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4/3【WRESTLE-1】羆嵐ねじ伏せ近藤挑戦権獲得 王者T-Hawkは「覚悟」の迎撃宣言

『WRESTLE-1 TOUR 2019 CHERRY BLOSSOM』東京・後楽園ホール(2019年4月3日)
WRESTLE-1チャンピオンシップ次期挑戦者決定戦 ○近藤修司vs羆嵐×

 脇腹攻めに苦しみながらも、近藤が羆嵐をねじ伏せてW-1王座挑戦権を獲得。5・3後楽園で近藤の挑戦を受けて立つことになったT-Hawkは「俺はチームの、山村のぶんの気持ちまで背負って、来月は必ずこのベルトを防衛するので。皆さん、来月は…応援しろとは言わない。僕の覚悟を観に来てください」と宣言した。

 W-1王者のT-Hawkは3・21大田区で黒潮“イケメン"二郎を返り討ちにし、ベルトを死守した。そんな王者に近藤が挑戦を名乗り。すると、その近藤を背後からリザルト王者の羆嵐が襲撃し、こちらもタイトル奪還をアピールした。そこで、王者・T-Hawkが2人に挑戦者決定戦を指示し、今宵のメインイベントで実現した。前哨戦となった3・30横浜で羆嵐は執拗に脇腹攻めを展開。近藤を痛めつけていた。

 セミファイナルで山村武寛が首を負傷。救急搬送されたため、興行が一時中断となり、改めてメイン開始となった。ゴングと同時に両者は正面衝突するが、羆嵐は足を刈って寝かせると、いきなりテーピングの巻かれた近藤の脇腹にヒップドロップを落とした。場外戦では観客席に近藤を投げつけ、鉄階段でも暴行。その後もパワーを活かした脇腹攻めを続行する。近藤が何度反攻しても羆嵐はことごとく鎮圧。エプロンから場外めがけてセントーンを投下すると、ベアハッグでギブアップを迫った。

 しかし、それでも近藤は必死に反撃を試みる。コーナーに押し込んでエルボーやショートレンジのキングコングラリアットを連発した。羆嵐はそれをあざ笑うかのように、フライングボディアタックで押し潰すと、シュミット式バックブリーカー、バックフリップ、セントーンと波状攻撃を浴びせたが、近藤は意地のキックアウト。続くアルゼンチンバックブリーカーを脱出すると、羆嵐の巨体をKUBINAGEで投げ捨てて、やっと逆襲に転じた。

 自らに気合いを入れるかのように足を踏み鳴らしてから、ランサルセを敢行。串刺しキングコングラリアットから雪崩式ブレーンバスターに繋げる。脇腹のダメージを引きずりながらも、バックドロップ合戦でしのぎを削ると、キングコングラリアットへ。だが、羆嵐がラリアットを合わせて相打ちとなり、ダブルダウンとなる。その後もラリアットの相打ちが続くが、4発目で羆嵐が競り勝つと、パワーボム、ランニングボディプレス2連発、セントーンと猛ラッシュ。近藤がギリギリで肩を上げると、場内は「近藤」コール一色に。

 声援に応えたい近藤は、コーナーに上がろうとする羆嵐の足にしがみついてなりふり構わず抵抗。パワーボム狙いをショルダースルーで切り抜けると、エルボーを叩き込んで距離ができた瞬間、こん身のキングコングラリアットを振り抜いた。余力わずかの2人はリング中央でエルボーを打ち合ったが、近藤は押し切り、パワーボム、スライディング式キングコングラリアットと大技攻勢で勝負に。羆嵐はバックフリップやラリアットで巻き返すも、近藤はラリアットの相打ちに持ち込んで強引に浴びせ倒す。羆嵐はカウント1でキックアウトしてどよめきを誘ったものの、近藤はその直後に全身全霊のキングコング弾を撃ち込み、熱戦に終止符を打った。

 手負いながらも挑戦権を奪取した近藤はT-Hawkをリングに呼び込む。ベルトを肩にかけたT-Hawkが姿を現すと、「おい、次期挑戦者決定戦に勝ったぞ。そのベルトに次、挑戦するのはこの俺だ」と迫った。

 一方、T-Hawkは「近藤、今の試合、しっかり見させてもらったよ。次のチャレンジャー、相手にとって不足無しだ。それとよ、俺正直、今ちょっと動揺してるよ。だけどよ! 見てみろ、後ろ、誰もいねえよな。こんな時こそ俺がしっかりやらなきゃいけねえんだよ!」と強気に吠えた。

 CIMAと吉岡世起は負傷欠場。山村はセミファイナルで救急搬送されたため、T-Hawkに付きそう選手は誰もいない。だからこその決意のマイクだったが、近藤は「おい、俺とタイトルマッチやる前から同情かってんのか? プロレスラーはな、みんな命懸けてやってんだよ。みんなだ。#STRONG HEARTSだけが命懸けてやってんじゃねえ。俺もだ。ここのセコンドにいるみんなもだ。控え室にいるみんなも命懸けてやってんだよ」と言い返す。そして、「あと一言…山村頑張れ」と言い残し、リングを去っていった。

 1人リングに残ったT-Hawkに声援が集まる。まずT-Hawkは「まず最初に山村のことで迷惑かけたことは謝る。だけど、みんな山村のために声をかけてくれてありがとう」と観客に感謝の意を表した。「山村」コールが巻き起こると、「来月、5月3日、対近藤修司。今日はCIMAもいない。吉岡さんだって今、怪我してる。山村は今日みんな知っての通りだ。だからこそ、さっきも言ったように、俺のベルト…いや、この#STRONG HEARTSの勲章は来月、必ず俺が守り抜きます。近藤修司のW-1副社長としての覚悟、そして俺はチームの、山村のぶんの気持ちまで背負って、来月は必ずこのベルトを防衛するので。皆さん、来月は…応援しろとは言わない。僕の覚悟を観に来てください」と覚悟をあらわにしてタイトル防衛を約束した。

【近藤の話】「もちろんキャリアも積み重ねてきたけど、それと同様に年齢もいってる。もう、毎試合毎試合が自分自身との戦い。相手がどうこう、相手が誰だ、相手のキャリアが何年だ、そんなこと関係ない。とにかく1試合1試合が自分との戦い。誰かの言葉じゃないけど、昨日の俺を今日超えていくんだ。まあ、山村、CIMA、#STRONG HEARTS、リング上で言った通り。いろんな意味を込めて…お前ら頑張れよ」

【T-Hawkの話】「まあ、見ての通りです、今日は。今日はCIMAもいない。吉岡さんもまだ怪我してる。山村が今の状況で、今は僕しかいない。こういう時こそ…強い心で、俺がこのチームを必ず守らなきゃいけない。このベルトは確かに何年も歴史があるよ。だけど、俺だってな、チームの勲章、あいつらの気持ちも背負ってんだ。それを全て近藤修司にぶつけて、その上で必ず俺が勝つ。以上」

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