断じゃないですか、ぶっちゃけ。ああいった意味で空気を…いや悪いですね。ホントに禁断ですよね」

――本人は「肉体的にも精神的にもダメージを与えてやる」と言っていたが?

▼宮原「だからホント読めないですね。なぜそこにまた話題を?という部分もあるし。そこはぶっちゃけ不安要素があるとすれば読めない、何を考えてるかわからないっていうところが不安要素ですね」

――実際、精神的ダメージはあった?

▼宮原「そうですね。そこくるかって部分はありましたね。そういう部分では今、話題性も全てもっていかれてますね挑戦者に。本人はそういう気持ちなんでしょうね。だから19日、ホントに凄いことになりそうですね。何かホントに歴史に残るような日になりそうですね。ただ単の日になりそうじゃないですね、俺としても」

――平成最後の三冠戦で、野村初挑戦とあって、新時代の第一歩と言える一戦だが?

▼宮原「そうですね。三冠戦線新時代ですか。僕としてはそこに譲らない気持ちですね。一気に持っていかれちゃいそうな世間的な雰囲気も感じるんで。9-1で野村を応援するでしょう、プロレスファンはこういうシチュエーションは」

――実際、最高マイクの時も「野村!」の声がたくさん飛んでいたが?

▼宮原「このシチュエーションって僕にとっても初めてなんで。でもちょっとね、キラー宮原を出したいですね。僕も30代初めての防衛戦なんで、そこはちょっと違ったキラー宮原を出していきたいですね。キラーですよ。それぐらいにならないと勝てない相手ですからね」

――それだけ野村の存在が脅威になっている?

▼宮原「脅威でしょう。だってあの禁断の技を出したり、そういったものを平気でやれるってことは、たぶん僕に対して情なんてないでしょう。利用することしか考えてないと思いますよ。そこは19日、どうなるんでしょうね。ファンの皆さんもどっちを推すんだ?と。ファンの皆さんにとっても大事な一戦ですよ。これ本当に歴史変わると思うんで、この一戦をプロレスファンは見逃さないようにしないと乗り遅れちゃうと思いますよ。だからキラー宮原投入しましょうよ、そろそろ。あっちがあんな禁断出してくるんだったら、こっちも考えるぞって。そういうことですよ」

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