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3/17【新日本】NJC2回戦…鬼のヒザ攻め耐えて因縁の鈴木突破 SANADA「実はMSGが好きです」

『NEW JAPAN CUP 2019』東京・後楽園ホール(2019年3月17日)
「NEW JAPAN CUP 2019」2回戦=○SANADAvs鈴木みのる×

 鈴木が仕掛けた鬼のヒザ攻めを耐え抜いたSANADAが、ラウンディングボディプレスで激勝。NEW JAPAN CUP準々決勝進出を決めると、「実はMSGが好きです…」と優勝者が立つリングに思いを馳せた。

 「NEW JAPAN CUP 2019」2回戦で、SANADAと鈴木が対戦した。SANADAは後藤洋央紀を、鈴木は小島聡をそれぞれ1回戦で撃破。2人は2・2札幌でシングルマッチを行い、鈴木がゴッチ式パイルドライバーで勝利したが、2・3札幌でのIWGPタッグ戦ではSANADAがラウンディングボディプレスで雪辱していた。

 静かな立ち上がりとなったが、SANADAがパラダイスロックにこだわったのが仇に。鈴木は捕獲されたふりをして偽装。低空ドロップキックを寸前で避けると、ぶら下がり式アキレス腱固めを皮切りに右足攻めに打って出た。

 場外では鉄柱や鉄柵、パイプイスを使ってヒザに一点集中攻撃を展開。リングに戻っても、ローキックを乱射し、アキレス腱固めに捕獲する。挽回したいSANADAは低空ドロップキック、ドラゴンスクリューで反攻するも、ヒザへのダメージを引きずって流れに乗れない。鈴木は串刺しフロントハイキック、ランニングローキックで蹴り飛ばすと、エルボー合戦も優勢に進めた。

 そして、今度はスリーパー地獄に引きずり込む。スタンドで首を捕らえると、SANADAがSkull Endで切り返そうとしても、グラウンド式で再捕獲。長時間絞め続けてスタミナを奪い取ると、ニーリフト連打からゴッチ式パイルドライバーへ。

 SANADAは意地のリバース。またもやスリーパーを狙われたものの、今度はすぐに脱出し、Skull Endからラウンディングボディプレスに繋げる必勝パターンに持ち込んだ。

 しかし、ヒザへのダメージが響き、すぐにはダイブできず、鈴木に回避される。それでも不時着したが、右ヒザを押さえて苦もん。それでもスワンダイブ式ミサイルキックで突っ込んだが、読んだ鈴木は右足をキャッチすると、ヒザ十字固め、そしてヒールホールドでギブアップを迫った。

 もはやこれまで…。場内は騒然となったが、SANADAが脅威の粘りを発揮する。何度リング中央に引きずり込まれてもギブアップは拒否。回転足折り固めで丸め込むと、鈴木のスリーパーにまたまた捕まったが、それでも懸命に耐え続けた。

 失神寸前まで追い込まれたものの、鈴木がゴッチ式パイルドライバーを狙った一瞬の隙を突いて、TKOを敢行。エルボー合戦をバックドロップで制すると、再びラウンディングボディプレスの構えに。鈴木が足を持って追いすがるが、SANADAはムーンサルトアタックで飛びつき、Skull Endに固めて好機を掴んだ。

 グラウンド式で絞め続けるが、鈴木も沈まない。ヒザを絡め取って反撃を仕掛ける。SANADAもSkull Endにこだわり、何度も攻守が入れ代わる我慢比べに突入。気持ちと気持ちの勝負で競り勝ったSANADAは、なおも立ち上がろうとする鈴木にラウンディングボディプレスを落とし、執念で3カウントを奪い取った。

 試合が決したあともSANADAは倒れたまま。右ヒザをアイシングされたが、痛みに表情を歪める。それでも声援を浴びると立ち上がり、マイクを持つと、「皆さんに伝えたいことがあります。実は…ニューヨーク、マディソン・スクエア・ガーデンが好きです」と宣言した。それから「ただ、一番好きなのはここ後楽園ホールです。おい、後楽園。シー・ユー・ネクスト・タイム!」と続けて締めくくったが、NEW JAPAN CUPの優勝者がIWGPヘビー級王者のジェイ・ホワイトに挑む大舞台・MSGの名前を口にしたのはSANADA流の優勝宣言ほかならない。

 3・21浜松で行われる準々決勝の相手はコルト・カバナ。技術戦が予想されるが、今のSANADAに死角はない。バックステージでは「イメージできるだろ? 長岡の決勝でメインに勝って、マイクを持っている姿を」と断言。昨年は準決勝で涙を飲んだが、今年はその先を見据えている。地元・新潟でNEW JAPAN CUP初制覇を果たし、4・6MSGまで突き進むのみだ。

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