プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

4/4【全日本】青木に大苦戦も三冠王者・宮原快勝で初Vへ始動

『2019 Champion Carnival』開幕戦 東京・後楽園ホール(2019年4月4日)
「2019 Champion Carnival」Aブロック公式戦=○宮原健斗vs青木篤志×

 宮原が青木に苦戦を強いられながらも快勝。悲願の初優勝へ向けて始動した。

 6度目の出場となった宮原は4年連続で三冠王者として春の祭典に臨んだ。史上7人目となる三冠王者の優勝を誓って迎えた開幕戦。負傷欠場となった真霜拳號の代打として立候補した青木を相手に予想以上の苦戦を強いられた。

 声援は判官びいきで青木に集中。宮原にはブーイングが飛ぶ場面も見られた。そんなことを気にせず、宮原は序盤戦をリード。場外戦も優勢に進めたが、青木は虎視眈々と秘策を狙っていた。

 それはリングアウト勝ちだ。和田レフェリーに気をとられた宮原を客席付近まで連れ出し、スリーパーでミッチリと絞め上げる。そして、鉄柵の扉を閉めた上で、立ち上がった宮原にパイプイスを投げつけて追撃。自分は先にリングに戻って、レフェリーのカウントを待った。

 宮原はギリギリでリングに戻ったものの、青木は作戦を続行する。上手く宮原を場外に転落させると、トペスイシーダを発射。またも客席まで宮原を追い込むと、青木は自ら鉄柵の上に立ち、そこからブレーンバスターで三冠王者をぶん投げた。さらに、スライディングキックまで突き刺したが、宮原はここでもリングアウト寸前で滑り込み、九死に一生を得る。

 やっと自分のリズムを取り戻した宮原は、延髄ブラックアウト、ジャーマン、ブラックアウトと波状攻撃を浴びせて一気に好機を掴んだものの、青木も粘る。割れんばかりの「青木」コールを浴びて発奮。スライディング式ラリアットやパイルドライバーで畳みかけると、アサルトポイントも繰り出し、あわやの場面を生み出した。

 しかし、三冠王者は簡単に沈まない。一瞬の隙を突いてブラックアウトをねじ込むと、その後もブラックアウトを2連発でお見舞い。青木は二段式ジャーマンをキックアウトして再び大歓声を巻き起こしたが、宮原はシャットダウンスープレックスホールドで3カウントを奪い去った。

 大いに手を焼きながらも最後は青木を料理。三冠王者・宮原が初戦白星で初優勝へ向けて幸先いいスタートを切った。「今年のチャンピオン・カーニバルはどうなってんだ? 開幕戦からもちろんもう全力以上の力じゃないと勝ち抜けねえな。余裕なんてこれっぽっちもない、俺には」と勝って兜の緒を締めた宮原は、「このチャンピオン・カーニバルはな、ただただ最低条件、優勝するんじゃねえぞ。北海道から南は博多まで、そこまで宮原健斗時代をお披露目して、盛り上げて優勝するからな。そこはその他大勢のレスラーと、カリスマに選ばれた男の違いを見せつけて優勝する」と目標を高く掲げた。次戦は4・9松江大会のゼウス戦となる。

 一方、3年ぶりの出場となった青木は初戦黒星。悔しさをあらわにしながらも、「俺、勝つために出てるからね。負けていいもんなんてねぇんだよ。残り全部勝たなきゃいけない」と巻き返しを誓った。次戦は4・6木更津大会で石川と対戦する。

【宮原の話】「今年のチャンピオン・カーニバルはどうなってんだ? 開幕戦からもちろんもう全力以上の力じゃないと勝ち抜けねえな。余裕なんてこれっぽっちもない、俺には。ただな、どんな土地だろうが、どんなお客さんがいようが、俺は今までプロレスラーになって、日本全国を盛り上げてきた自負があるからな。このチャンピオン・カーニバルはな、ただただ最低条件、優勝するんじゃねえぞ。北海道から南は博多まで、そこまで宮原健斗時代をお披露目して、盛り上げて優勝するからな。そこはその他大勢のレスラーと、カリスマに選ばれた男の違いを見せつけて優勝する」

【青木の話】「強ぇな。やっぱ三冠チャンピオン強ぇな。悔しい…。俺、勝つために出てるからね。負けていいもんなんてねぇんだよ。残り全部勝たなきゃいけない。三冠チャンピオンはやっぱり強い。出直す」

プロ格 情報局