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3/29【NOAH】Hi69計量クリアも…鼓太郎が稔撃破でGHCジュニアタッグV2 二冠獲り宣言

『Spring Navig. 2019』東京・後楽園ホール(2019年3月29日)
GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合 ○鈴木鼓太郎&小川良成vsHi69&田中稔×

 Hi69が公開計量をパスしてタイトル戦に臨んだものの、鼓太郎が稔を返り討ち。小川&鼓太郎がGHCジュニアタッグ王座V2を果たした。試合後、鼓太郎がGHCジュニア王者の稔に挑戦を表明し、二冠獲りを予告した。

 GHCジュニアタッグ王者の小川&鼓太郎組に、二冠獲りを狙う稔がHi69とともに挑戦宣言。王者組は“100キロ超え疑惑"がつきまとうHi69の公開計量を条件に対戦を受諾し、後楽園大会のセミファイナルでタイトル戦が組まれた。

 Hi69は体重計持参で登場。入場直後に行われた計量の結果、体重計は「99.4キロ」を示して見事に“クリア"した。晴れてタイトル戦が認められたHi69は3ヵ月ぶりの王座返り咲きを目指して躍動。客席にテーブルを設置し、そこに鼓太郎を寝かせ、鉄柵超えのストゥーカスプラッシュを敢行すると、テーブルが真っ二つとなり、場内を大きく沸かせた。動きの止まった鼓太郎の左腕に挑戦者組は照準。入れ代わり立ち代わりで一転集中攻撃に打って出る。

 鼓太郎は何度も表情を歪ませたが、何とか窮地を乗り切ると、小川がインサイドワークで試合を立て直す。Hi69のダイブ攻撃を倒れ込み式急所剣山で撃墜。みちのくドライバー2を食らっても、ライオンサルトは自爆に追い込んだ。そして、体力を回復させた鼓太郎が再び登場。小川とのスピーディな連続攻撃で稔を攻め立てる。

 しかし、挑戦者組も譲らず、ハイキック&トラースキックの同時弾を皮切りに、Hi69のトラースキック、稔のハイキック、Hi69のデスバレーボムが連続して鼓太郎に決まる。鼓太郎がエクスカリバーで巻き返しを図ったが、稔はビット狙いを完璧に読んで倒立した瞬間に腕を蹴り飛ばして流れをすぐに奪還。ハイキックで棒立ちにさせると、ミノルスペシャルで腕攻めの総仕上げにかかった。

 一度は小川のカットが間に合うも、稔は止まらない。激しい先読み合戦を制し、ジャンピングハイキックから腕ひしぎ逆十字固めに再び捕獲する。鼓太郎が必死に抵抗するも、執拗に絞め上げてギブアップを迫った。Hi69も小川をフェイスロックで足止めする。

 大ピンチを迎えた鼓太郎だったが、その目は死んでいなかった。強引に稔を担ぎ上げて脱出に成功。Hi69が鎮圧に動こうとした瞬間、小川がバックドロップで排除すると、鼓太郎は稔を肩車し、豪快なレクイエムを敢行して、逆転の3カウントを奪い取った。

 鼓太郎&小川組がジュニアタッグ王座を死守し、2度目の防衛に成功。ベルト奪取を逃して肩を落とす稔に対し、鼓太郎は「田中稔、お前の持っているそのシングルのベルト、俺がいただきにあがります。覚悟しな」とシングル王座挑戦を表明した。

 稔の二冠奪取を阻止した鼓太郎が、逆に二冠獲りを突きつけた形。バックステージでも鼓太郎は「次は俺が二冠狙う番でしょ。“世界のベルト"にしたいんでしょ? だったら俺とやり合いましょう」と挑戦を迫った。一方、稔は「『GHCジュニアのベルトをいただきにあがりました』だと? もし俺をパクってるんだったら、俺は『いただきにまいりました』と言ったんだ」と強がったものの、「お前の望む通り、お前がやりたいっていう会場で、これ(ベルト)を懸けてやってやろうじゃねえか」と迎撃を宣言し、タイトル戦が決定的となった。

【試合後の小川&鼓太郎】
――試合を振り返って、稔&Hi69組はどうだった?

▼小川「ほぼほぼ鼓太郎一人で勝ったような試合だったから。鼓太郎に聞いてみて」

▼鼓太郎「タッグチームとしては長く組んでるだけにね、良いチーム力だったと思うけど、そこを個の力で突破したから。最後は小川さんの良いヘルプももらえたし。次は俺が二冠狙う番でしょ。“世界のベルト"にしたいんでしょ? だったら俺とやり合いましょう」

――鼓太郎選手も昨年、シングルのジュニア王座を道半ばで落としたが?

▼鼓太郎「もっとかき回してやろうと思ったのにね。やっぱりあんなにタイトルマッチ次々に組まれたらコンディション間に合わないよ。今月だってこれでタイトルマッチ3回目。こんなタイトルマッチするレスラーいないでしょ? 疲れてしょうがないよ…」

――スティンガーでGHCジュニアのベルトを独占したい?

▼鼓太郎「もう2本揃ってんだから、次は3本目でしょ」

――次はヘビー級のタッグリーグ戦が主役のツアーだが?

▼鼓太郎「ヘビー級のお手並み拝見でしょ。タイトルマッチをどこで組むかは会社次第。俺は挑戦者だし。どんな場所でもやりますよ」

――小川選手もこのコンビにいっそう愛着が蘇ってきた?

▼小川「そうだね。まぁYO-HEYも静かにしてないだろうからね。まぁ俺(への質問)はいいよ。今日はなんにもしてないから(笑)」

【稔の話】「『GHCジュニアのベルトをいただきにあがりました』だと? もし俺をパクってるんだったら、俺は『いただきにまいりました』と言ったんだ。まあでも、ここまで完膚なきまでにやられたんだったら、望むところですよ…望むところ? なんだ、頭打ってわからねえよ。お前の望む通り、お前がやりたいっていう会場で、これ(ベルト)を懸けてやってやろうじゃねえか。全日本プロレス時代から彼と当たってきて、いい選手なんだっていうのはわかってたんで。まあ、彼とだったら、この間の原田戦を超えるような試合ができそうだし。防衛戦をやるたびにドンドンドンドン更新していくつもりでいるんで。なんか最近、ジュニアは試合よりも話題作りみたいなそういう風潮があるけど、俺はだったら逆に行きますよ。話題作りよりも、凄え試合をやって、『なんかノアのジュニアは凄え試合をやってるな』って注目を集めさせますよ。望むところ。いつでもやります。明日とか言わないかぎりは」

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