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3/17【新日本】矢野とのくせ者対決制す 伏兵・カバナが準々決勝へ

『NEW JAPAN CUP 2019』東京・後楽園ホール(2019年3月17日)
「NEW JAPAN CUP 2019」2回戦=○コルト・カバナvs矢野通×

 矢野とのくせ者対決を制し、伏兵・カバナがNEW JAPAN CUP準々決勝に進出した。

 「NEW JAPAN CUP 2019」2回戦で矢野とカバナのくせ者対決が実現した。1回戦で矢野はデイビーボーイ・スミスJr.を、カバナは真壁刀義をそれぞれ翻ろうした上でクルリ。インサイドワークを駆使して勝ち上がってきた。両者は2017年10月に開催されたROH&新日本の合同興行『グローバルウォーズ』で一騎打ち。カバナがスーパーマンで勝利している。2・23後楽園ではタッグを組んだ2人が今宵は対角線のコーナーに立った。

 ゴング直後、カバナは矢野のタイツの中にテーピングがあることに気づくと、奪い取って場外に投げ捨てたが、その隙に矢野は横入り式エビ固めでクルリ。カバナがキックアウトすると、一転して矢野は謝罪した。

 矢野がコーナーマットを引っぺがそうとするのを防いだカバナは、矢野がプロデュースしたレトルトカレーをプレゼントされるとご満悦の表情を浮かべる。しかし、これは誘い水で、いきなり客席に投げ込むと、呆然とした矢野をいきなりクルリ。今度は矢野が何とかキックアウトした。

 その後も化かし合いが続く。変則的なロープワークで競り合うと、両者は並んでロープに手をかけ、同時にロープブレイクをアピール。思わず顔を見合わせた。カバナがコルバタを決めると、プランチャを狙うが、矢野は付き合わず。あとを追ってきたカバナをテーピングで鉄柵に固定しようと試みる。テーピングを奪い取ったカバナはあえて赤コーナーのコーナーマットをテーピングで固定して笑みを浮かべた。

 リングに戻った矢野は青コーナーのマットを引っぺがすも、カバナに奪われると、今度は赤コーナーに。しかし、カバナがテーピングで固めたために外せず、頭を抱える。ここがチャンスと、カバナはコーナーマットで殴り飛ばしにかかるが、海野レフェリーに奪い取られて失敗。一方、矢野はニュートラルコーナーのマットをはぎ取った。

 海野レフェリーがまたまた止めに入ると、矢野とカバナはコーナーマットを投げ合って押しつけ合う。矢野は苦し紛れに海野レフェリーに投げ渡すと、気が動転した海野レフェリーは矢野に投げ返した。

 この動きに抗議するカバナを矢野はスクールボーイで丸め込む。キックアウトされてもローブローを放つが、カバナはキッチリとガードした。ならばと矢野はマンハッタンドロップでカバナを足止めし、今度こそとコーナーマットで殴りかかる。が、カバナは寸前で回避。トップロープに当たったコーナーマットが吹き飛んで、矢野の顔面に直撃する。その背後で四つん這いになって矢野を転倒させたカバナは、狙いすましたスーパーマンで押さえ込み、技ありの3カウントを奪い取った。

 伏兵・カバナが準々決勝に進出。感激した表情を見せるカバナに対し、矢野は潔く自身がプロデュースしたレトルトカレーを贈呈してエールを送る。試合中には客席に投げ込んだカバナだったが、ここではタイツの中に大事そうに仕舞い込み、笑顔で観客席に頭を下げた。

 「こんなことになるなんてまったく予想してなかったよ。俺の20年以上のプロレスキャリアの中で、このNEW JAPAN CUPに出られたというだけで満足しているような状態だったんだ」と勝利が信じられない様子のカバナだったが、「20年というキャリアがたった一夜のお祭りで終わってしまわないようにしなきゃな」と気合いを入れ直し、「次、鈴木とSANADA、どっちが勝ち進んでも、対戦するのは怖いよ。でも今、俺にはいい流れが来ている」とさらなる番狂わせを予告した。

 その後、メインイベントでSANADAが勝利。3・21浜松で行われる準々決勝の対戦相手はSANADAに決定した。

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