プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

3/24【全日本】メイン快勝&最高マイク締め 宮原が被災地・女川に全力ファイトでメッセージ

『2019 DREAM POWER SERIES』宮城・女川町総合体育館(2019年3月24日)
○宮原健斗&ヨシタツ&青柳優馬vs諏訪魔&石川修司&岡田佑介×

 三冠王者・宮原が被災地・女川に全力ファイトでメッセージを送った。

 3月シリーズもこの日を含めて残り2大会。女川の地を初めて訪れた宮原は三冠王者としてメインに登場し、ヨシタツ&青柳とのトリオで諏訪魔&石川&岡田と対戦した。和田京平レフェリーとの絡みで注視を浴びた最高男は石川相手にドロップキックを連射して攻め込むなど躍動。終盤には岡田の猛攻に手を焼いたものの、フロントハイキック、ブラックアウトで鎮圧すると、二段式ジャーマンで3カウントを奪った。

 メインを勝利で飾った宮原はヨシタツとのヨシケン劇場と最高マイクで女川大会を締めた。ここ女川は2011年3月11日に発生した東日本大震災の被災地で、中でも最も死亡率が高い55.9%を記録するほどの甚大な被害を受けた。震災から8年が経過した今なお、女川町内には倒壊した建物の跡地であろうと思われる土地がいくつもあり、震災の爪痕が残されていた。

 そんな女川に初めて訪れた宮原が心掛けたのは「この女川という町を元気づけるために俺は今日、全力でリング上でいつも通り戦った」と言うように普段と変わらぬ全力ファイトだった。それは「プロという名のつく商売をやる以上は何か人に伝えられることが絶対ある」と信じるからこそ、「何か観てる人に元気を与えられるような、それは今日に限らずだけど、いつも通りリング上から全力のエネルギーを皆様に与えたい」との思いが込められていた。「何か皆さんの明日への活力の足しになれば」と願う最高男のメッセージは被災地に届いたであろうと思われる。

【宮原の話】「今日はね、ここ女川という地に、このプロレス界で最も最高の男・宮原健斗が足を踏み入れた。そしてこの女川という町を元気づけるために俺は今日、全力でリング上でいつも通り戦った。それがどう見てる人に伝わってるかは人それぞれだと思う。ただね、俺がこういう形でリングに立つ。それを考えた時、何か観てる人に元気を与えられるような、それは今日に限らずだけど、いつも通りリング上から全力のエネルギーを皆様に与えたいなと思って試合しました。しっかりマイクで締めることができて、自分を表現できたかなと思います。(震災の被害が大きかった女川の復興の願いを込めて戦った?)やっぱり僕らっていうのは表現者という仕事をしている以上はそういった世の中の流れというか、そういうものを無視して生きることはできないから。その本当の気持ちは僕には正直わからない。ただ、プロという名のつく商売をやる以上は何か人に伝えられることが絶対あると思うし。それは僕は常に毎日そう思ってリングに立ってるんでね。何か皆さんの明日への活力の足しになれば、俺は今日ここに来たかいがあるかなと思います。でも何か今日、女川の皆様に逆にパワーいただいちゃいましたね。3月、残すところ(3・27)横浜。チャンピオン・カーニバル前の最後の試合。何が起こるかわからない。いつもチャンピオン・カーニバル前最後の試合って何か起こるからね。これは皆さん、また横浜でぜひお見逃しなく」

プロ格 情報局