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3/17【大日本】決死の5mダイブ敢行 捨て身の宮本が宇藤撃破で単独首位

『一騎当千〜DeathMatch Survivor〜』東京・後楽園ホール(2019年3月17日)
「一騎当千〜DeathMatch Survivor〜」Aブロック公式戦 スキャフォールドデスマッチ ○宮本裕向vs宇藤純久×

 リング上に設置された足場から宮本が決死の5mダイブを強行。捨て身の荒技を連発した宮本が宇藤を撃破し、一騎当千3勝目を挙げ、Aブロック単独首位に立った。

 「一騎当千〜DeathMatch Survivor〜」Aブロック公式戦で宮本と宇藤が対戦した。宮本は開幕戦で関根龍一を撃破。伊東竜二に敗北を喫したものの、木高イサミとのヤンキー二丁拳銃対決を制して白星を先行させている。一方、今日が初戦となる宇藤は昨年のストロング部門にも参加しており、唯一の2年連続出場。昨年からデスマッチに出場するようになり、最近は小林軍団の一員として勢いをつけている。

 形式は「スキャフォールドデスマッチ」。建設現場の足場を模した形式で、元とび職の宮本は得意としているが、宇藤は初挑戦となった。赤コーナーと青コーナーを結ぶようにはしごを使って足場が組まれると、まず2人はその下でグラウンド戦を展開。宮本が挑発すると、両者は足場に上がった。

 余裕の宮本に対し、宇藤はさすがに不安そう。宮本は足場を揺らして宇藤を動揺させると、すぐさまDDTを敢行。リングに降りた宮本は足場を挟んでのぶら下がり式ロメロスペシャルで絞め上げると、蛍光灯の吊されたロープや有刺鉄線の巻きついたフェンスに投げつけた。さらに、蛍光灯を挟み込んでの頭突きや串刺しダブルニーで追撃する。

 防戦一方の宇藤だったが、雪崩式ブレーンバスターはマットに突き落として阻止。正面飛びドロップキックで有刺鉄線フェンスに宮本を衝突させると、そこに串刺しラリアットを突き刺す。さらに、有刺鉄線フェンスを使ったカーフブランディングで蛍光灯に顔面から激突させた。

 攻撃の手を緩めない宇藤はチェーンの付いた巨大スパナで宮本を痛打。額にもブッ刺していく。そして、チェーンを宮本の足にくくりつけると、足場を利用して空中に逆さ吊りにし、無造作にマットに叩き落とした。

 さらに、宇藤は有刺鉄線フェンスへのリバースタイガードライバーの構え。だが、宮本はリバースして逆襲に転じる。有刺鉄線フェンスへのボディスラムを見舞うと、たまらず場外に転落した宇藤を見るや、躊躇無く足場の上に。そして、場外の宇藤めがけて足場の上から鉄柱越えの5mダイブ。捨て身の一撃に場内は沸騰し、「宮本」コールに包まれた。

 足を痛めながらも宮本は宇藤をリングに押し込み、ニールキックやラリアット乱射で畳みかける。そして、足場に再び上がり、ムーンサルトプレスの構えに。気づいた宇藤は足場を揺らして抵抗。有刺鉄線フェンスを投げつけて宮本を足止めすると、セコンドの鈴木から蛍光灯製扇を受け取り、足場の上で宮本の脳天に振り下ろした。そして、非情にもリングに突き落とし、足場の上からダイブする。

 間一髪避けた宮本は、即座に蒼魔刀をズバリ。サンダーファイヤーで追い討ちすると、最後は足場の上からムーンサルトプレスを敢行し、ヒザを強打した痛みに苦しみながらも執念の3カウントを奪い取った。

 宮本はこれで3勝目。メインで伊東が敗れたため、Aブロック単独首位に立った。右ヒザのダメージを気にする宮本だったが、「あと2戦しかない。あと2戦勝てば、間違いなく決勝トーナメントに行けるでしょう。だから、怪我してでも、ヒザが動かなくなっても、僕はこのリーグ戦、最後までやり抜きます」と悲壮な覚悟を口にした。

【宮本の話】「勝ったけど、3勝1敗になったけど、ちょっとダメージがあったな。(足を気にして)痛え。でも、単独トップじゃないですか? あと2戦しかない。あと2戦勝てば、間違いなく決勝トーナメントに行けるでしょう。だから、怪我してでも、ヒザが動かなくなっても、僕はこのリーグ戦、最後までやり抜きます。ちょっとまだ心配ですけどね。今は単独トップ。それでいいでしょう」

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