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3/31【ZERO1】藤波が靖国初登場、快勝・大谷が今年2度目10・26奉納プロレス開催を発表

『奉納プロレス 第16回大和神州ちから祭り』東京・靖国神社相撲場(2019年3月31日)
○大谷晋二郎&藤波辰爾&高岩竜一vsTARU&クリス・ヴァイス&横山佳和×

 藤波が靖国大会初参戦でドラゴン殺法を連発。勝利を決めた大谷は今年2度目となる靖国大会(10月26日)の開催を発表した。

 炎の飛龍がキャリア43年にしてZERO1靖国大会に初参戦。新日本時代の後輩・大谷&高岩とトリオを結成し、TARU&ヴァイス&横山のブードゥー・マーダーズ(VM)と対戦した。

 大谷&高岩が登場した後、テーマ曲「ドラゴンスープレックス」が鳴り響く中、歓声に迎えられて藤波が初めて靖国のリングに立った。

 先発を買って出た藤波は横山相手にリストロックで絞り上げたり、張り手を見舞ったりと存在感を発揮。その後、場外戦に持ち込まれ、TARUと横山の凶器攻撃に苦しめられたが、TARUをテーブルに叩きつけてやり返した。

 だが、そのままVMが場外戦で主導権を握り、セコンドのRAICHOがトイレの上からケブラーダを敢行して援護射撃に出る。戦場がリングに戻っても大谷が集中砲火を浴びる苦しい展開が続いた。

 それでも大谷はバックドロップでヴァイスを投げて突破口を開いた。タッチを受けた藤波がドラゴンスクリューを連発してVM勢をなで斬りにし、足4の字固めでヴァイスを捕獲。その横で大谷が横山に顔面ウォッシュを連発する見せ場を作った。

 高岩もダイビングエルボードロップで続いた。ヴァイスの滞空式ブレーンバスター、ラリアット、TARU&ヴァイスのダブルタックル、TARUのT-クラッシュで攻め込まれたものの、横山相手にラリアット合戦、デスバレーボム合戦で渡り合った。

 大谷が串刺しフロントハイキックを連発してたたみかけると、TARUがパウダー攻撃で鎮圧。VM軍がセコンドも総出の連続串刺し攻撃を浴びせた。さらにTARUがミドルキック、横山がラリアットの連続攻撃を見舞ったが、藤波がドラゴンスリーパーでTARUをセーブ。その横で大谷がケサ斬りチョップを連発して一気に横山を仕留めた。

 試合を制した大谷は、靖国初参戦の藤波に感謝の意を表すと、「全然、藤波さんには及びませんが、僕も高岩もプロレスの世界に入って、もう27年が経ちます。でも、何なんだろう? これだけ長い期間プロレスやってるのに、試合が終わったあと、なぜかいつもこみ上げてるんだ。プロレスっていいなあ。プロレスって最高だなあ。そんな思いが何年経っても試合後にこみ上げてくるんです」と熱い思いを口にし、観客から大きな拍手を浴びた。

 興奮を抑えきれない大谷は「そんな僕にとっても、今日来てくださったお客様にとっても、最高のご報告があります。今年創立150年を迎えられた靖国神社、奉納プロレス。その奉納プロレスですが、靖国神社様からこう言われました。『150年の記念すべき年。もう1回奉納プロレスをやってください』と。皆様、日にちまで決まってます。今年の秋、10月26日土曜日。奉納プロレス決定です」と秋の靖国大会開催を発表。大歓声が巻き起こると、「今日来てくださったお客様、しっかり顔を覚えてますんで、今のうちに10・26予定を空けておいてください。来てくださった客様には最高のプロレスを見せる。お約束します」と改めて誓った大谷だった。

 大谷と藤波コメントを発表。靖国での試合を「ちょっと緊張しますね。やっぱり神聖な場所だしね。最後の最後になって、僕もこういうチャンスが巡ってきて。神聖なところだから、もう1回、そういう部分では気持ちを新たにまたリングに立てるかなっていう」と振り返った藤波は、「これだけ団体がいくつもある中で、唯一ZERO1で靖国のこういう場所でリングを組めるということは幸せなことで。そのリングに上がれたのは僕も幸せですね」と充実感をあらわに。それを聞いた大谷はさっそく秋の靖国大会への連続参戦をオファーしていた。

【試合後の大谷&藤波&高岩】
▼大谷「どうもありがとうございました」

▼高岩「ありがとうございました」

※3人で握手を交わす

――藤波選手は靖国初参戦だったが、どうだった?

▼藤波「やっぱり場所が場所だけに、ちょっと心に期するものがありました。ちょっと緊張しますね。やっぱり神聖な場所だしね。最後の最後になって、僕もこういうチャンスが巡ってきて。神聖なところだから、もう1回、そういう部分では気持ちを新たにまたリングに立てるかなっていう。そういう部分で、自分なりに念じましたけどね」

――場外乱闘もしていたが?

▼藤波「ちょっと高さがね。そこはちょっと気をつけてたけど。いやでも、彼らはね。大谷君なんかは終わったあとあれだけ喋れる力が残っているし。連戦から遠ざかっているから、ちょっと勘を掴むまで時間がかかりますけど。なんて言うのかな、もう気心知れた選手だから、その部分では安心しましたけど」

――大谷選手と藤波選手のタッグは?

▼大谷「藤波さんはたぶん覚えておられないと思うんですけど、新日本時代にたった1度だけ藤波さんと…。本当に地方の大会だったんですけど、タッグを組ませていただいたことが実はあったんです。その時、嬉しくて嬉しくて。次の週の週プロにも出していただいて。場所までちょっと覚えてないので申し訳ないんですけど。相手は平成維震軍だったかな? 藤波さんと組ませていただいたという強烈な印象で覚えてます。僕の記憶だとそれだけじゃないですかね? もしかしたら」

――今日は顔面ウォッシュと足4の字固めの共演もあったが?

▼大谷「藤波さんが攻めておられる時に邪魔して申し訳ないです」

▼藤波「いやいやいや」

▼大谷「気分が高まって…」

▼藤波「誰の邪魔もさせないように、こっちは必死で捕まえてました」

▼大谷「いやあ、いいっすねえ、プロレスは」

▼藤波「もうZERO1って何年だっけ?」

▼大谷「もう18年になります」

▼藤波「これだけ団体がいくつもある中で、唯一ZERO1で靖国のこういう場所でリングを組めるということは幸せなことで。そのリングに上がれたのは僕も幸せですね」

▼大谷「ぜひもしよろしければまた次回も…」

▼高岩「お願いします」

▼大谷「スケジュールが合えばよろしくお願いします」

▼藤波「はい」

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